ノンホルのFTMはどこまでいけるか問題
ノンホルのFTMが声を出さない、裸にならない前提で男としてパス出来るのか。
10代から20代前半であればある程度身長が恵まれていれば本人の努力で8〜9割はパス出来るが、結局は無理、これが私の出した結論だ。
かく言う私は10代のころには電車を待つ駅のベンチでホモのおじちゃんから、『キミサッカー部なんだ〜いい脚してるもんねー』と言われながら脚をさすられ、どさくさに紛れてその手で股間を撫でられたり、地元のジムでマッチョのおじちゃんから『筋肉をつけたければオナ禁だ』と肩を組まれて最もらしく言われるくらいには男だった。
大学に入ればわざわざ悩んで人のいない女子トイレに入ったのに関わらず、翌日には変質者注意の張り紙が貼られていたものだ。
そんなんだったからワタシはすっかり自分は男として埋没している、と勘違いしていた。
そう、勘違いだったのだ。
それを打ち砕いたのはワタシの彼女を寝とったヤリチンだ。
そしてヤリチンからワタシは衝撃の一言を喰らったのだ。
『お前が女なのは初めから分かっていた。男と女では肌感が違う。ぶっちゃけオレはお前でもヤレる』と。
衝撃の一言だった。そして同時に大学4年間を通して唯一ためになる教えだった。
私はこの為にこの大学に通ってたのかと思えるほどの。
大学を出て就職した私はヤリチンの教えを胸に肌質を男に近づけるべく研究を開始した。
ホルモン注射は仕事の関係上出来なかったのだ。
体脂肪を落とすべく週2でジムに通いウエイトトレーニングをし、週3で豊洲からお台場の計13キロを往復、途中で海浜公園のリア充カップルに小石を投げつける生活を1年続けた。
食生活にも気を配った。
夏はナベシャツの暑さでフラフラになりながら、ジムではスクワットで気を失いそうになりながらも男を目指して頑張ったのだ。
1年後、私の体重は7キロ落ち、体脂肪は10%近く減った。
期待を胸に鏡を覗くと、そこには適切な運動とキウイのビタミンCのお陰でお肌がツルツルになったEカップ、メリハリボディの女がいた。
、、、、、完全に失敗だ。
残ったのは小石の投げすぎで遠投とコントロールがバッチリになった右肩くらいのものだった。
私は悟った。
どんな運動も努力も男女の壁を越えることは出来ないと。
そこからのワタシは速かった。
退職を覚悟して会社と交渉し、3か月後にはホルモン注射を開始した。
と同時にパーソナルトレーナーをつけて筋トレを再開した。
医学の力は偉大だ。
どんなに頑張っても40キロから先上げられなかったはベンチプレスは2年後には90キロが上がるようになり、びっくりするほど性欲は増し、びっくりするほどオナニーの回数が増えた。
風俗に通う回数は増え、沢山の女とやって、たまに間違えて男とやったりするうちかつてヤリチンから言われたことがわかるようになった。
腹の毛が生え、要らないのにケツ毛が生え、髭が生えた今は間違ってもノンケの男の股間が疼くことはないだろう。いたらおそらくそいつはバイかチンコがなくても男として見てくれる心の広いゲイだ。
かつてのマッスルボディも消え、今は食べた分だけお腹がぽっこりワガママボディの体脂肪たっぷりのワタシだが、やはり肌感は女のそれではない。
人には色んな生き方があるし、別にホル注を勧めるつもりはさらさらない。
あくまでこれは主観でヘンタイFTMの戯言に過ぎないと思ってほしい。
やっとひと心地着いたので、次回はようやく初風俗編に移りたいと思います。
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