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【読書ログ】 残穢

著者:小野不由美
発行:2012

夏ということでホラー小説

小野不由美さんの作品との出会いは、ゴーストハント

母が学生時代に読んでいたティーン向け小説を、同じくティーン時代に読む娘でした。風景の描写など、少し古さを感じる面もありつつ、話の展開にのめり込んだ記憶があります。
そこから十二国記、黒祠の島を読み、この方の本はハズレないなぁという圧倒的な信頼感を抱いてます。

じんわり寒くなる

身の回りに起こった怪談を、心のどこかでそんなことないでしょう、と思う登場人物達。辿れば辿るほど、どんどん薄ら寒さが増していき、今まで見えていたのが派川で、水源に近づいていく描写に心臓が痛くなります。
「穢れが移っていく」
案外、日常に根付いている感覚なのでは、と思いました。悪いことが連鎖していく感覚、因果関係はないはずなのに、重なっていく事象に意味を持たせることは日常でも起こっています。因果関係はない、と思いたいだけなのかも、と感じました。


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