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オヤジには話せなかった…保険の話

俺が銀行を辞め保険会社に転職したのは26年前の事だ。
結婚して子供がまだ1歳になる前の事だ。

父親と母親には内定を既に貰っている時に転職する事を話した。
父親は特に反対することも頑張れとも言う事はなかった。

保険の大切さを一番わかっているはずの俺はオヤジには保険の話しすらする事はなく5年前に亡くなった。

オヤジは全く保険には入っていなかったので葬儀代等は長男である俺が全額負担した。
※亡くなったあと母親からオヤジの弟が人工透析をしていてその費用はオヤジが支払っていたらしい。だから貯金もほとんどなかった。

葬式代の準備としては終身保険であればいつ何歳で亡くなるかは誰も予想出来ないので適している。

俺がなぜオヤジには保険の話しを生前に出来なかったかは俺の変なちっちゃなプライドだった。
プライドとは違うかなぁ?何て言うんだろ。

転職してすぐにオヤジに終身保険に入っておけば葬式代は必ず賄える。

でも転職してすぐにオヤジに保険の話しをしたら……
「お前、もう契約取るのきつくなったのか?大丈夫か?やって行けるのか?」
と言われて下手にオヤジを心配させるのではないかと勝手に思っていた。

父親と母親には転職して失敗して苦しんでいる姿を見せたくなかった。心配させたくなかった。

仕事も順調に行きだしたらいずれオヤジに保険の話しをしようと思っていたがやっぱり何年経っても言えずにいた。

そうこうしているうちに俺の仕事も忙しくなり、オヤジも体調が悪くなっていた。

※今思えばこれも下手な言い訳だよな。

この体調では保険に入る事も既に出来ない。

あの時オヤジに変な俺のちっちゃなプライドを捨てて話しをしていたら………

葬儀代等は何だかんだで数百万はかかる。
小さな金額ではない。
オヤジは東北生まれで兄弟も8人いた。
長男であったので本人が来れなくてもその子供が代わりに来たりしたので親戚だけでもそれなりの参列者になった。
保険があれば多少なりとも賄う事が出来る。

俺の経験はそれ以来、お客様には話しをしている。
この話しをする事によってお父さん、お母さんの紹介は余程の事情がない限りほぼ100%出る。
子供から親に死んだ時の葬式の話しをするのって中々難しいと思う。

俺が話しをするのは「死んだ時、お葬式代は準備されていますか?終身保険だと安心ですよ。」なんて話しは一切しない。
そして親に話しをする時には家族全員が揃っている状態でする。

話しをしているうちになるほどそうだよね。この問題を解決するにはどうしたら良いの?となる。

※なぜそう思うのかは割愛します。

親が何かしらの準備(お金)をしていなければその負担は子供に来る。誰かが払わなければいけないのだから。

親の保険についても何かの機会に確認出来るなら確認してください。
中々話しを切り出すのが難しいようであれば第3者の保険のヒトに頼むのが良いですがその保険営業マンが信頼出来るヒトであると言うのが大前提です。

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