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借金グセのある離婚した元旦那と面談

俺は待ち合わせの時間に弟さんの家に訪問した。
既に妹さん、亡くなった◯◯さんの元旦那も来ていた。

俺は淡々と事の経緯を説明した。

◯◯さんは生命保険に先月契約している。
死亡保険金の受取人は長男の◯◯君。

子供の為、請求するには未成年後見人をつけるか、あなたが親権者になるかの選択。

妹さんも弟さんも離婚の経緯は当然知っている。
感情的になり揉めてしまっては話が進まないことになる可能性があるので…

俺が話を進めて行く。

妹さんと弟さんの現状を元旦那に淡々と説明した。

元旦那がはじめてしゃべった。

「ところで◯◯の保険金はいくら出るの?」

てめぇ(ー。ー#)
そこかよ?
くそったれが!敬語くらい使えや(ー。ー#)
(俺の心の声です)
(ただの保険屋として見下しているしゃべりだ。)

それは後程、お話致します。

今はお仕事は何をされているのですか?

「経理の仕事…」

お住まいはどちらですか?

「◯◯市の◯◯……」

未成年後見人には妹さん弟さんは事情により現実的にはなれないことを説明しあなたが親権者として子供達を養育して行くこと以外ないことを伝えた。

「……そっか…
っでいくら出るの?」

俺はさすがにブチキレそうになったがここで俺がブチキレたら話は進まない。

長女の◯◯ちゃんが25歳になるまで毎月20万円◯◯生命はお支払い致します。

一括で受け取ることも出来ます。

毎月10万円を受取り残りを一括で受け取ることも出来ます。

毎月受け取っていて急な出費がある時には一部を現金で受け取ることも可能です。

その時の状況によりお子様に不敏な思いをさせたくないと言う亡くなった◯◯さんのお子様への想いがつまった内容になっております。

そして一時金として◯百万円。
これは万が一のお葬式代として設計してあります。
何もなければ◯◯さんの貯金となるものでした。

元旦那の顔色が変わったのを俺は気づいた。
奴は煙草に火をつけて吸い出した(ー。ー#)

「ちなみに一括だといくら出るの?」

ダメだ( ノД`)…こいつ…
何も感じねぇのかよ。胸ぐらを掴んで張り倒してやりたい気持ちだ。
(俺の心の声)

その時、弟が怒った口調で言った。

「お前、あのさあ~
あんたの金じゃねぇ~んだよ(#`皿´)
姉貴が入ってたもんなんだよ(#`皿´)
ふざけんじゃねぇよ!(`□´)」

元旦那は普段はおとなしい弟の言葉に驚き煙草を落とした。
滑稽な姿だ。
(良く行ってくれた弟よ。)

…………しばらく沈黙が続いた。

そして俺から提案したのが毎月20万円の受取にすること。
その振込口座は長男名義の通帳を新規に開設して当面、通帳は弟と妹が管理すること。

振込されたら子供達を連れて家に来て20万円を渡すこと。

一括ですべて支払ってしまうと6000万強のお金が元旦那の元に行ってしまうことはあまりにも危険過ぎる。

弟さん、妹さんは俺の提案をすぐに受け入れた。
元旦那は反対する余地はなかった。

そして元旦那が親権者になるには家庭裁判所の認可が必要なこと。家庭裁判所での手続き等を教えた。

そしてその年の12月やっと認可が降りたのだ。
時間は結構かかるのだなあと言うのが率直な感想だ。
家庭裁判所も親権者にふさわしいかを監視していたようだ。
元旦那の行動を夜まで監視していたようだった。

そして今回はたった一回、正確に言うと2回。
毎月27日が保険料の引き落とし日になるので亡くなったのが30日であるので通帳から2回目の保険料は引き落としされていた。

実際、保険金は支払らわれたのかについて次回は書いて行こうと思う。

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