見出し画像

マジック30周年記念イベントの個人的感想

note初投稿となるTonitaraと申します。
マジック30周年記念イベントに参加し、その感想を書こうと思ったのですが思ったより分量が多くなったためnoteにてお目汚し失礼します。


1.立地・会場

ミヤシタパークにマジックが!

 何よりも、渋谷のミヤシタパークという場所で開催したことに称賛を送りたいです。 開催地としては、TCGに親和性の高い秋葉原や、もっとスペースに余裕の取れるイベントスペースの選択肢が当然あったはずです。
 それにも関わらず敢えて渋谷のミヤシタパークで開催することにより、マジックの30周年という節目を普段マジックに縁のない渋谷の来街者に多少なりともアピールすることができたのではと思います。 


 ブームを起こすためには、まずは認知をしてもらうことが肝要です。そして残念ながらマジックの認知度は決して高くないのが現状です。 
 今回のイベントを、それこそもっと広いイベントスペースで開催すれば、来場者はより快適に展示を見ることができ、物販もスムーズに購入でき、単一のイベントとしては成功したでしょう。
 しかしながら、クローズドなイベントスペースでの成功はマジックプレイヤーの中だけに留まり、新たな層を取り入れる事には全く寄与しません。目先のイベントの円滑な開催だけを目的にすれば、ミヤシタパークは開催場所とはならないはずです。それでも敢えてミヤシタパークを開催場所としたのは、主催者の「マジックをもっと広めたい!流行らせたい!」という意気込みの表明と感じました。 
 昨今、色々な所でWOTCは焼畑商法をしているという発言を見ますが、今回のイベントについて言えば、目先の利益だけを目標とはせずにマジックの将来も見据えた取組を(少なくとも日本の担当者は)行うつもりがある、という意気込みを感じることができ、非常に感銘を受けました。
 惜しむらくは渋谷の街頭ビジョンでもCMを流せてたら言うことなしだったのですが…

街頭ビジョンを使って欲しかった…

2.展示

2フロアあるかと思ったら1フロアだった


 原画・カード展示は思っていたよりかは数が少なく、こんなものかな、というのが正直な感想でした。どうしても比較が入場料1500円程度の美術館・博物館系の1〜2時間かけて見て回るイベントになってしまうので。
 原画についてはありきたりな感想にはなりますが、カードでは見えなかった箇所や小さい画像では目につかない細かい拘りを見ることができ、非常に楽しい体験でした。

 エルドレインの設定資料については、冊子形式だと回転率が悪すぎるので、パネル展示にしたほうが良かったと思います(英語なのでしっかり読もうとすると英語話者ではない身としてはどうしても時間がかかってしまい、回転を考え途中からイラストだけ眺めることにしました)
 また、自分ではないですか車椅子の方が机上の冊子を見ることができずに難儀されていたので、この点でもパネル展示が良いのではないでしょうか。

 展示については折角ラバーリストバンドを購入したので、平日夜の空いているときなどにゆっくりと見に行きたいと思います。

3.物販


遠目に見えた行列は隣のスニーカーショップでした


 今回のイベントの個人的な一番の目的であった物販。まず、今回の物販の流れは以下の通りでした。

物販会場内模様
  1. 物販会場前でリストバンド確認の上で時間が指定された整理券配布

  2. 指定された時間の少し前に入場列形成。リストバンドと整理券確認

  3. 人数を区切って入場。入場時整理券回収

  4. 入場時したら商品一覧の紙を受け取り、1列で商品展示の横を進みながら希望商品に数量記入

  5. 順番が来たら商品一覧を渡し、希望商品受取

  6. 会計

ここまでの道のりを超えて得た戦利品達


 物販会場への入場者をかなり絞っていたため、入場後はストレスなく買い物をすることができました。品出し担当、レジ担当のキャパからしてもこれ以上の人数を会場内に入れても回転が上がるとも思えず、むしろ悪化しそうでしたのでこれで正解だと思います。

 今回色々とご意見が出ていたのは当日いきなりの整理券配布と、購入制限無し・日割在庫なしの点でしょうか。
 まず、整理券については、私の行った2日(土)は9時半頃から配布していた模様です。当日券の販売開始は11時のため、当然ながら9時半時点では前売ラバーリストバンド購入者のみが整理券を受け取ることができます。
 正直な所、事前販売のラバーリストバンドの最大のメリットがこの整理券先行配布にあったかと思います。実際に私も10時頃に指定時間12時半の整理券を受け取ることができました。もし、当日券で11時以降に整理券を受け取っていた場合は、予約していた2時半のプレリに間に合うことができずに物販を諦めていた可能性があります…
 ラバーリストバンドと当日券の扱いの差については、それなりのお金を払った事への特典として許容頂きたいところですが、この辺りのアナウンスが事前になかったため、それであればラバーリストバンドを買ったのにという人や、逆にラバーリストバンドのメリットを活用できなかった人が出てしまったことは少し残念な点かと思います。

 購入制限無し・日割在庫なしについては、売れ残りを少しでもなくすためにはそうしますよね、という感想でしかないです。ここに文句を言う人は売れ残ったら買ってくれるのでしょうか?買いませんよね。じゃあ主催者としては仕方がないでしょう。良い悪いではなく仕方がないのです。利益が出なければ次のイベントもないので。
 早期完売が目に見えている覇権コンテンツであればそうする余裕もあると思いますが…
 整理券にしろ購入制限無しにしろ、もっと人が来ないし売れないと思っていたんでしょうね。

 とはいえ個人的に目玉商品だと思っていた邪悪を打ち砕くのスリーブとプレマが土日を超えても残っているのを見ると、在庫数としては十分だったのではないでしょうか。早期に売切れたシブドラプレマは主催者の想定が低かったのか実際の売行きが高かったのかは気になりますが。
 

3.その他


 プレイヤーラウンジについては利用しなかったため特にないですが、普段カドショの無料プレイスペースに慣れた層からはワンドリンク制が違和感を持たれていたようですね。個人的にはカドショのプレイスペースも金を取ればいいのにと常日頃思っているので重ねて特にないです。

 動線が少し分かりづらいのは気になりましたが、ミヤシタパークでやるからにはこれが限界でしょう。コラボフードがどこのお店で売っているのかをパネルだけでなく、お店の前でもわかるようにしてあると良かったでしょうか。
 スタッフについては、受付等の外から目につく所は渋谷らしい綺麗な方々を配置し、要所にマジックお詳しそうな方々を配置して、街ゆく人が見たときに「何かイケてるイベントやってる?」と思ってもらえる感を出そうとしている感じでした。(参加者がカドショのいつものメンバーなので特にそうは思われなかったでしょうが…)
 渋谷らしい綺麗な方々は当然イベント会社の手配でしょうが、渋谷を歩く10代20台女子認知率0%のイベントによくこれだけスタッフを集めたな、という感想です。
 スタッフの接客については特に違和感なく良いイベント会社な気がします。私が昔バイトしてたイベント会社のバイトはもっとヤベーのがいたような…

 後、最近良く行くショップでも海外の方をよく見かけますし、今回会場にもチラホラいらっしゃったので英語での案内(特に物販関係)は必要かと思います。

4.全体まとめ

ミヤシタパーク良いとこだ

 思いつく端から良い点改善点諸々書き殴ってきましたが、1番の感想としては「このイベントをこの場所で開催してくれてありがとう!」「次も開催してくれたら来ます!」です。
 対戦相手が必要なゲームである以上は、界隈の活性化は全ての層にとってメリットとなる事かと思います。今回のイベントがどこまで新規開拓に寄与するかは未知数ですが、その心意気は感じることができましたし、個人的にもイベントで楽しい体験を得ることができましたので、総じて満足です。
 改善点は当然ながら多々出てくるとは思いますが、次のイベントで改善できるところは改善し、何よりこのようなイベントをこれからも開催して頂けたらと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?