見出し画像

もう会えないから惜しいんだ

(※食べ物の話です)

小学生の頃だろうか。一時、親が共働きだった。だから夕食は用意してあるのを食べて~ということもあり、その中の一品が「うどん」だった。

それはちょっとした薬味が付属しているうどん。アルミ容器に入っていて、火にかけて煮込むだけで食べられるうどん。これに、たまごや餅などをトッピングして食べていた。

今日、久々にこれを食べた。アルミ容器に入ったうどんを。なんと10年ぶり?か?で、食べすすめると実感した。

あの頃のうどんと比較すると、麺は丸いしもちもち感も少ない。あの頃のうどんは平たい麺でもっと食べごたえがあった。

ああ、あの頃食べたうどんはもうないのだ。と。

そう、あの頃食べていたうどんは、気付いたら見かけなくなってしまった。ネットで検索してみるも、類似品が多すぎて特定作業を一旦諦めた。

もう食べられないのかもしれない。そう実感すると途端に惜しくなるんだろう。人って。たまたま思い出して買ったってだけなのに『あの味とやっぱり違うな~』とか『やっぱり麺は平たくないとな~』とか、いちいち比較モードに入る自分が悲しい。

でも、食べ物をきっかけに思い出に浸るというのは、人間の本能のようなものなんだろう。いつでもあの頃に戻れるんだから。

ありがとうございます。 サポートは、個人サイトの維持費や今後の可能性代にさせていただきます。