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日記。
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2024年2月の記事一覧

調子あり

(2022/04/22)

ぼく偽物なので調子がある。
いつも同じくはできない。
調子のり時(じ)はのりのり、
もうなんでもできる。
調子わる時(じ)はなにもできない。
生きていく気力も沸かない。
躁鬱じゃん。

それで思ったのだけれど、世間の人の多くは私からしたら調子のりの状態にある。
この人なんでこんなに自信があるんだろうとか、なんで人前を歩いてて恥ずかしくないんだろうみたいに思うときがあるけ

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a tortoise's heart and the artificial circulation

(2023/08/11)

髪を切った女の人と一緒にヤン・シュヴァンクマイエルの個展にいく。わたしが映画 "Alice" のなかで一番好きなのは、小さな引き出しをあけたら中に閉じてない状態の安全ピンがぎっしり詰まっているシーン。そういういやな感じ、なんとなくいや〜なかんじがずっと漂っているのがその映画なのですが、シュヴァンクマイエル展もそういう感じでした。

展というか、ポップアップストアみたいな

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すずめ雀

麻雀に憧れがあった。
兄も父もじぶんたちはできるのにぼくには教えてくれなかったからだ。

最近、やろうと思ってはやめ、思ってはやめた麻雀のルールをもう一度さらい、やっとネット麻雀を打てる程度には理解した。

ただ、この先も点数計算や勝つための戦略などを学ばなければいけないとおもうとそこまでの気力はもうなかった。点数表を一生懸命覚えようとしてもできず、私って本当の意味で頭が弱いのかもとかなり落ちこん

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梅をみていたらさくら耳の猫も隣にいた。
ドーベルマンの耳もとがっていた。
コーギーにしっぽはなかった。
顔を忘れた。
ぜんぶなかったことにできると実感してからがほんとうの現実。

絶!
低空ガードですべっていくカービィ。絶すな。

改めてまじまじ見ると意味が伝わってこない漢字がある。今、絶がそうだった。糸へんに色。これのどこが絶(ぜつ)なのか。一方で、まじまじ見られないようにもはや現実に存在しない

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なにも作れない人

朝に占われて自白する。
はい、そうです、そのとおりです……。

透明なビニールシートをまるめてゆく。透明なかたまりをなでて抱きしめる。よしよし。

考えるから失ったときがつらい。
お参りしないほうがいい。
祈りすぎたわねすり減った指紋で犯罪。
どうせいつかおわるなら無問題。

これさえあればとすがりつく夢。
いつでも笑ってほしいのに
だじゃれくらいしかできないや。
いつでも笑っていられるね
きみは

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好きなものの数だけ正しい

最大限きれいに言い換えるとこうです。

「お花がすきとかいうていどで済んでよかった。お花にむける情熱を人殺し等に向けずに済み、ほんとうによかった。好きなものが多い人はしあわせである」

実際はお花じゃなくて別のことについての話でしたが、これは10代のころからほんとうにそう実感していることです。

高二のころ、なぜか中学の講演会に登壇するはめになり教師らと顔を合わせたとき、吹奏楽をやめて文芸部をして

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天使

朝が奇麗だ。オレンジ色の光がすべての窓辺のものたちの輪郭を溶かしている。換気扇、給湯器、焜炉におかれたままの銀色のやかん、いつからあるか判らない食器棚。全てが清々しい。

四人で囲んで丁度良い大きさの座卓の、母がいたところに私は腰を下ろして、御勝手と反対側の大きな窓も眺める。全員でそこに寝るために敷いてあった煎餅布団は床にも、押入にもないことを感覚的に知っている。

テレビでは国営放送が外国の思想

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