見出し画像

手紙が届く朝と書く習慣

空の太陽には雲がかかり、街に柔らかい光と影を作っていた。そのせいで今日はあまり暖かく感じない。

郵便受けに、友達からの手紙が届いていた。
届いているだけで何となく嬉しい。
どこかで読もうと鞄に入れた。

大学生の情緒が不安定だった頃は、人から手紙が届くと、開封するまでに数日を要することもあった。どうせ大したことは書かれていないのだけど、開けるまでには心の準備が必要だった。
今はいつもと同じような日常に、何か些細な違いを運んでくれるようでありがたい。SNSの瞬間的で直接的な反応というよりは、もっと柔らかい感じがしないでもない。

切手代は84円。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?