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ファンタジーに魅せられて
昔から、妄想の世界が好きだった。時空を操れたり、魔法を使えたり、扉一つで空間を移動できたり、王子様と出会ったり。
じっくりと世界観を作っていく小説も、絵や動きと合わせて一瞬で引き込まれるアニメや漫画もどちらも違った魅力がある。
そんな世界に行けたらって一度は思うそんな時って、どんな心境なんだろう。
携帯があって誰とでもすぐに連絡が取れて電気も水も通っていて。仕事があって、友人がいて、きっと私は恵まれている。これ以上、いったい何を求めているんだろう。仕事に追われていると、ふと何してるんだろうって。生きる目的と手段が逆転している感じは、きっと私だけじゃない。
いい気持ちで見たときよりもちょっと不安定な心で見た時の方がぐさっと心に残ったりして、そのことばっかりが頭に残ることがある。寂しかったり物足りなかったり、きっと感情が満たされていないとき。やっぱり何かが足りなくてファンタジーに魅了される。
ありえない世界だからこそ、非日常に自分を置いて楽しめる。日常とうまく共存させることによって生きてくる世界はある。これはファンタジーに括らずだけど、いつか時がたって見返すと、当時とは違った見え方ができたりする。
それもまた良いところ。
トップの写真はあべのハルカス展望台から撮影
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