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おかん留学/文化の違い 日本&another country(家族・親子の関係編)

マルタにきて、7週間になります。日本以外の国の人たちと過ごすようになり、(英語力はひとまず置いておいて)生活にもだいぶ慣れてきました。そこで感じる考え方や生き方の違いを幾度となく味わっています。


親をリスペクトしている

これは日本でホストファミリーをしている頃から感じていました。みんな、お父さんお母さんのことが大好きです。ほぼ毎日電話をしている人という人もたくさんいます。そして「僕は父を尊敬している」「親は私の1番の理解者で大好きだ」とはっきり言います。育ててくれたことへの感謝とかではなく、人間として尊敬しています。親子関係がうまくいっていないと言う人にはまだ会っていません。仲の良さは見ていて本当に羨ましい限りです。

私にも22歳の娘と19歳の息子がいるけど、私のことを尊敬している感じは全くありません。尊敬して欲しいわけではないけど、連絡くらいは欲しいです。母として私はとても寂しいです。息子に関してはこっちからアクションを起こさない限り、向こうから連絡してくることはまずありません。LINEで質問しても、返事はそっけないです。色々質問すると「しつこい」と言われます(涙)。「お母さん、元気?今日はどうだった?」なんて、連絡がきたらどれだけ幸せか。これも日本の文化だと思って諦めるしかないのかな、、って思ってます。


妻・夫をめちゃくちゃ愛している

30歳以上限定クラスには何組か夫婦で留学している人がいます。私のクラスにも日本人・韓国人・コロンビア人の夫婦がいます。韓国人の夫婦は授業が終わるとすぐに帰ってしまうのでよくわからないけど、コロンビア人の夫婦はとにかく仲がいい。みんなと一緒にいても楽しくなると「すかさずキス💓」という感じ。最初は「すごいなー、さすがだな」と思って見ていたけど、これは恋人同士だったら当たり前のことで、「え、日本人はしないの?じゃあ、どこでするの?」って疑問に思われます。「え、日本人は私くらいの歳になるともうしないよ。若い頃は、人のいないところでするけど」と言うと、クラスメートにめちゃくちゃ驚かれます。ジジイになろうがババアになろうがそこは変わらないのが当たり前。そう言われればそうだよなって思わされます。この前もスーパーの冷凍食品棚の前でキスしている夫婦を見かけました。ここでするか?どんなことがあったらスーパーでするんだ?って感じでしたが、楽しそうでした。キスの仕方も見ていて、綺麗。いやらしくないからまた素敵。


家族・親戚を大切にしている

親はもちろん、兄弟姉妹やおじいちゃんおばあちゃん、姪っ子・甥っ子などの話がよく出ます。長電話をよくしているし、写真をたくさん見せてくれて、親戚の距離の近さをすごく感じます。私にも姪っ子、甥っ子がいて、かわいいと思っています。でも、年に数回とか久しぶりに会って「いつの間にこんなに大きくなって〜!」・・・って感じです。この時点でもう関係の薄さ・違いを感じます。親や親戚、それこそ一緒に暮らしている家族ともそんなに話さないのが当たり前の日本と、毎日話すことが当たり前で、それに関して疑問に思ったことのない他の国の人たち。「日本はそうなんだね。僕たちの国とは違うね」って感じで思われています。日本人として寂しくなってきました。


日本あるあるの残念なところ

例えば「マザコン・ファザコン」というこの言葉。このネガティブな言葉のせいで、親を大切に思うことがいけないような感じになっています。「夫婦元気で留守がいい」この言葉のせいで、夫婦は一緒にいても楽しくないからいない方が楽しいという感じになっています。

じゃあ、自分自身は親を尊敬しているか、夫婦仲がいいかといわれると、そんなことはなく、すでに「The日本人」になっていて、親を尊敬せず+夫婦仲がいいわけでもないと言う状況になっています。もし、これが家族ともっと仲が良い生き方をしていたら、どんな人生だったんだろう?と、クラスメートと話している時にすごく思います。昔やっていたチャーミーグリーンのCM(夫婦が仲良く踊りながら、なぜか皿を洗う)のような家族は日本には少ない気がします。でも密な関係を作りたくない人にとってはこの日本の文化は合っているのかもしれない、とも思います(私は好きじゃないけど)。文化の違いは実にインタレスティングです。

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↑マルタの青の洞門Blue Grotto(ブルーグロット)。青い空と綺麗な海を見ながら、色々考えさせられています。

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