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面白くて眠れなくなる植物学


皆さんこんにちは!とんびです!

今日は面白くて眠れなくなる植物学についてお話します。
理科でも習う植物のお話ですが、とにかく面白い!!

植物について知っているようで知らなかったことがいっぱいありました。

その中の少しだけご紹介します。


植物は動物と同じように昔から今まで進化をしてきました。

植物は本当に不思議がいっぱいです。

雑草魂

例えば雑草。雑草は踏まれても踏まれても起き上がるイメージがあるのではないでしょうか?

しかし雑草は起き上がらないのです。

踏まれれば、踏まれてもいいように地面に沿って成長し横へと伸びます。
踏まれてもダメージが少なく済むように考えているのです。


木はどこまで成長できる?

木は何メートルまで伸びると思いますか?

水を上まで吸い上げないと木は生きていくことができません。
水をどこまで吸い上げられるかが、ポイントです。
木の中には水の通る管があります。
その管を真空にすることによって、気圧により水が押し上げられます。
すると、水は10メートル上に上げることができます。

しかし、10メートルより高い木があります。

どのように水を上げているのでしょうか?

それは葉からの蒸散の力で上に吸い上げています。
蒸散は理科でも習いましたよね。
葉から水を外に蒸散させることによって、下から水を吸い上げるのです。
この蒸散により、理論上では140メートルまで水を吸い上げることができるそうです。

蒸散の力はすごいですね!
ストローで140メートル吸い上げようと思えば大変です。

世界で1番高い木は、カリフォルニア州にあるセコイアメスギという杉の木で、高さは115メートルにもなるそうです。

引用:とざなぼ


被子植物と裸子植物

続いて、被子植物と裸子植物のお話です。

裸子植物と被子植物はどちらの方が新しいタイプの植物でしょうか?

これも理科で習ったことがあると思いますが、被子植物が新しいタイプの植物です。

胚珠が子房に包まれているのが被子植物、胚珠が剥き出しになったのが裸子植物です。

この変化は植物に劇的な進化をもたらしました。

裸子植物は胚珠が剥き出しになっているため、花粉が飛んできて受け入れて、そこから受精の準備を始めます。

しかし、被子植物は胚珠が子房で守られているため、胚珠を成熟させた状態で花粉を待つことができます。
すると花粉を受け入れてすぐに受精することができます。
こうすることで花粉が到達してから受精するまでの時間を大幅に短縮することが可能になりました。

裸子植物は花粉が到達してから受精まで1年もの期間を要しますが、被子植物は早ければ数時間、遅くても数日で受精が完了します。

これは徒歩で歩いて江戸と京都を行き来していた人が、新幹線に乗って2時間で行き来できるようになったほどの劇的なスピードアップなのです!

この進化によって、さらに進化のスピードが早くなりました。

世代交代が早くなり、環境に合わせたニュータイプの植物が生まれるようになりました。

被子植物は大きな木になるには時間がかかるため、草として進化していきました。

草であれば大きく成長する必要はなくなり、その分早く子孫を残すことができます。

初めは風で花粉を飛ばしていましたが、それには時間がかかります。そこで花を進化させ虫に花粉を運ばせるようになりました。

共存と競争

虫に花粉を運んでもらえるようになると確実に花粉が運ばれるため、子孫を残すスピードもアップしました。
花は人のために咲くのではなく、子孫を残すため、虫を呼び寄せるために咲くのです。

この新しいタイプの植物を食べるように進化したのがトリケラトプスです。
トリケラトプスは草を食べる恐竜です。

トリケラトプスの出現で、植物はさらに進化しました。トリケラトプスに食べられないようにアルカロイドという毒成分を作り出したのです。
その毒素でトリケラトプスは中毒を起こして死にました。
トリケラトプスの進化は植物の進化に追いつけなかったのです。

モンシロチョウの幼虫はアブラナ科の葉しか食べません。
色々な葉を食べることができるとその分生きやすくなると思いますが、なぜアブラナ科しか食べないのでしょうか?

それは、進化の競い合いがあったからです。
植物は食べられないようにするために、様々な毒成分を作り出して体を守っています。

しかし、虫も食べなければ死んでしまうため、毒素を分解できるようなります。

そして、また植物は新たな毒素を作り出します。虫は分解する力をつけ、お互いに進化しし続けました。

するともう、他の植物の毒素を分解する力をつけることは大変になります。

植物と虫の競い合いの中で、特定の植物に対しての対抗力を身につけ、特定の植物しか食べられない体になったのです。

毒素の魅力

この毒素は人間にとっていい成分になることもあります。

その一つにカフェインがあります。
カフェインは集中力を高めたり、自律神経を興奮させて、運動能力を向上させたりします。

カプサイシンも毒性物質の一つです。
カプサイシンは代謝を良くして体温を高め、血行を良くする効果があります。

この毒素を利用して、人は恩恵を受けているのです。

もっともっと他にも面白いお話がありますが、紹介していると大変なのでこの辺にします。

いかがでしたか?
植物について知ると日頃見ている景色が違って見えるかもしれません。

野菜や果物、木や草。
全てが考えて進化してきた結果です。

ぜひ、近くの植物を観察してみてください(^^)

※ この本を読むと今夜は眠れないかもしれません。ご注意を!!笑

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