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回し読み

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ぺけぽん
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#人生のおかしみと哀しみ

差別化の穴を覗いたら見えたもの

ビジネスとか商いの文脈で差別化大事だよねという話をよく聞く。この言葉そのものが嫌いな人もいるけど。 あらゆるモノやサービスがコモディティ化(同質化)つまり、どれもそれなりの高いレベルになってしまって逆にどれも大差ない。そんなフラットな時代になって随分たつ。 もはや最近はコモディティという言葉すらそんなに聞かなくなった。 昔だったらスマホで動画視聴できる! っていうだけで差別化だったのが、いまはそれだけでは差別化にも何もならないっていうやつ。 それでも生き残るにはなんと

そんなに人と違うことをしたいのだろうか

佳境が続いている。いきなり日本語が変だ。佳境は見せ場、素晴らしいピークを指すのにそれが続いたら佳境とは呼べない。 それに、そんな自慢できる状況でもない。でもまあ日本語が崩壊する程度にはそういうことなんだろう。 それでも仕事を切り換えるほんの僅かな合間に、いろんなことを考える。 仕事をしながらも考えてるのだけど、そっちは主にテキストになる要素を編集したりテキストを構成したり、文章に落とし込んだりというやつ。 処理の流れで言えば途中であっちこっち枝分かれしながら同時並行で

詰まった雨どいの猫

屋根の雨どいに猫が詰まってるからなんとかしてほしい。山あいに住むおばあさんから事務所に依頼の電話があった。 雨どいのイメージが湧かない人もいるかもしれない。家屋の屋根のちょっと下に付いている雨水を受けて流すためのあれ。流しそうめんの流れるところというか、ウォータースライダー的なやつだ。 もちろんなるべく雨どいでそうめんは流さないほうがいい。 困ったことあったら言ってくださいね、とは言った。前におばあさんに会ったときに。半分社交辞令だし半分はまあ本当に。たしかにここのとこ

空中バナナと向き合いたい

自分があほではないかと思うことがある。短い戯言。 この場合の「あほ」は、どうでもいいことを大事にしすぎて、ときどきおかしなことになってしまうのを指す。 自分自身、仕事の文脈を除けばだいたいどうでもいいことで出来ている。と思う。詳しく自分をスキャンしたことはないのでどれぐらいの割合か正確にはわからないけど。 自分の中の「どうでもいいことリスト」は山のように積み上がっていて、きっと一生そこに費やしても消化しきれない。 いろんな街の匂いを言語化してみたいとか、そういう類のや