本屋さんになりたい
クソ田舎の高校生だったとき、大学生になったら絶対スターバックスでアルバイトするんだと思っていたことを今ふと思い出した。クソ田舎にスタバなどない。都会の象徴スターバックス。まだコーヒーが飲めなかった田舎の女子高生は、市内のイオンで遊んだときだけ親に買ってもらえるキャラメルマキアートのおいしさを知った。大学は都会に出てスタバでバイトしよう。ど田舎の女子高生はちょっとした田舎の女子大生になり、そしてスタバは遠かった。中程度の田舎の女子大生はスタバのバリスタのことなど忘れ、塾講師になった。時おり住宅展示場に呼ばれ、家庭教師をし、今では週3で日本語を教えている。スタバのスの字も出てこない大学時代を送ってしまった。そして今、ちょっとした田舎の女子大学院生は、唐突に本屋さんになりたくなった。
買い物に行けばついつい本屋に寄ってしまう。漫画の新刊を探したり、読みたかった単行本が文庫本になっていないかチェックしたり、やることはたくさんある。お金がなくて買えないときはスマホにメモを残しているけど、なぜかそこにメモした以外の本から買ってしまう。メモしただけで買った気になるな。読みたい本がたくさんあるんだからリストの中から先に買いなさいよ。いや、本屋さんになってしまえば買い忘れもクソもないのでは?ということで、私が読んでよかったなと思う本とか、友達が勧めてくれた本とか、そういうゆかりのある本を中心に、私が読みたいな〜と思う本を置けたらハッピーなのでは?と考えた。大きなお店じゃなくていい。母がやりたいらしいパン屋さんの一角に本を置けたらそれで十分だ。というか素晴らしくない?母は何やかんや帰ってこない私を心配しているし、私だって親孝行したい。でも私は店舗にネコちゃんと出勤したいから、母のパン屋さんの隣に店を建てようかな。
ということで、人生のどこかの時点で本屋さんを開きます。どんな名前がいいかな〜。
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