清水裕貴著「海は地下室に眠る」読了。
千葉県の稲毛あたりが舞台の小説…と知り、興味本位で手に取りましたが、とっても面白かったです。
フィクションですが、実在の人物や施設、「千葉日報」などが出てきます。
満州国皇帝の弟(愛新覚羅 溥傑あいしんかくら ふけつ)が戦前に稲毛にいたことがあるとは知りませんでした。
2018年~2020年(コロナ初期!)を生きる主人公と一緒に、戦前の稲毛の人の暮らしを知ることができるストーリーが斬新でした。
「ただの住宅地」にも歴史がある。
自分の家族のルーツや住んでいる土地の歴史を調べてみたくなるような、素敵な小説でした。