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エンゼルスのオフシーズン②

こんにちはトナカイです。

MLBは特に動きがないのでちょっとしたエンゼルスの動きでも触れようかと思います。

ところで本編の前に僕って基本的に追記とか修正ってしないんですけど、これを投稿した日に新たなマイナー契約があったので追記します(厳密に言うと日本時間なら僕の投稿は前日夜でその契約があったとニュースになったのは翌日早朝なんだけど、まあアメリカ時間で言えば同じ日だから同じ日として扱いました)。さらにその数日後に追記してます。25日に明らかになったのでスルーするつもりでしたが契約が16日だと言うことでこの記事の範囲内とみなしたためです。

まず新しいGMがついに決まりました!Perry Minasian(ペリー・ミナシアン)さんです。1980年生まれなので松坂世代ですね。誰でも彼でもこの年に生まれた人を松坂世代にするもんじゃないか。

ミナシアンは8歳の時からテキサスレンジャーズでバットボーイをするなど幼い頃から野球に関わってきました。父親がレンジャーズのクラブハウスのマネージャー補佐をやっていたそうです。ミナシアン自身はラマー高校、テキサス大学アーリントン校で野球を続けました。ちなみにこの辺の内容は全部ウィキペディアに書いてあることです。

そして2003年からはバック・ショーウォルターが監督をやっていた頃のレンジャーズでスカウトとして働き、2009年からはブルージェイズでスカウトを務めました。日本の記事の中ではこの時にシンダーガードやストローマンやゲレーロJr.がブルージェイズに入ったことや、2年連続でリーグ優勝決定戦まで進んだことなどが書かれているかも知れません。が、彼自身だけの功績ではないので基本的にそういう部分は「へぇ〜、そうなんだ」くらいに軽く流しながら読むと良いです。「これでエンゼルスも行ける!」とか変に重ねても無駄だと思います。1人でどうにかなるもんじゃないですよね、野球に限らず多くのスポーツは。

そして2017年の9月にブルージェイズを去りブレーブスでAlex Anthopoulos(アレックス・アンソポロス)GMの下でGM補佐を務めることになりました。アンソポロスは2009年シーズンの終わりから2015年シーズンの終わりまでブルージェイズでGMをしていたので再び同じ職場で働くことになったわけですね。ミナシアンのポジションが違いますが。

そこでブレーブスが再びの黄金期を取り戻すように連続でポストシーズンに進出するのを見ていた頃、エプラーの突然の解任で空いたエンゼルスのGM候補として名前が上がり、何人もの面接の結果新たなGMとして就任しました。

ミナシアン自身はピッチャーを最優先に補強すると発言していたので期待しましょう。ただ、これはエプラーも補強したくなかったわけではないと思うんですよね。上手くいかなかったのか、もしくはハービーやケーヒルやテイランのような単年契約祭りで掘り出し物を狙うのが彼のスタイルだったのか。少なくともバンディとかバレトとかかつてのプロスペクトにワンチャン賭けるのが好きだったのは間違いないのでそういう傾向はあったと思いますね。まあ僕はそれはあんまり嫌いじゃないです。かける額がデカいのがあれですが。ミナシアンはキャッチャーも補強したいみたいなことを言ってたような。ミナシアン就任前にどこからか湧いて出てきたグレゴリウスやウォン獲得の噂がどうなるのか見ものです。ちなみに僕はどちらかの内野手獲得は賛成です。

そういえば現地11/16,17に何人かの選手とマイナー契約したので大雑把に紹介していこうと思います。選手としての情報は分からないので(調べればいいのかも知れないけどMLBレベルに到達するかどうか分からない何人もの選手たちの動画をチェックするのはかなりハードなのでしません)。

まず11/16に1人だけ発表されたのがTy Greeneという右投げ左打ちの捕手。カタカナ表記はタイ・グリーンかな。1997年5月4日生まれの23歳で2018年のドラフトでホワイトソックスの16巡目で指名されカリフォルニア大学バークレー校から入団しました。2020年5月にリリースされ今回エンゼルスが契約しました。

ここ11/27に追記した箇所です。なんと11/16にもう1人契約しててトランザクションにサイレント追加されてたんですよ。Thomas Pannoneとマイナー契約しました。1994年4月28日生まれの26歳で左投げ左打ちの投手です。2013年のドラフトでインディアンスの9巡目で指名されており、ジョー・スミスとのトレードで2017年のトレードデッドラインにブルージェイズへ移籍しました。2018年にMLBデビューし、49試合の登板で13試合に先発、2年間で116イニング投げました。98奪三振で46の与四球でした。2020年もロースターから虎視眈々とMLBでの出番を待つも出番なく終わりオフにFA、エンゼルスがマイナー契約しました。

11/17は10人と契約しました。

Ray-Patrick Didderはオランダ領アルバ出身、1994年10月1日生まれの26歳で右投げ右打ちの外野手です。2013年にブレーブスと契約してMLBの世界に入ってきました。その後AAまで行きますがフリーエージェントとなり2019年オフにパドレスとマイナー契約したものの2020年のマイナーリーグが開催されなかった影響で5月にリリース、このオフにエンゼルスがマイナー契約しました。

Ibandel Isabelはドミニカ共和国出身の右投げ右打ちの一塁手(外野もできそう)で1995年6月20にち生まれの25歳です。2013年にドジャースと契約し2018年4月にAriel HernandezとのトレードでZach Nealと共にレッズへ行きました。ちなみにAriel Hernandezはその年の7月の終わりにDFAされブリュワーズにクレーム、そのオフにFAとなりレンジャーズとマイナー契約するも2019年シーズン後にリリースされ現在もまだFAです。共にレッズへ行ったZach Nealはその年の7月に別のトレードでドジャースに戻りAAAで投げオフにFA。その後は多くの野球ファンが知っていると思いますが西武ライオンズと契約し2019年のチームの連覇に貢献しました。余談が長くなりましたがIsabelはこの2020年オフにレッズからFAとなったためエンゼルスとマイナー契約しました。ドジャースマイナー時代の2017年のA+では28本のホームラン、2018年は移籍後のレッズのA+で35本(ドジャース傘下で1本打ってるので年間合計36本)、2019年はレッズのAAで26本とホームランを打てる力を見せつけています。ただし三振がそれぞれ172、161、153個と打席の40%に迫る勢いで記録されており、年齢的にもクロン(CJ Cron)になれたら良いなくらいな感じですかね。Jeremiah Jacksonと似た雰囲気を感じる。

Luis Aviles Jr.は1995年4月16日生まれの25歳、右投げ右打ちの遊撃手です。かつては二塁も守れたようですが2017年にA+で守って以来守っていないようです。2013年のドラフトでブリュワーズの30巡目で指名されました。実は彼は2019年オフにもエンゼルスとマイナー契約をしていました。しかしコロナ禍の状況で2020年5月にリリース、このオフに再びマイナー契約をするということになりました。

Jake Reedは1992年9月29日生まれ28歳の右投げ右打ちの投手です。2011年にホワイトソックスの40巡目での指名を拒否しオレゴン大学進学後2014年にツインズの5巡目で指名され入団しています。2016年にAAAに上り詰めていますがMLBには上がれず。2018年、2019年は最初から最後までAAAで投げました。その2年間で合計75試合、122.2イニング投げているのでケガとかではなく単に実力で上がれなかったのだと思います。与四球は56個ですが奪三振は142個とイニング数を上回っています。この2020年のオフにFAになったのでエンゼルスがマイナー契約しました。

Brendan McCurryは1992年1月7日生まれの29歳目前の右投げ右打ちの投手です。2014年にアスレチックスより22巡目で指名されています。Jed Lowrie(ジェド・ラウリー)とのトレードで2015年オフにアストロズへ移籍、2020年オフにFAとなりその後エンゼルスがマイナー契約しました。2016年にAAAに昇格してからは去年まで3年と少しの期間ずっとAAAで投げ、その期間、合計で146試合に登板、205.2イニングを投げ与四球は65、奪三振は237個でした。平均しても毎年40試合近く投げていたようなので健康そうですね。2019年にメタンフェタミンの陽性反応が出たようで50試合のサスペンデッドになっていたようです(大丈夫か?)。

Hansel Rodriguezはドミニカ共和国出身の1997年2月27日生まれの2021年シーズン開幕時には24歳になってる右投げ右打ちの投手です。2014年にブルージェイズに青田買いされたあと2016年にアップトンの兄とトレードされパドレスへ。その後2020年オフにFAとなりエンゼルスとマイナー契約しました。

Jhonathan Diazは1996年9月13日生まれ、ベネズエラ出身、24歳、左投げ左打ちの投手です。2013年にレッドソックスとマイナー契約を結び入団したあとA+まで行きますが2020年オフにFAとなり、エンゼルスがマイナー契約しました。こういう若い時期に入団したインターナショナルな選手たちって若い年齢でFAになりがちだし、しかもそれが意味してるのってそれまでに形にならなかったってことだから今後も当たる可能性は低いと思うんですよね。当たるならアクーニャみたいに若いうちにヒーローになってる。

Kean Wongは1995年4月17日生まれ25歳の二塁手です。三塁も守れます。ハワイ州出身で2013年にレイズの4巡目で指名されて入団しました。2020年シーズン終了時までカージナルスにいたKolten Wongの弟で、2019年にレイズでMLBデビュー。その後9月にDFAになった時はエンゼルスがクレームしてエンゼルスのメンバーとしてもMLBの試合に出ました。2019年オフにジャイアンツにクレームされ移籍しますが、2020年オフにFAになったところをエンゼルスがマイナー契約しました。兄も獲得して相乗効果で良くなってほしいです。2019年のAAAでは.307/.375/.464と高い打撃スタッツを残しています。

Yordi Rosarioは1999年1月30日生まれのドミニカ共和国出身のもうすぐ22歳な投手です。右投げ右打ちです。2016年にホワイトソックスとマイナー契約すると2018年オフにイバン・ノバとのトレードでパイレーツに移籍、2020年6月にリリースされこのオフにエンゼルスとマイナー契約を結びました。ルーキークラスでの登板しかありません。エンゼルスではAにアサイン後AAに行っています。

Izzy Wilsonは1998年3月6日生まれの22歳、右投げ左打ちの外野手です。フランス領セント・マーチン島の出身です。サン・マルタン島と表記することも。この島って北側がフランス領で南側がオランダ領なんですよね。2014年オフにブレーブスとマイナー契約すると2019年までにA+まで上がりました。2019年6月にリリースされレイズとマイナー契約、そして2020年オフにFAとなりエンゼルスがマイナー契約しました。

主なマイナー契約は以上になります。

もう一つマイナー契約を追記です。球団のトランザクションで記載がないのでオフィシャルでないのかも知れませんが、Scott Schebler(スコット・シェブラー)と契約しました。1990年10月6日生まれの30歳で右投げ左打ちの外野手です。2015年にドジャースでMLBデビューするとオフにレッズへ移籍(このトレードには楽天イーグルス入りが噂されているブランドン・ディクソンが絡んでいますね)。2017年にはレッズで30本のホームランを放ちました。三振が多く打率や出塁率が高くないあたり良くてアップトンになれるくらいじゃないですか。翌2018年は前年より100打席ほど減ってホームランも17本でした。近年の厚くなるレッズの外野デプスの中で埋もれ2019年は30試合程度の出場に終わり、2020年7月にDFAされました。その後ブレーブスに行きますが1試合の出場に終わっています。そしてオフにFAとなりエンゼルスがマイナー契約しました。エンゼルスとしてはミナシアン就任前からシェブラーのことは追っていたらしく念願の獲得となったようですね。現在の外野デプスはトラウト、アップトン、アデル、ウォードと右打者しかいないのでマーシュと共に左打ちの外野手枠争いに加わってほしいですね。

さて、新たな契約があればサヨナラもあります。これまでドラフトから一緒にやってきたキャム・ベドロージャン(Cam Bedrosian)がFAになりました。マイナー送りにされるくらいなら他でMLBのチャンスがあるだろうと考えたのでしょう。僕的には普通に来年もエンゼルスで使いたかったです。マッドンはあんまり使いたがりませんでしたが。

スプリングトレーニングでアピールしていたもののコロナ後の夏から行われたシーズンでは力を発揮できなかったジェイコブ・バーンズ(Jacob Barnes)がメッツにクレームされて移籍しました。代わりにマイヤーズが活躍したので良しですがバーンズにも期待はしてました。

シモンズのシーズン終了後に31歳でMLBデビューを果たしたエリオット・ソト(Elliot Soto)はFAになりました。

シモンズトレードでシモンズと一緒にやってきたキャッチャーのホセ・ブリセーニョ(Jose Briceno)もFAとなりロッキーズとマイナー契約を結びました。

ルール5ドラフト対策でブランドン・マーシュ(Brandon Marsh)とクリス・ロドリゲス(Chris Rodriguez)が40人枠に入りました。クリス・ロドリゲスはケガがあってなかなかマイナーの階段を順調に登れてきませんでしたが、チーム内では比較的評価が高い投手なので早いタイミングで結果を出してMLBデビューすることに期待です。マーシュはアデルより活躍ワンチャンあると思います。あんまりツイッターでは言ってませんが僕まだ言うほどアデル諦めてません。今年の結果だけでダメとしたくないです。

今年は去る人が多かったのでルール5対策で昇格させる選手のために枠を空けるDFAをする必要がなかったのでチーム的には静かな動きになりましたね。グッドウィンとのトレードで獲得したPacky Naughtonがプロテクトされませんでしたが、まあエンゼルス的には戦力ですけど、他のチームはルール5ドラフトで指名してそのままMLBの25人枠に入れっぱなしにするほどの投手とは考えない、とエンゼルス側は考えたのではないでしょうか。現状の40人枠は38人でまだ空きがあります。

というわけで長くなりましたがこの辺が最近の動向でしょうか。

なんでもかんでも全部取り扱っちゃうと大変なのでまた気が向いた時に更新しますね。

僕のツイッターでもエンゼルス関係のニュースはリツイートしたりして広めているのでぜひ見てくださいね。

NFLやアイドルのツイートもします。

それではみなさん、ごきげんよう

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