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【Blue ブルー】葉真中顕

こんばんは、となカエです。

バブルは知らないけど、
平成を生きた世代として
気になったので読んでみました。

面白かった。


あらすじ

平成一五年に発生した一家殺人事件。
最有力容疑者である次女は薬物の過剰摂取のため浴室で死亡。
事件は迷宮入りした。

時は流れ、平成三一年四月、
桜ヶ丘署の奥貫綾乃は「多摩ニュータウン男女二人殺害事件」の捜査に加わることに。

二つの事件にはつながりが……!? 
平成という時代を描きながら、
さまざまな社会問題にも斬り込んだ、
社会派ミステリーの傑作!

Amazonより


感想

正直、最初は説明が多くてしんどかった。

でも徐々に繋がっていって、
ぐんぐん面白くなっていった。
だから、途中挫折した人は再チャレンジしてほしい。

読み終わって、
映画化してないの?って思った。
《平成の時代だけ生きた》
その設定がいい。

「最後には死んでしまうんだろう」と、わかってしまう設定
なのに、読むのが止まらない。


あらすじにもあるように、
社会問題に切り込んでる。

戸籍なし、ネグレクト、機能不全家族、外国人技能実習生制度の悪用etc.

子を愛せない親の苦悩もある。


平成は今ほどネットが発達してなかったから、
閉鎖的なところがあったと思う。

今は、報道されないことも、ネットですぐ出てくるような時代。

でも、今は今でフェイクニュースや詐欺に騙されないように
気をつけないといけない。

区切りごとに、主人公=ブルー宛に手紙(語りかけ?)が書かれてるんだけど、
最初は「なんだろう?」と思いつつ、サラサラ読んでたけど、
話が繋がっていくにつれて、行ったり来たりして読み返した。

今から読もうかなって人は、
手紙のところに付箋をつけることをオススメします。


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