親近感のあるDr.「神様のカルテ」夏川草介
こんばんは、となカエです。
昔、映画化されてましたね。
ヒット作のものは、時期が去ってから読んでしまう。
謎のアマノジャクが出てきてしまう。
え、映画化されてたのって2011年なの?!
12年前?!
作品内容
感想★ネタバレあり★
話し方が古風な主人公に、オタク心がくすぐられる。
都市伝説並みに人間関係が希薄になった現代とは、かけ離れた近い距離感の住人達。
優しい世界が主人公の周りに広がっています。
住人と飲み明かすほどの親密さだけど、お互いのフルネームは知らないまま、プライベートも必要以上に聞いていないのは、現代のオフ会に通ずるところがある。
グレーの紳士の存在が好き。
近くにいないかしら。
好きなシーンは
学士殿が退居する最後の日。
男爵が学士殿の部屋から玄関まで、桜の絵で門出を祝うシーン。
粋とはこのことよ。
話はそれるけど、学士殿の姉が超絶美人なら、きっと学士殿もイケメンだったんだろうなと勝手に思ってしまった。
ラストの安曇(あずみ)さんが亡くなるシーン。
昔から思っていた。
助かる見込みがないのなら、
私は延命治療はしたくない、と。
もちろん、誰かの支えになるのであれば《延命治療》も必要と思うけれど、果たしてそれは「生きている」と言えるのだろうか。
《延命治療》とは名ばかりで、《治療》を置き去りにしていないか。
安曇さんの急変時、
「どの選択が正しかったのか」と、
悩むシーンがある。
医師として、
人として、
安曇さんを尊重して、
どれが正しい選択だったのかと、様々な思考が駆け巡る。
そして、安曇さんからの手紙。
泣ける。
そこに答えが全て詰まっていた。
まとめ
この本は、医療における延命治療選択の難しさ、医師としての葛藤が書かれていた。
今でこそ、ホスピスが浸透してきたかなって感じだから、12年前は存在すらしていなかったのでは?と思ってしまう。
実はシリーズ化されて、5冊まで出てることにビックリ。
どれもAmazonで評価が高いので、
まだまだ楽しめるのかと思ったら嬉しい。
医学用語もそこまで多くなく、
医療系小説と思って身構える必要がないのでオススメです。
関連書籍・商品
お酒のシーンが多くあるのですが、
個人的に今好きなのは
【黒糖焼酎れんと】です。
飲みやすい。
お湯割りでも炭酸割りでも楽しめます。
紙パックもあるのが嬉しい。
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