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働き方が変わるということと、子どもたちへの影響

前の世代の方々が頑張って整えた日本の「働き方」が、今の時代には合わなくなってきていて、そのギャップを埋めようという流れが日本社会で始まっている、今はまさに「働き方」が変わる過渡期なのだと感じています。

働き方が時代に合わなくなった原因

昔の仕組みがあわなくなった大きな原因は、終身雇用と年功序列が現在では成立しなくなったことだと思います。この仕組ができた時代は、戦争に負けてなにもない状態で、頑張れば経済が右肩にあがっていくような時代だったので、成立したのでしょう。

経済が右肩に上がっていかない、そうなると、赤字の状態が続く会社が増えていきます。でも給料は支払わないといけないとなった場合、どうなるでしょうか? 時代も変わり、昔の知識や経験が使えなくなってたらどうなるでしょうか?

ないお金は支払えないですし、長く勤めている方でも、時代にあわなくなってきた方に報酬を支払うより、今の時代に合わせれる人、稼げる期待がある人が重要視されていきます。その状態が進むと、リストラするしかなくなります。そうしないと、会社自体が潰れてしまうからですね。

さらに理由を掘り下げていくと、会社が、利益を出し続けるのが難しくなってきたからなんですね。

働き方が現状に合う仕組みを考えてみましょう

働くための理由をざっくり言うと、お金のためと、社会への貢献になると思います。また、どちらにも、与える側と、受ける側というのが存在します。仕組みを考えるには、そのどちらのことも考慮して考える必要があります。

お金がない、貯金はあるが、お金が入ってくるめどがなくなってきている状態の会社に対して、未来の安定を約束しろ、給料を上げてほしい、会社の経営が悪化したのは、上層部の責任だと頑張っても、ないお金は、まわってこないです。わかりやすく言うと、1万円しか持っていない会社に、10人の従業員がいて、苦情を言い続けても、時間を無駄にするだけです。たとえそれが、2年は払える貯金があっても、会社の利益が見込みがなければ、貯金を食いつぶすだけですし、会社自体が改善しなければ、先延ばしになるだけです。会社も、厳しい時期を乗り越えようとした場合、家計と同じで、まず節約をします。人件費を減らしたり、いろいろですね。節約をしないで、なんとかするのはとても大変です。

人材の最適な流動性が行われ、一つの会社にこだわらなくても良いしくみ

上記のような、仕組みが今の世の中にはあってきてるように思えます。

法律の課題

現在の日本の法律は会社を移動するという解決を難しくしています。解雇規制が日本では強く、会社は従業員を簡単には解雇できません。これは、裏を返すと、従業員を簡単に雇えないということにつながっていきます。出るのを規制すれば、入るのも規制されるということになります。正社員になれない人が増えているという話も関連しています。

政府の取り組み

同一価値労働同一賃金」を現政府は勧めていますね。この考え方が社会に進めば、会社の移動がしやすくなりまね。自分の価値が、どの会社にかわっても、同じ賃金が約束されるからです。良し悪しあるとは思いますが、現在の働き方に合わせようとする試み担ってるとは思います。

会社から社会へ

一つの会社ではなく、社会で働くという考え方が進んでいくといいのかもしれません。

会社が各個人の雇用や、社会保険を負担するのではなく、社会がその部分を負担していくようにかわっていくのが、正常なのではないでしょうか?

人の解雇を防ぐのではなく、解雇はある前提で、解雇された人々の次の働く場所の斡旋や、仕事が見つかるまでの保障をより手厚くしたり、ベーシックインカムのような制度を取り入れたり等いろいろな方法はあると思います。

会社の負担を、社会全体への負担に移行し、会社依存を減らしていくのはどうでしょうか?

会社にぶら下がるのではなく、社会にぶら下がるような働き方に、かわっていくのではないでしょうか? 

今の子供達への影響

働き方が変わってくると、子ども達の育て方も変わってきます。

どうしても、今の大人たちは、現状の知識を軸に子どもたちを育てようとしてしまいますが、働き方も変わっていくのですから、同じように、育て方も変わっていくのだとは思います。

ターミネーターという有名な映画をご存じでしょうか? 映画に登場する、サラ・コナーは、来たる未来の脅威を生き抜けるように、子供を育てます。彼女は来たる未来を知っていたのでイメージしやすいアドバンテージがありましたが、私たちは現状や歴史の中から、未来を想定してイメージする必要があります。

年功序列・終身雇用崩壊、高齢化社会、人口減少、温暖化、世界情勢不安等、先行き不安を感じさせる現実が今あります。それを乗り越えるためには、

子ども達が社会にでるために、力をいれないとだめだと思ってること

・パソコンや、インターネットに慣れるようになること
・情報を手に入れて、精査することができるようになること
・多様性を受け入れれるようになること
・能力、信頼を積み重ねていくのが大切なのを理解すること

パソコンや、インターネットに慣れるようになること

小学生の教育に、プログラミングが必須になりますが、それより前に、パソコンになれる、インターネットになれることが、より重要だと思っています。

たとえば、好きな情報を検索したり、ブックマークしたり、タイピングしたり、絵を書いたり、音楽を作ったり、勉強したり色々です。

とくに、大人になるまでに、インターネットの過ごし方を知らないというのは危険です。子供のころから、危険な人がいたり、嘘の情報があったりするというのを、学んでおくべきです。大人になってからだと、そういったことは、教えづらいですし、学ぶ機会もすくなくなります。

子供の頃から、親がサポートできる間に、なれていくことが必要だと感じます。

情報を手に入れて、精査することができるようになること

パソコンやインターネットが整備されてきた反面、情報に溢れてしまい、すべの情報を見ることはできませんし、嘘や質の低い情報が残念ながら出回っています。

子供の頃から、いろいろな情報に触れ、精査できる能力を持っておかないで成人してしまうと、間違った情報を元に人生を判断してしまったり、知らないことにより、周囲の人達とスタートの時点で差がついてしまうことによるリスクがより高くなっていると思います。

子供の頃から、インターネットを使って、一緒に調べごとをしたり、自分で調べれるようになるような環境を用意してあげることは、大切だと思います。

多様性を受け入れれるようになること

自分と同じ文化、価値観の人達だけと生きていくような時代ではもうありません。

高齢化社会を過激な言い方をすると、沈んでいく国可能性がある国です。そうならないように、他の国の人達に助けてもらう機会が増えてくる、、、現在も増えていますし、もしかしたら、子どもたちの未来では、他の国へ生活基盤を移動することを考えるかもしれません。

また、勉強が得意な子、運動が得意な子、音楽が得意な子、いい子、悪い子、いろいろな人達がいます。性別も男女だけでは収まらない、いろいろな方々がいます。

全てに対して否定から入らず、受け入れて、うまくやっていくような、そういった能力が生きていくのに重要になってきています。

他の人達の立場に立って考えれる、言語や価値観が違う人達とも、コミュニケーションを取れるようになっていくことが、より大切になっていきます。

個人的には、例えば、英語の文法等を頑張って覚えるのも大切ですが、日本語が通じない人たちとも、片言の言葉でもいいので、笑顔でコミュニケーションをとれるような、だから、もっと話したいから、英語を勉強するというような、動機ファーストな学び方が、より大切なきがします。

能力、信頼を積み重ねていくのが大切なのを理解すること

モノや人を右から左に移動することで、お金を儲けるビジネスは残るとはおもいますが、そういったビジネスは形を変えていき、よりプラットフォーム、自動化されていくと思います。

そうすると、資本主義社会において、能力と信頼を換金できる効率がたかまっていく未来が想定されます。例えば料理がすごく上手でも、その能力をお金にする力がなく、時給1000円で過ごしてた人が、時給1万円になるような社会が来る可能性があります。

社会に対して役に立つ、何らかの能力、できれば、複数の能力を組み合わせて持っている人材に、自分自身で考えて生きていけるような、そういった未来を伝えておく必要があります。

勉強していい大学に入って、いい会社に入ってというような、教育ではなく、社会に対して役に立てるように、勉強して、自分の得意なことを育てていくような、能力を高めていくと、人生より豊かになるというのを伝えていくことが重要だと思います。

また、能力だけあっても、他の人から信頼されないと、なかなかうまく生きていけない時代になると思います。例えば、やめるから適当でいいや、というような過ごし方を繰り返してしまうと、いくら能力があっても、仕事をもらえなくなってしまいます。ただし、人と人との信頼とは双方向なもので、自分自身も、相手が信頼に値する人かどうかを、見極める必要があります。そうではない場合、手を引くというようなことも学ぶ必要があります。人個人からの信頼というよりは、社会からの信頼を得るというイメージがいいのかもしれません。

能力も信頼もいきなり生まれるものではなく、日々積み重ねていく必要があります。大人になって急にそれができるというわけではなく、やはり、子供の頃からの過ごし方に影響すると思っています。

能力と信頼をより換金しやすい時代になると同時に、能力と信頼を積み重ねていかないと、生きづらい未来になる可能性が高くなると思います。

最後に

ある程度の未来を想定して、それに合わえて、子供時代にどういった経験や教育ができる環境を作ってあげるか、未来の社会をより大人たちがイメージして、それを子ども達に伝え、準備させてあげれるかが、日本社会にとって大切だと思っています。その中で、自分でできることを、やって行きたいと思っています。

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