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悪の根源

本屋さんによく行きます。

本屋さんの匂いも好きだし、表紙を眺めて「今の流行ってなんだろう」と予想するのも好きです。


仕事柄、健康やスポーツ雑誌のコーナーには必ず立ち寄ります。

するとこんな言葉がたくさん並んでいます。

・手軽に、簡単に、ながらストレッチで疲労回復♪

・寝る前の1分でOK♪

・これさえやれば…ラクラク改善♪


…もうやめてよ、と正直思います。

こういう言葉があまりにも無責任に感じるのは私だけでしょうか。


「1/168の法則」という法則があります(あ、私が個人的に作った法則です…)。

1日は24時間、1週間は7日間。

つまり、1週間は24時間×7日間で「168時間」です。

もし週に1回1時間、ジムで体のケアをしている人がいたとしたら、その人は「1/168」になります。


「1週間に1回、体のケアなんてすごいですね!しかも1時間も…!?」

と感心する人もいるでしょう。

でも。

内訳を見てみると、

「ケア時間:ケアしてない時間=1:167」です。

要するに、167時間で溜まった疲れをたったの1時間でとらないといけないわけです。

これで疲れはとれますか…?

なかなか難しいですよね。


でもって、本屋さんにおいてある雑誌の言葉は「たった1分」です。

1時間の体のケアでも不十分なのに、寝る前の「たった1分」で疲れをリカバリーするなんて…

無理でしょ、と。


こういう情報が乱発すると、それを読んだ読者は

「やってみたけど効果が出ないじゃん。。もういいや!」

という負のスパイラルに突入してしまいます。


書籍だって「売れればいい」わけじゃありません。

もっと責任を感じないと。

悪の根源は、健康ブームを作り出したいと思っている私たちトレーナー自身にあるのかもしれません。

反省。

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