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チェリまほにハマったらレポートができた件

twitterの友人が、気になっていたドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(通称チェリまほ)
がアマゾンプライムビデオで1月から配信が始まったことをつぶやいていた。
テレビ東京で2020年の冬クールに放送されていたBLドラマである。
原作はさわりだけ読んだことがあって、当時もドラマ化を知ってなんとなく気になっていたが、2020年の秋から冬にかけては生きるか死ぬかのギリギリのメンタルで生きていた頃であったので、とてもじゃないけど恋愛ドラマを楽しめる精神的余裕が私にはなかった。
それから約2年、改めて出演者を見てみると最近よくみる赤楚衛二くんが主演ではないか。これはみるっきゃない。

BLドラマは、きのう何食べた。とおっさんずラブくらいしか見たことがない。
しかし家族がいる前で堂々と鑑賞するのは気が引けると思い、
夜寝る前に暗い寝室でイヤホンを耳にさし、子供たちに見られないように鑑賞を始めた。40歳にしてやっていることがまるで中学生。

しかし家族で共有してるアマゾンプライムビデオは、ホーム画面を開くと現在視聴中であるタイトルを 続きを見る▶ みたいに共有のファイヤースティックを映し出した画面で親切に表示してくる機能があるのではないか。これはまずい。
そもそもタイトルに童貞って入っているだけて、小学生の息子に ママこれなんて読むん??ドウテイってなに?などと聞かれることになったらどうしよう。
現時点ではまだタイトルについての言及を息子からは受けていない…。

そんなことはどうでもいい。このドラマ、視聴を始めたら最後、ドキドキ、キュンキュンの連続で止まれない。1話30分×全12話を、仕事のある平日の夜、家族が寝静まる時間から見始めて二夜でコンプしてしまった。当然寝不足で体力は削られたが、ちぇりまほの余韻による脳内の幸せ覚醒モードはすさまじかった。なにをしていてもめちゃくちゃ心が幸せ。ハッピー。

物語は赤楚くん演じる主人公のモテないサラリーマンの安達が30歳の誕生日を過ぎても童貞であることがきっかけで、触った人の心がわかる魔法が使えるようになってしまい、そんなときに町田啓太氏演じる同期で同僚の黒沢が、安達に好意を寄せていたことを魔法によって偶然知ってしまうことから始まる恋愛ドラマ。

お相手の町田啓太氏演じる黒沢は社内の営業のエースで容姿端麗、物腰やわらか、人当たりもよく人気者、学生時代はなんらかのスポーツでインターハイにいったらしい。ただ自分の顔がいいことで起こる悩みもあり、言い寄ってくる他人に対して外見ばかりを重視されて内面を見ていもらえていないとひそかに感じていて、自分の弱い部分を回りに見せられない。周りに求められているまま完璧を追求することで自分を守っている、そんな男性。
とある出来事がきっかけで同僚の安達を好きになり、ひっそりと想い続けていた。

なんせ主演の赤楚衛二くんと町田啓太くんのビジュアルがいい。よすぎる。それぞれが眩しすぎる。同じ人間か?
オフィスでのあれこれで少しずつ少しずつ接近していく二人の距離。
主にスーツ、町田啓太氏の清潔感のある細身のスーツ姿。スーツとシャツの間にあるあのベストみたいのなんていうの?(調べろ)あれを着ている人は
だいたいにおいて自分のカッコよさを間違いなく自身で認識してる人だと思うよ。ごちそうさまです!
コートやネクタイの色選びも完璧。手足長すぎ。顔小さすぎ。とくに町田君の真剣表情からの破顔一笑。これ恋に落ちない人いるの?笑った時に目の下にできる皺よ。眉毛整いすぎ&表情に合わせて動きすぎ。凛々しすぎ。ゆれて輝くさらさらヘアー。たまに見れるおしゃな私服もよき。安達とのラブハプニングのたびに心の中で大声で叫んでるのとか本当にギャップ萌えで最高。とりあえず思ったこと全部書いてる。

赤楚君のオーバーなリアクションもいつもバタバタしていて最高にかわいい。本人は間違いなくかっこいいのに、もさっとしている役どころなのでそのピュアなドギマギ感がとてもよく表現されていて、こちらまでいとおしさ爆発。自分語りの声も表情に幅があっていい。魔法によって予期せず黒沢の安達LOVEの行き過ぎた妄想がダイレクトに伝わってくる時のスン・・・とする感じのコメディー感もとてもいい。

あまりにピュアで一途に安達に対して好意をよせてくる黒沢がなんとなく放っておけないと、安達が意識し始めることで物語は進んでいく。
二人が少しずつ歩み寄って、時に引いて、お互いに欠かせない存在になっていくその過程がキュンの連続で私の心を鷲掴みしてはなさなくなっていったのです。

とにかく描かれている世界が優しい。悪い人全然でてこない。
黒沢みたい完璧なキャラクターが現実にいたら、出来すぎることによる妬み嫉み、それがきっかけによる人間関係のもつれ、きっとこれまでもたくさん人生においてあったんじゃないかと思うが、黒沢の周りにはいい感じにチヤホヤしてくる女性社員(モブ)しかいない。
あんなに愛想を振りまいていいたら、しつこく付きまとってくる同僚ないし取引先パワー系受付嬢とかいそうなものだが、一切いない。
足を引っ張ってくる同僚や上司もいない。みんないい人。
なんなら後輩の六角がめちゃくちゃ素直で憎めなくていいやつ。
なんていい会社。。。そして同僚の藤崎さん(女子)、彼女が二人の関係にいち早く勘づいてナイスアシストを繰り広げる。藤崎さんにも思うところはたくさんあると思うが、彼女のやわらかい雰囲気と気配りにジーンとするよね。みんなしたよね?

あとね、安達のことが好きすぎる黒沢が安達にかかわるいろんなことに嫉妬している姿がまた魅力的で。部下の六角に嫉妬するシーンがたくさんあるんだけど、その時の細かい黒沢の表情がたまりません。町田君、本当にいい役者さんです。

なんというかこの作品、『人を想うこと』を根底のテーマとして大事に大事に作り上げられているととても思うのです。それがあまりに響きすぎた私は、個人的に愛する人を失った状況にあるので、感情のふり幅が壊れてしまいギュウウウウウンとMAXボルテージに盛り上がった反動でめちゃくちゃ沈んだ日があった。これは鬱か?

ピュア×ピュアな内容が今のカッサカサの私の心に急速に湧き出る温泉のごとくうるおいをもたらしてパーフェクトに浸潤していったのだ。
人を想えるってすごいことなのよ。相思相愛になれる奇跡。
その上で相手を思いやりながら楽しく心穏やかに日々の営みをともにできるできることの尊さ。これをみたら好きな人に会いたくなるよね。
時に厳しい現実に立ち向かう現代人に愛のオアシスのようなファンタジーの世界を私はこの作品に感じました。

私の生活に潤いと活気を与えてくれてありがとう。感謝してもしきれない。
そのうちブルーレイ買っていると思う。
ありがとうチェリまほ。ありがとうありがとう。。。

・・・つづく・・・







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