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カレーパン

どうもみなさん、お初にお目にかかります。とむやむ君と申します。自己紹介なんて簡潔に申しますと、30代を目前に控えたしがないサラリーマンでありまして、千鳥足が常の酒飲みでもあります。大学では文学をあれこれ漁ったものの、これといって仕事に生かすわけでもありませんので、こうした拙文を以て、己がちっぽけな文学性を成仏せしめんというわけです。おおかた酩酊とともに書いていきますから、多少の乱暴はご容赦願いたいものです。

さて、題ともなっているカレーパンは、近頃、私の常食となっています。味がよいとか、特別にうまいそれに出会ったとか、そんな理由ではありません。私は身長が175センチちょっとあるのですが、体重が57キロぐらいしかありません。ガリガリだなんてひどい揶揄もされます。しかしながら、この痩身を、輪をかけて貧弱にさせるのが正月であります。これは片田舎に所在する実家に帰ったときの話です。

巷じゃあ正月太りだなんだと騒がれております。久方ぶりに家族や親戚とひとつのテーブルを囲んで奢侈を尽くす。最近はコロナなんてものもありますから、郷愁が加担してそれはそれは特別なひとときになったことでしょう。そりゃあ太るわけですな。しかし、前述の通り、私においては料理<酒であります。今日も休み明日も休みの状況ですから酒も進みます。しかも私の家族から一族郎党、みな酒飲みなわけで、これは燦々たる有様になります。ここまで申せばもうお分かりかもしれませんが、二日酔いの状態が100時間くらい継続するものですから、気持ちが悪くて飯は喉を通りません。実家を離れて自宅に戻ったおりには、体重が2キロも落ちていました。

これは大変なことです。常人のマイナス2キロではなく、ガリガリのマイナス2キロなわけですから。これはいかん、骨と皮だけになってしまうということで、この「正月痩せ」を克服するための策を勘案しました。ここでカレーパン、結論はそう至ったわけです。カレーパンはその観点から非常に効率がよいわけですな。なぜといって炭水化物の中に炭水化物を押し込んで、さらに油で揚げるわけですから。太らないことがありません。しかも持ち上げた感触では軽い。何個も食べることができると。そこにマヨネーズなんかやったら人間の罪というあらゆる罪を詰め込んだ結晶が合成されると、こういうことであります。

かくして、私は増量に成功しつつあります。ただなんとなく肌は荒れた感じがし、体調もすぐれないのみです。太りたいという方はぜひ実践されるがよいと思います。

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