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【100円で借りられる映画紹介】 マン・オン・ザ・ムーン【ネタバレ有】

本作は1999年のアメリカ映画。実在のコメディアン、アンディ・カウフマンの伝記です。主演はジム・キャリー。

ジム・キャリーと言えば、「マスク」「マジェスティック」など代表作がたくさんありますが、私はこのマン・オン・ザ・ムーンが彼の作品の中では1,2を争う作品だと思っています。正直なところ最後に見たのは15年位前だと思いますので若干間違っているところがあるかもしれませんがご容赦を。

また、ネタバレも少し書きますが、この作品の場合、それが見ごたえを損なうものではないと思います。無理強いはしませんので判断ください。




【あらすじ ネタバレ有】

売れないコメディアンであったアンディ。とあることから有名なプロモーターであったシャピロに見いだされ、TV番組に出演し、そこから人気を博していきます。

ただ、彼の芸風は時折、人々の考えとは思いもよらない所にすっ飛んでいく事もあり、(所謂「どシュール」な方向だったり、女性蔑視的な発言など)TV側からは使いづらいタレントとして扱われることもしばしば。

それをなんとかシャピロがなだめたり、企画の中で伴侶を見つけたりもあったりして、なんとか人気者としてやっていくんですが。

そんな中、病魔が彼を襲います。癌です。

カウフマンは色んな治療を試していく、探す、最後に藁にも縋る思いで、凄いと噂になっている心霊的な治療に行くんです。がしかし、そこで彼は見てしまうんです。

血のりみたいなものを手に隠している術者を。

このシーンのジムキャリーの演技が今でも強烈に、鮮明に頭に残って離れません。

彼は笑うんです。

今まで自分が散々人を欺いたり、演技をしたりして笑いを取ってきた自分の人生の終わりがインチキ治療だったのか。と皮肉な結果を受け入れると同時に悲哀に満ちた様子を見事に演じられていました。

ジムキャリー自身もこのカウフマンとめちゃくちゃ境遇が似ていて、スタンダップコメディアンからTV出演して人気を獲得していったところなんかは正にそのままなので、おそらくジムキャリー本人も憑依に近いレベルで役柄を自分のものにしていたのではないでしょうか。

ジムキャリーが好きでもしまだこれを見たことが無ければ是非お勧めの1本です。

#映画感想文

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