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水曜日が消えた 感想 ネタバレ有

今日は休みでやることも無いのでアマプラで映画を物色。

2020年公開でまだ新しめ、主演は中村倫也さん。

【あらすじ】

主人公は幼い時に遭った交通事故の影響で、1週間曜日ごとに毎日違う人格に入れ替わりながら生活しているという設定。

そして物語は、その人格の中でも几帳面で真面目な「火曜日の僕」を起点に進んでいく。

ある朝「火曜日の僕」が目覚めると、自分の服についた煙草の匂いに顔をしかめる。隣に目をやるとそこには見知らぬ女性が寝ている。女性を謝りながら外に出し、TVで流れる今朝の猫特集を見たあと、前日までの「曜日」からのポストイットを確認し、植木鉢に水をやったり、部屋を片付けたり、そして自分&自分たちの研究をしている病院?に向かい、帰宅してからは一日をどう過ごしたかをノートに記し、次の日の水曜日の為に燃えるごみの準備をして、12時には眠りにつく。彼が次に目覚めた時はまた火曜日の朝というような感覚である。

「火曜日」は今の生活に辟易していた、いつも図書館は休みだし、他の曜日は彼ほど几帳面では無いらしく、情報が共有されない。そんなある日、朝目覚めると寝坊していた。慌ててゴミを出しに行くと、いつもの朝と感じが違う。

朝の放送で流れているはずのバッハも今日はペールギュントが流れている。TVも今日のにゃんこではなくワンコになっている。何かが違う、そう水曜日だったのだ。「火曜日」の僕が水曜日も覚醒している。水曜日がどこかへ行ってしまったのだ。

慌てて病院に連絡しようとして止める「火曜日」。思いとどまり彼は図書館へ向かう。

開館されている図書館に歓喜を覚え、本を取ろうとするとそこへ図書館の職員の女性が話しかけてくる。どうやらこの人は水曜日の僕を知っているようだ。そして恋に落ちていく火曜日。

病院には黙っておくことにした火曜日ですが友人の一ノ瀬には見抜かれてしまう。(この一ノ瀬も重要なのですが)

病気のことは隠しながら、なにやら上手くいきそうな2人、だが会話の端々に「火曜日」は彼女が惹かれていった発端が自分ではなく「水曜日」だと気づく。その時体に異変が。。。。。

【感想】

私もたまに嫁さんや知人に、自分の知らない知識を聞かされて「へーそうなんや」と返すと「あんたが言ってたんや」と言われることがしばしばあり、自分の自覚していない自分が居る感覚への恐怖だったり混沌とした感覚がなんとなく分かるのですが、この作品では中村倫也さんが(主として)火曜日の葛藤や他の曜日との対話を怪演しており、情けない役から、畏怖を感じさせるこわーい役まで、引き出しの多い、懐の深い役者さんだなぁと改めて思いました。登場人物は少ないのですが、話の面白さと中村さんの演技で引き込まれるように見入ってしまいました。

おススメ度 ★★★★☆


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