第六感
今日は?昨日はかな?通常出社(テレワークでないという意味)だった。
早朝
大阪駅で朝マックしてから会社に向かう途中だった。
私は朝は敢えてメガネをしていないことが多い。
メガネをしていないと視力は大体0.2か0.3くらいか、人は見えるが表情は見えないくらいのレベルで、なぜそんなことをするかというと、朝の喧騒から隔たりを置くような感覚でぼけーっと出来るからなのである。
これがコンタクトを入れたりすると「バチっ」とスイッチが入るので、始発に近い時間に電車に乗って出社している私からすると、早くスイッチを入れてしまうと昼過ぎにスタミナ切れを起こしてしまうからだ。
だが、そんな中でマックから出てすぐ、後ろから来る人の感覚。
「知り合いだ」なぜかそう思った。
すると入社直ぐの頃お世話になった、今はもう会社を辞められて別の会社にお勤めになっている元私の上司だった。
今日は何か感覚が研ぎ澄まされているようなそんな不思議な感触を覚えながら挨拶を交わし、足早に去った。
お昼の食堂にて
食堂前の食品サンプル、今日は鰆の塩麹焼き、ラーメン、からあげ丼、カレー、豚のレモンジンジャー。
いつもなら迷わず肉の所に並ぶのだが、うちの会社は品切れになると並びなおさねばならないのでセンスが問われる。
今日はなぜか自然と鰆の列に並んでいた。すると私が並んですぐに肉類が売り切れ御免となり、私と同時期に来た人は並び直しをさせられていた。
今日は冴えている。そう感じた。
夕暮れ
そんな一日の帰りのこと。
後ろから聞こえる「トテトテトテっ」という可愛らしい駆け足の音がなぜか耳に響く。
「間違いない、これは絶対可愛い娘だ」
なぜそんな風に分かったのかは分からないが、とにかくなぜかそう感じた。
振り返っても良かったがワクワクを楽しむため、私は敢えて追い抜かれるのを待ってみた。
トテトテトテっ
。。。。。
。。。。。。。。
まごうことないハゲたオッサンが女物の靴を履いて、軽やかに私を抜き去っていった。
まだまだ修行が足りませんでした。
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