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-*snow peak-

コロナ渦により自宅で過ごす時間が増え、”なにかしなきゃ!”という気持ちを持った私は、『マーケティングトレース』というマーケティングの”筋トレ”を見つけました。

マーケティングとは…?とあいまいだった私は、マーケティングを『顧客に買ってもらえる”仕組み”作り』と定義し、時間をみつけてはマーケティングトレースを行っていきました。トレースを行うことによって、多くの企業の”仕組み”を見ることができました。

後は自分の思考がどのくらいの広さなのか、他の視点は無いかなど、アウトプットが必要だと感じ以下に残していこうと思っています。
なので、容赦なくフィードバックをして頂けたら幸いです。


-*snowpeakをマーケティングトレース-

全体の概要です。

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会社概要   -*snow peak-
経営理念:『The Snow Peak Way』
創業:1958年7月
資本金:21億5452万円(19/12/31)
年商:142億5452万円(19/1/1~19/12/31)
従業員:452人
事業内容
 ・アウトドア製品の開発・製造・販売
 ・アパレル製品の開発・製造・販売
→直営店/35店舗 キャンプ場/7か所

新潟県に金物問屋として開業したのは約60年前、2代目の前社長がキャンプ用品事業を立ち上げ日本を代表するアウトドアブランドとなりました。また、今年3月には3代目となる山井梨沙氏が社長就任するなど世の中を騒がせています。
ブランド戦略が強いイメージがありましたが、常に新しい方向に突き進む会社なのかと興味を持ち、今回取り上げてみました。

①外部環境分析(PEST分析)

〇政治Politics
 地域活性/地域ブランドの醸成確立
〇経済Economy
 消費支出減少傾向 
 富裕層の増加→月30万円以上の使えるお金
 消費はメリハリと共感
〇社会Society
 afterコロナへの移行
 キャンプ利用の多様化→新しいキャンプのイメージ
〇技術Technology
 アパレルのEC化(オンライン接客)
 HipCamp※海外仕様 →airbnbのキャンプ版

アフターコロナには三密を避ける体験滞在が求められている。キャンプ自体は自然の中で行われ、他者と交わる空間が少なく、提唱されている体験滞在に適しているといえると思います。なので、外出自粛後の旅行先のひとつとして選ばれる可能性が非常に高いといえます。さらに、キャンプの”大人数””家族”というイメージから”ソロキャン””女性キャンパー”といったラフでカジュアルな新しいイメージに変わりつつあることも影響が大きいといえるでしょう。
参照:【データ】オートキャンプ、参加人口は850万人

②競合の定義(5Force分析)

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業界競合としては・Coleman・モンベル・Patagoniaといったアウトドアブランドを並べています。国内外において多くのアウトドアブランドがあるため、業界内の競争が強いように感じました。
ここで、Colemanとスノーピークの特徴を並べてみます。

〇Snowpeak
直営店:35店舗
キャンプ場:スノーピークが運営
オンラインストア
:レビュー数が多い 
 HP上でコンシェルジュとのやりとりが可能
〇Coleman
直営店:11店舗
キャンプ場:系列店舗がある 会員特典付き
オンラインストア
:レビュー数が少ない
 Facebookからのコメントなども含まれる

Colemanなどの海外ブランドと比べると、流石は日本ブランドというのか、直営店が多く顧客との距離感が近いようです。
また、製品自体が高単価なものが多く売り手の交渉力が高くなければ買い手に納得して購入して頂けない仕組みになっていることが分かります。価格≒品質が重要で、高単価ではあるが価格以上の品質を感じさせることが必要であると感じました。

⑤マーケティングミックス(4P)

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”売物”はアウトド用品にとどまらず、アパレル業界にも及んでおり19年度の売上高は4.0億円にものぼっており、売り上げは増加傾向にある。より特徴的なのは”売方”ではないでしょうか。
主に直営店での接客での販売が主であり、コロナ渦においても”オンライン接客”をすぐに取り入れ顧客との距離を常に大切にしている。(参照:Zoom始めました。)さらに、ここ数年においてコラボ商品が多数開発されており、アウトドア業界外の注目も集めている。

⑥トレース企業の成功要因を整理

・圧倒的な顧客目線重視
・アパレル/コラボ商品/限定商品の開発

・圧倒的な顧客目線重視
 直営店やSPW(SnowPeakWay)での接客により、顧客と同じ目線で商品について語り合う場があることにより販売促進や新規開発に繋げてる。コロナ渦においてもいち早くオンライン接客を取り入れていき、距離感を離さないまま新たなファンを生んでいる。さらに、アウトドア用品でのインドアの新たな提案を始めるなど顧客の生活に合った商品の提案を常にしている。

・アパレル/コラボ商品/限定商品の開発
 アウトドア用品とともにアパレル商品の販売が増加している。19年から20年に+3.1%(参照:IR情報
 アパレル参入やコラボ商品により、新規の認知拡大が進んでいる。

⑦自分がもしその企業のCMOだったら?

〇オンライン上のコミュニティを取り入れる

コロナ渦においてアウトドア用品の認知が高まり(YouTubeなどの拡大)、キャンプ場以外の場所でも使用用途が認められつつある。アフターコロナに向けてアウトドア用品の使用方法やアウトドア料理などのコミュニティをオンライン上に落としていく。
 アフターコロナはオンラインとリアルがより交差しあう時代になると考えるため、小さなコミュニティを多く作り情報の行き来をより細かく、深くしていくことが求められると考える。

〇地域創生への取り組みに力を入れる

リモートが増え、場所を選ばない仕事ができる人が増えている。地方での暮らし支援と、”野遊びできる家”をテーマとしたリノベーション業務の発展を行っていく。



以上です!

マーケティングトレースを行うにあたって、企業について知ることの楽しさと自分の考えをまとめることの難しさを感じています。
今後のトレースにも生かしていきたいと考えているので、容赦なくフィードバックを頂けるとありがたいです。

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