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フェルメールの作品を使った色彩構成の勉強。


どうも!げんざぶろうと申します!
こちらは後半の色彩構成をまとめたものです。
よければ前半のクロッキーについての記事も見ていってください!


1.色彩構成1の課題


最初の課題は、フェルメールの作品『牛乳を注ぐ女』を 4色を使って色彩構成をする課題でした。


▼こちらが完成した作品です。
友重フェルメール4色配色


私はまず、明暗を捉えることから始めました。
大きな塊として、ざっくりと色分けします。このとき3色で行いました。
4色めは最も明るい色で、アクセントとして残して起きたかったからです。

画像13


ここからフィルターや、多角形選択ツールを使いながら、明暗を分けていきました。

モノクロ


あまり細かく分割していくと、写真と変わらない感じになってしまい、
写真を使えばいいじゃないという話になってくるのと、
細かいところに目がいってしまい、色の塊として捉えられなくなります。
この課題はあくまで色彩構成なので、課題の目的を忘れないように注意しつつ作業を進めていきました。
(ここまで色ではなく、明暗で分割しています。)

ある程度書き込めたところで、この作品の見せ場を設定します。

机の上にいろんな物が乗っているので、物と質感の密度が高いです。なのでそこを見せ場とし、再度細かく分割していきました。

また、視線をそちらに誘導したかったので、周囲の面をもっと大きく捉えました。
モノクロと完成した作品を見比べると、床に置いてある物や、壁の陰影の描き込み具合の変化がわかるかと思います。

窓枠は綺麗に整列されていて密だと思い消したいところでしたが、
枠を一番暗い色を置くことで光を強く感じさせる効果があるので取り入れました。

このときに補色関係を無意識に考えていたんだなと気付きました。
(補色に関してはまた後ほど書きます。)

そして最後に工夫したことは、柔らかさの表現です。

『牛乳を注ぐ女』の作品の見どころはの表現とその柔らかさだと考えます。
今(モノクロの状態)のままだと、角が立って、とても強い光が当たっているように感じるため、女性の面と、背後の壁の色の境目を曲線で表現しました。

ただここで全てを曲線で表現してしまうと、今度はふわふわしすぎてしまうので、
メリハリをつけるために、その他の小物類は角が立っている状態で残しています。
ちょうど見せ場に設定していたし無機物でもあったので。

着色に関しては、割とそのまま決めていった感じです。
次の課題がこの画像をもとに新たな色の表現を探るというものなので、本家に近い方が違いもわかりやすいと考えました。
もちろん最初に設定したモノクロの時の色の差を崩しすぎないように注意しつつ行いました。



色彩構成(手順)

1.明暗を大きな塊で描く

2.グレートーンの幅を広げる

3.見せ場を作る(考えておく)

4.着彩


これは色彩構成だけでなく、イラスト、写真、映像...。
様々なところで役立ちますね。イラストなら、グリザイユ法と呼ばれたりします。私もアートをするときはこのようなプロセスを踏んで制作をしています。
まあ、まだまだグレーバリューがたりないので、課題にしていますが、、、。




そんなこんなで課題1完了です!!
▷Next  ___課題1の作品を使いながら、色の組み合わせを探る。


ここまで前回のクロッキーの記事から一気に書きあげました。
疲れたのでコーヒーブレイクに入ります。疲れた....。



2.色彩構成2の課題

色彩構成2の課題では、1の作品を使って、色彩構成をするという課題です。

4色の中でメインカラーを1つ決めて、残りの3色をどの色を置くか考える。また、3色が色環表のどこの色を指しているか考える、課題です。



フェルメール2

△メイン:紫
濃い赤系・濃い青系・濃い青系
類似色配色。それぞれメインと同系色。


フェルメール3

△メイン:紫
黄色系(補色)・黄色系(補色)・濃い緑系(補色)
四色配色を意識。


フェルメール4

△メイン:オレンジ
濃い紫系(補色)・緑色系(補色)・薄い緑系(補色)
四色配色を意識。


フェルメール5

△メイン:空色
青緑系(同系)・緑色系(同系)・濃い黄色系(補色)
類似色配色を意識。



フェルメール6

△メイン:空色
青緑系(同系)・緑色系(同系)・濃い黄色系(補色)
補色色相配色を意識。


フェルメール7

△メイン:紫
緑系(補色)・青系(同系)・薄い紫系(同系)
類似色配色を意識。


3.色彩構成2の課題


3課題では、同じ作品を用いて次の言葉を意識した配色をする。という課題です。


「やさしい」色
「怖い」色
「眩しい」色
「眠い」色
「妖しい」色
「おっちょこちょい」な色


3-1「やさしい」色

やさしい

△『やさしい』色は、母をイメージしました。
細かく言うと、赤子が見た母の姿です。
赤ん坊目線の色をはっきりと認識していないけど、ぬくもりを感じる...。
ベージュを使った類似色配色で編成しました。



3-2「怖い」色

怖い

△『怖い』色は、深夜をイメージしました。
深夜=深い青 のイメージがありますが、それだと美しい感じになってしまうので
気持ち悪さを演出するために紫に寄せました。
補色とまではいかないですが、なるべく離れた色を扱い、色と色がぶつかった時の気分の悪さを感じられるような組み合わせを考えています。



3-3「眩しい」色

眩しい

△『眩しい』色は、木漏れ日をイメージしました。
葉と葉の隙間から漏れる太陽の光。その眩しさを意識しています。
黄色の彩度をもうすこし上げたら良かったかな〜と思います。



3-4「眠い」色

眠い

△『眠い』色は、彩度を低く設定しました。
はじめは薄い色で考えていたのですが、眠いというより覚める?に
感じたため、眠くなる時のシチュエーションを考えました。
眠くなった時は、頭に靄がかかり、瞼が重くなって、目が光の情報をあまり受け取らなくなるので、ベースカラーを青系に、ギリギリ色が認識できるか否かまで
彩度を落とし、モノクロに近づけました。
これは良い「眠い」色だと思う。


3-5「妖しい」色

怪しい

△『妖しい』色。課題2の1つめに載せた色の方が妖しさ満載だなと思ったのですが、あれは意図して作ってるわけではないのでこちらを。
毒毒しい色合いで、妖しさを演出しています。
窓から漏れる光がまるでガスのような、、夜のイメージがあったので全体的に暗くしましたが、窓の明かりをもっとビビッドにしても良かったのかな〜。



3-6「おっちょこちょい」な色

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△『おっちょこちょい』な色。
おっちょこちょいはオレンジのイメージがあります。
元気なんだけど、どじっちゃう。そういう明るい人を想像しながら色を置きました。妖しいで使った、窓の光を使うことで、すこし不気味な印象を与え、何かやらかしそうな気配を感じさせる程度の色合いです。


4.おわりに


はい。私は最後の最後に気がついてしまった...。
一番初めの課題と、2−3課題の作品が違うことに、、nooooo
右下の箱の書き込み具合でようやく....ああ、やらかした。

私の好きな配色は彩度が高く、補色関係にあたる配色が好きだなーと課題を進めながら感じました。特に、青よりの紫、赤よりの紫を多用しがちに思います。
赤!!青!!といった色のぶつかりが好きです。
シドミード が扱う配色、ばちばちした色合い。
あとワインレッドや、茶色のシックな配色も好きです。....すごく両極端 笑
音楽のジャンルもEDMとLo-fi 。

極端なものが好きということで。


色彩構成を終え、色の関係をより意識して作品に取り組めるのではないかと考えます。なんとなくこの色いいなー。で選んでいるところがあったので、もっと意図を考えて色を置くと、伝わりやすさが変わるな、思いました。


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