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ナイキ・ヴェイパーフライの凄さ

超久しぶりの投稿です。書くことは難しいですね。。。
なんとこの記事は書いてる途中ですが公開してしまいます笑。ほんとに途中ですが残りは引き続き頑張って書きます(宣言)

今回は今陸上界を席巻しているNIKEのVaporflyについて考察したいと思います。vaporflyについてのレビューや考察はたくさん出回っているのですが、少し違った考察をお届けできたらと思います。


それにあたってこの系統のシューズの凄さをサラッとご紹介し、それを前提としたいと思います。

①クッション性と軽量性の両立

軽くてクッション性の高い新素材により、一般的なマラソンシューズの重量(150~200gくらいまで?)と同じ重量でもソールを分厚くすることに成功しました。新素材で今までにない軽さの薄底シューズを作るのではなく、同程度の重量で厚底のシューズを作るなんてすごいイノベーションですよね!

②前への自然な重心移動

独特なゆりかご型のソールの形状により前に倒れるような感覚があり、スムーズな重心移動を実現しています。

③カーボンファイバープレートによる反発

これは後ほど詳しく考察しますが、カーボンプレートの強靭な弾性が走りをサポートします。カーボンプレートは近年スパイクにもよく使われていますよね。


これらを前提にVaporflyの凄さを考察したいと思います。


まずはカーボンプレートを考察の軸とします。

このカーボンプレートはキックの際にプレートが曲がるその弾性エネルギーが推進力に変わるとされています。前足部の荷重される部分を支点、シューズの後方部を力点としたテコによりカーボンプレートを曲げ、反発を得ています。
以下のツイートの動画をご覧ください。

すごい飛距離ですよね笑。つまりカーボンプレートはこれだけのエネルギーを蓄積、放出することができるのです。

さて、私はこのカーボンプレートの効果が発揮されるのは蹴り出し時だけではないと考えています。物理の知識不足を否定できないので、間違ってるなと思ったらそっと教えて下さい笑。


1.接地の際の過度な沈み込み、ブレの防止。

Vaporflyで用いられているミッドソールは柔らかく、しかもソールが分厚いため、荷重されると比較的容易に変形します。そこで硬いカーボンプレートを挟み込むことで荷重が分散され過度な沈み込み、ブレの防止を可能にしています。

2.足底筋腱、下腿の筋腱のサポート

次は接地から、蹴り出すまでのカーボンプレートの役割を考察します。
プレートの形状は平らな板状ではなく、スプーンのような形状をしています。そして前述の通りミッドソールは柔らかく変形しやすいです。
この形状とソールの柔軟性の組み合わせが鍵だと考えています。
↓これがVaporflyの構造です。(https://www.solereview.com/nike-vaporfly-4-flyknit-review/ の写真を改変)↓

画像2

海外の方がきれいに切断してくださっています笑。
この構造をよく覚えておいてください。

わかりやすいようにフォアフット接地の場合で考えてみます。
正しいフォアフット接地は前足部で接地し、踵の方に荷重し筋腱の反射をたくさん使う走法です。

の踵に荷重する際にカーボンプレートがしなります。
前足部を支点に、踵部分を力点としたテコが作られます。一番最初の動画とは曲がる向きが反対ですね。最初の動画は地面を押す反発が得られましたが、今度は足を押す反発を得られます。
丁度定規を下に押して弾くような感じですね。

この機能は体でいうと、足底筋腱や下腿の筋腱(特にアキレス腱)、足のアーチ構造が担う役割と同じであることがわかります。
落下の運動エネルギーを弾性エネルギーとして筋腱に蓄えることでその反発を得ています。その仕組と同じだと思います。

また、これを可能にしたのがやはりあのミッドソールです。柔軟な素材によりカーボンプレートの反発を活かせるようになっています。
これの欠点がその寿命の短さです。Vaporflyの寿命はカーボンプレートの寿命ではないかと考えています。ソールが柔らかいことでカーボンプレートのバネをたくさん使うことが出来ますが、その分早くに消耗してしまうということです。
その根拠はZoomly flyknitにあります。Zoomflyの方がミッドソールのリアクトのおかげでプレートが変形しにくく、変形しても元に戻るときにリアクトがそれにブレーキをかけてくれます。
カーボンプレートをミッドソールでサンドすることは元々プレートを補助し寿命を延ばすためであったかもしれません。

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カーボンプレートの考察は以上です。
お次はあの独特なゆりかご型の効果について考察したいと思います。

3.ゆりかご構造について~その1~

まずは接地から蹴り出す前まででの効果を考察したいと思います。

ゆりかご型のソールは他ソールよりもソールの全長が長くなっています。その分衝撃を吸収する面積が広くなります。丁度足の縦アーチを逆さにしたような衝撃吸収機構になっています。

4.ゆりかご構造について~その2~

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