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【フィールドノート】#01 羽田空港

ここ半年、月1回は松山へ飛んでいる。というわけで羽田空港にも最低でも月1回は通っている。

羽田空港までは車で行く。朝一の便が多く、朝のレインボーブリッジの景色は言葉では言い表せない切なさがある。運転中なので、写真で表現できないのが残念。

羽田空港の駐車場P4から空港ターミナルまでの連絡橋からみるこの風景も好きだ。この文字の上を車が走っているところとか。平日は朝6時でも、大井あたりは車が多く、空港の車寄せあたりもばんばん飛ばしている。みんな早起きだなぁといつも呑気に思っている。

車の交通量は多いものの、P4側のANA近くの保安検査は空いていて何だか妙である。P3側に行くと割と混んでて、偏りがあるのはキャリアごとの便の時間帯のせいなのかなと考えてみたりする。何はともあれ、空いてるのはありがたいことだ。

ジェットエンジンの回転をみるのは楽しい。こんな近くで燃料を爆発燃焼させているのだと想像すると不思議な気分になる。ジェットエンジンよりもおもしろいのは、プロペラだ。プロペラ機に乗った時にプロペラをずっと見ていると、当然ながら目が回り、よりトリップ感が得られるのでおすすめ。最近だと、松山ー伊丹便がプロペラ機だった。写真には残していないが、伊丹便は大阪上空から古墳群が見えてなかなかにおもしろい。

あまり気にする人もいないと思うけど、この"TOKYO"のサインが好きだ。パイロットはこのサインを見て、「ああ、いまはTOKYOなのか」と認識するのかもしれない、などと想像を巡らせる。「いまどこの空港なのか?」たくさん空港を行き来して、滑走路と航空機だらけであまり景色が変わらないとすると、、、いくら管制と話をしていても迷うかもしれないな。「ここどこ?」。

CAさんはいつも笑顔ですごい、ぼくには無理だ、なんて思ったりする。乗客とコミュニケーションをとりながら、笑顔で、動き回る。身体的にも精神的にもすごい大変だろう、と思う。日本のCAさんはほんとにすごいよね。なので、機内ではあまり声をかけないように心がける。ぼくの方も一人で何かを考えたりしていたいというのもあるのだけれど。

いよいよ搭乗機がうごきだす。ほかの航空機が、工場のラインをベルトコンベアで運ばれていくかのように滑走路に向かっていく。流れ作業。羽田は混みすぎて流れが滞ることが多いのはご愛嬌。とも言ってられないか。

空の上。こういう景色がみられると思うと、座席の位置はほんとうに悩ましい。トイレに近いほうをとるか、景色をとるか。これは人類の永遠のテーマだと思う。花より団子、それとも。

夜便で帰京したときの動く歩道。せわしない。終バスへ急ぐのか、終電へ急ぐのか。みんな早く会いたい人がいるのだな、多分。こうやって、帰路に急ぐのだ。とても眠い。まだ空港から自宅までの運転が、、、そして、羽田空港に別れを告げる。

・・・

飛行機での移動のフィールドノートを書こうとしたのだが、”羽田空港”のフィールドノートになってしまったような感じがする。

移動の記録/記憶なのか、場所の記録/記憶なのか。

羽田空港はとてもあいまいで、ふしぎな場所のように思えた。

写真は記録ではないから、記憶をたよりに書く。フィールドノートも記憶の記録であるんだろう。

all photo by tomohiro sato /  m6 + summicron 1st. + portra400

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