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Liberaware(218A)当選しました!

 こんにちはともぞーです。
 あまり期待していませんでしたが、まさかのまた日興証券でLiberawareが当選しました!

 物欲センサーが反応していなかったのでしょうか、当選して嬉しいので今回もIPO銘柄の分析をしていきます。


IPO概要

概要

  • 当選本数:36,166本(公募:1,700,000株、売出し:1,916,600株)

  • 発行価格:310円

  • 引受価額:285.2円(誠意買いライン)

  • ロックアップ:180日(VCは発行価格の1.5倍になれば売却可)

  • 売付け(親引け):JR東1,883,600株、岡野バルブ製造161,200株

※売出し株数はOAを含む

 親引けという単語を今回初めて目にし、調べてみると野村證券HPで以下の通り解説されていました。

野村證券

 つまり、当選本数36,166本の中から18,836本がJR東に、1,612本が岡野バルブ製造に割り当てられたということになります。
 また、これらの企業にも既存大株主同様180日のロックアップがかかっているため、売り圧力になることはありません。

手取金の使途

 IPOにより増加した資本については、トータルの約5%を借金返済に、残りの大半を事業活動に充てるとのこと。

事業

 Liberawareは大きく分けて3つの事業を手掛けており、
ドローン事業(ハードウェア):ドローンの販売・レンタルやドローンを用いて撮影した動画をユーザへ提供する事業。
デジタルツイン事業(ソフトウェア):画像処理に関するライセンスの提供や、ドローンを用いて撮影した動画を3次元化等画像処理をして提供する事業。
ソリューション開発事業:①と②を駆使して幅広いソリューション開発を実施する事業。

 簡単にまとめるとドローンに関する事業と考えてよいと思います。
 業種別業績は以下の通り。

2023年度と2022年度の通期比較
2024年度3Q時点の実績

 売上比率は、ドローン:デジタルツイン:ソリューション開発=6:1:3ほどで、ハードウェアに関する事業がメインとなっています。
 ドローン事業について、点検も含まれており継続して利用しているエンドユーザが占める売上高割合は2023年期には70%を超えておりリカーリング性が高い安定した事業とも言えます。

業績・財務

業績

 分かる範囲で、過去5年最終赤字が続いており、今年度も赤字で着地しそう。赤字が拡大しているのが少し不安材料ですが、売り上げが指数関数的に増加しているのでIPOをきっかけに黒字化を期待するシナリオを立てても悪くないのではと感じました。

財務

貸借対照表(借方)
貸借対照表(貸方)
キャッシュフロー計算書

自己資本比率:52.4%
有利子負債比率:0.68
利益剰余金:△700,621千円
①営業キャッシュフロー:ー
②投資キャッシュフロー:ー
③財務キャッシュフロー:+
①ー②:ー

 自己資本比率及び有利子負債比率については許容範囲内。しかし、キャッシュフローが非常によろしくありません
 今は借金し続け、赤字垂れ流しで事業拡大しているように見受けられます。

最後に

 公募株式数が多く、事業拡大のために資金調達する良い形の上場だと思います。
 当選株数は3,616,600株と比較的多いですが、親引けで2,0440,800株が割り当てられているため、売り圧力は弱いと個人的に捉えました。
 懸念材料としては、売上は急成長しているものの、赤字垂れ流しのこの企業にどれだけセカンダリの資金が流入してくるか、です。
 株価も低いため公募割れはさすがに無いのではないでしょうか。。。

ともぞー

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