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ローカル線旅〜福井の越美北線に乗ってみた

こんばんは。ローカル線が好きなともぞーです。
先日、福井のローカル線「越美北線(えつみほくせん)」に乗ってきたので、その様子をレポートしたいと思います!

越美北線ってなんぞや?

越美北線(えつみほくせん)とは、福井県福井市から福井県大野市までつながるローカル線。JRの愛称は九頭竜(くずりゅう)線で、越前花堂駅〜九頭竜湖駅まで東西に52.5km伸びています。2024年5月現在、始発駅である福井駅〜越前花堂駅の1駅間は、ハピラインふくいが運行し、越前花堂駅〜九頭竜湖駅はJR西日本が運行しています。

ちなみに、越美北線の「越」と「美」はそれぞれ何を表しているかご存知でしょうか?正解は、「越」=越前、「美」=美濃。「美」を福井市美山のことだと思っている福井県民が多い気がしますが、実は美濃なんです!もともとは国防上の理由で、福井県の福井駅と岐阜県の美濃太田駅を鉄道で結ぶ構想があったのだそう(1919年頃)。時代の変化もあり、福井と岐阜は結ばれませんでしたが、岐阜県には現在も越美南線(長良川鉄道)が存在しています。

越美北線は1960年開業で、2020年に開業60周年を迎えたばかり。意外と歴史が短いローカル線なんですね。
※ともぞー調べ

いざ、ローカル線旅に出発!

いざ、越美北線に乗車!今回は時間の都合で、途中の一乗谷駅からスタート。ローカル線好きな私ですが、越美北線に乗るのは今回が2回目。しかも前回は福井駅〜越前東郷駅とかなり短かったので、終点まで乗れるのがとても楽しみ!

笏谷ブルーのラッピング列車!
一乗谷駅の待合室。小さいモニターで運行情報が確認できます!
なんのキャラだろう…?
整理券を取りました!バスみたい〜

越美北線はワンマンカー。無人駅から乗車する場合は整理券を取り、列車を降りるときに車内で支払います。交通系ICカードは残念ながら使えません!

片道の乗車時間は1時間ちょっと。川の上を通ったり、国道と並走したりと変化が多くて楽しい路線です。福井市を抜けて大野市に入ると、車窓いっぱいに美しい盆地が広がります。山の上にある大野城も見えました。

5月は麦畑が美しい季節。もうちょっと早い時期に来ると、シバザクラやハナモモが見られるはず。また他の季節にも乗ってみたいな。

越美北線の主要駅である越前大野駅。
「JR金沢支社 最後の腕木式信号機」と書かれていました。
今度来たときは近くでじっくり見てみたい!
進行方向後ろ側の窓から。一直線で美しい景色。
勝原駅の手前。迫力満点の景色が楽しめるのも越美北線のいいところ。

終点の九頭竜湖駅に到着!

圧倒的恐竜推し🦖

長かった荒島トンネルを抜けると、あっという間に終点の九頭竜湖駅に到着!九頭竜湖駅は福井県最東端の駅。恐竜の化石が発掘される地域ということで、駅やその周辺には恐竜のオブジェがたくさん。道の駅が併設しており、ドライブやツーリングで立ち寄られる方も多くいらっしゃいます。2023年10月に中部縦貫自動車道の九頭竜ICができたことでも注目が集まるエリアです。

九頭竜線の時刻表!本数の少なさに改めてびっくり。

越美北線は本数が少ないため、事前の旅の計画が大切!到着して約10分後の列車に乗って折り返すか、2〜4時間後の1本後の列車に乗るかという究極の2択を迫られます。到着から発車までの約10分間で、名物の九頭竜まいたけ弁当を買って、そのまま列車に乗り込む人が多いという話にも納得。

九頭竜湖駅周辺を散策🐈

今回は九頭竜湖駅の周辺をのんびり散策してみよう!ということで、3時間後の列車に乗ることに。徒歩で楽しめるスポットをちょこっと紹介します。

ここは外せない!道の駅九頭竜

巨大な恐竜のオブジェがお出迎えしてくれる道の駅九頭竜は、訪れた人々が必ずと言っていいほど立ち寄るスポットです。特産品の九頭竜まいたけを使ったお弁当や惣菜が買えるほか、お菓子を中心とした福井みやげを購入することができます。ファミリーマート併設なのもうれしい。曜日によっては食堂も営業しています。

恐竜に釘付けになる大人たち。
とてもリアルに(?)鳴きます。
道の駅の売店。お弁当やお惣菜は売り切れる前にゲットしましょう。
まいたけ弁当。コスパ最強。
大野市で作られたお醤油が買えます。
お酒が入っている地酒ゼリー!
九頭竜エリア(大野市和泉地区)は、「穴馬紙」という和紙の産地らしいです。知らなかった。

道の駅の滞在時間は30分ほど。続いて、駅の目の前にあるローカル食堂へ!

まちのローカル食堂「より処」

今回のローカル線旅を水曜日にしたのには、理由がありました。それは、水曜限定の食堂「より処」に行くためです。

初見では食堂とはわからない外観。

「より処」は、地域のお母さんたちが運営する水曜限定の食堂。隠れたファンも多く、車で40分かけて大野市街地からやってくるお客さんも。地域の人々に愛される憩いの食堂です。

メニューは1種類。ランチ700円、ドリンクは+100円。

より処に来るのは実は今回が3回目。越美北線に乗ってきたと伝えると、地域のお母さんたちは「この子ら、汽車で来たんやって」と話していました。

この日のメインは牛丼。

季節の食材を使った、体にやさしくてとっても美味しいごはんでした。地域のお母さんたちのやさしさにも癒されました。また来ます。

気になる方は、こちらの記事を参照してみてください(2021年時点の情報です)!

おまけ:周辺の散策スナップ

九頭竜湖駅周辺をお散歩したときに撮ったお気に入り写真です。

軒先にイスが置いてあるおうちをいくつか見かけました。
大野市和泉地区は、高齢者が多い地域。
みんなイスに座って外を眺めているのかな〜
特等席みつけた!
のどかだな〜〜気持ちのいいお天気!
🐈

この地域は豪雪地帯なので、冬は雪がたんまりと積もります。今回は春ののどかな景色を楽しみました。

越美北線に乗車!(帰り)

より処でのんびりランチをしたり、周辺をお散歩したり、道の駅でスイーツを買って食べたりしていたら、あっという間に列車の時間に。道の駅だけで3時間過ごすのは退屈かもしれないので、周辺情報を事前に調べておくのがよさそうです。

JR九頭竜湖駅の駅舎
くるんとなっていてかわいい線路(終点)
駅に入ると列車がスタンバイしていました。
かわいい切符売り場。
JRの切符だーー!
(記念に持ち帰りたかったけど降車時に回収された)
迫力満点の景色だ〜〜
越前下山駅。昔は九頭竜温泉駅だったのかな?
温泉も入ってみたいな〜

一乗谷駅に到着!

一乗谷駅から歩いてすぐの一乗谷朝倉氏遺跡ミュージアム。
ぜひお立ち寄りを。建物は内藤廣さんの設計です。

スタート地点の一乗谷駅へ到着!往復約6時間のローカル線旅でした。とてもとても楽しかった!今度は始発駅の福井駅から乗ってみたいし、途中の美山駅や越前大野駅でも降りてみたいです。

ローカル線旅の魅力

車移動になりがちな日常生活において、まちを違う切り口から見ることができるローカル線旅。今回は、いつも車で通っている道と並走したり、車窓からの美しい景色を楽しんだり、九頭竜湖駅周辺で3時間過ごしてみたりと、新しい出会いと発見がたくさんありました。

車移動だと自分で運転しなきゃいけないけど、鉄道での移動時間は窓からの景色を眺めたり、本を読んだりと自由な時間を過ごせます。列車に手を振っていた幼稚園児たちに手を振り返せたのもいい思い出。

次はどのローカル線に乗ろうか、今から楽しみです!


これからもゆるっと文章を書いていきます🐢