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【ドラム】演奏ワークステーションの中身

ドラムの演奏における周辺機器、あったらいいものが意外と多い。
一気に曲を繋げて演奏するなら曲順が入ったiPadがあると安心だし、いつもよりオーバーに叩いてみせてみたりするなら身体を冷やすサーキュレーターみたいなものがあってくれると助かる。
演奏の反省会をするならフォームチェックに動画撮影用カメラもあると嬉しい。

そこで、それらをまとめて運べてかつ展開して運用できる環境を構築したくなってきたのだ。それが今回の演奏ワークステーション構築の着想となった。

コンセプトは下記の通り。
1.現場で楽器のメンテナンスが可能な道具を収納できる
2.iPadホルダーとして活用できる

これらをハードキャリーでまとめることにした。

筐体はLykusという多分中国のメーカー。


キャリーケースのように引いて運べること、雨の日や風の日の運搬も想定して防水防塵であることを選定基準とした。
この手のケースにしては安価だが、キチンと仕事してくれる。キャスターの静音性に驚いた。フタは締まりにくいが、蓋のパッキンが干渉しているからであり、それだけ気密性があるのだろう。この辺りは雨の日の使用による検証が必要だ。

フタを開けたらすぐ、iPadホルダー、サーキュレーター、アクションカムをセッティング出来るように一番表にセットしてある。これは次の画像を見ればわかる。
黄色いケースはモバイルバッテリーとアクションカムの予備バッテリー、充電用ケーブルが入っている。ハードケースinハードケース。明らかに過保護だ。
ダイス形のハーフカットスポンジが付属していたのである程度用品がはまって動かないようになっている。A型万歳。
あとはガムテープや養生テープが入っている。テープ類の下にあるちっちゃいケースをアップで見てみよう。

スナッピーコードの予備、テンションキーパー、シンバルに取り付けるシズル(ホームセンターで風呂場チェーンを買って加工したもの)、あとはボルトタイトの予備が入っている。
シズル以外は予備なのではっきり言ってあまり出番はない。保険だ。

このワークステーション最大のミソ。
フタを閉めて本体を立て、キャリーハンドルを引き出してセッティングするとiPadホルダースタンドになる。キャリーハンドル天面はタオル掛けとして使っている。
さらにはサーキュレーターを載せるスペースが生じ、今まで足元に置いていたところ、上半身の近いところにセットできるようになったので結構な風が当たるようになった。嬉しい副産物だ。
アクションカムの三脚は安定性よりクイックセットを重視し、SLIKの簡易三脚を使用している。三脚の脚を一本ずつ伸ばさなくていいのでかなりの時短になった。

ちなみにこの立て置き形態はこのままキャスターで引っ張れるので、演奏終了後のハケで即座にバラさずともそのままステージ袖に持っていける。転換は10分〜15分と基本時間がない中、3分くらいの短縮には繋がっているので、この仕組みは結構大きい改善だった。

スポンジを工夫して2層目も作っている。
2層目は主に機材メンテナンス用品が入っている。あと芸能のお守り。
左上はチューニングキー×2、外観仕上げ用ウエスとグリス除去など汚れ物に使う用ウエスが入っている。

現地でヘッド交換、スナッピーコード交換、指紋などの汚れ除去くらいは可能な装備になっている。
ヘッドが破れたことはまだ無いが、スナッピーコードを留める金具のネジが緩んでスナッピーが脱落し、スネアが情けない音になったことがある。それからは本番前にスナッピーコードを必ず点検している。
右手側のボトルはアメリカのドラムテックMatt Horn氏がオススメしていたミュージックノマドのドラムディテーラーというドラムメンテナンス用のステインリムーバーだ。

これは僕からもオススメ。
ドラムパーツにおいて何にでも使える。ベアリングエッジの掃除やシェル表面の艶出し、チューニングボルトの古グリス除去、何でもござれ。
一緒にウエスの用意も忘れずに。

今回はいつもと趣向の違う読み物だったかもしれないが、作ってみたら結構便利だったのでオススメしたかった。何か一つでも参考になれば嬉しい。

しかしこれ、空き巣七つ道具みたいじゃない?

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