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【雑記】ハードケース讃歌

僕にとってハードケースはとても魅力的な存在だ。なんか謎めいたロマンがある気がする。

布とかで作られたカバン(ソフトケースとしておこう)はある程度形が変わるから結構モノを詰め込める。対してハードケースは決まった形から微動だにしない。絶対ソフトケースの方が収納力があると思う。
さらに重さも全然違う。ハードケースは何かにつけてとにかく重たい。硬いってことは質量があるのだ。布などは柔らかいから衝撃を吸収してくれるのでちょっとやそっとじゃ破損しない。だがハードケースは薄肉だと割れるのだ。割れてしまえばもう使えないからある程度肉厚に造らねばならない。

それに人力で運ぶ場合、ハードケースは物が入らないだ重いだ、不便が目につく。
ただ唯一にして最大の利点は、中のものが安全に保護・運搬できることだろう。

しかしどうだ、自分が持っている仕事カバンは革のアタッシュケースで、ドラム関連のケースも全部ハードケースだ。そういえば旅行用のキャリーケースもアルミ製だった。どこの海外ツアーに行くつもりなのだろうか、我ながら疑問に思っている。

理由は分かっている、カッコいいのだ。
絶対にお前を守るという固い意志(ハードケースだけに)を持ったあの見た目が狂おしく好きだ。頑強な外蓑の中に入っているものはとてもイイものに思える気がする。

革のアタッシュケースを持ち運んでいると、大体賞賛の言葉をもらったり話題作りの一翼を担ってくれるコミュニケーションツールになってくれている。時には大金が入っているだライフルが入っているだ茶化されることもなくはない。
だが、未だかつてクシャクシャになったゴミとか食べかけの菓子とか情けなさそうなものが入ってそうだとは言われたことがない。
茶化されたとて、中に入っているものは何か凄いものや高価なものに限定される。

楽器もやはりハードケースに入っていると結構話しかけてくれる人が多い。
実際はそうでもないがなんか凄そうな楽器が入ってそうだと興味を持ってくれる。

ハードケースは話題の一つに使えるのだ。

ハードケースは定型なので物を詰め込むには向かないが、逆に小物の整理整頓がしやすい。アタッシュケースなどはキチっと埋めれば中のモノはまず暴れない。必ず定位置からモノが動かないのでノールックで目的のものが取り出せる。

著者アタッシュケース中身

特に手帳の取り出しには助かっている。
打ち合わせの時とか、相手の目を見てにっこりしていても視線を外すことなく自然にスッと出せる。只者でないと思われているはずだ。知らんけど。

楽器も、特にシンバルケースはとても重宝している。
平置きにしても立て置きにしても大丈夫なので、狭いハコの楽屋だろうがいかようにも収納できるし、曲がるなどの破損リスクがほぼ無い精神衛生にもいい。
ソフトケースのシンバルケースは見るとすごくドキドキする。近づくのも躊躇うレベルだ。あんなの間違えて蹴ったり踏んだ日にはもう…
※とはいえ実は僕もエフェクトシンバル系だけはソフトケースを使っている。蹴られたり踏まれたりして曲がった・割れたが発生したらそれはそれで面白い音になるのではと思っている節がある。

どう終わっていいかわからなくなってきたので、とりあえずこんなもんにしておこう。
話題作り、安心のためにぜひハードケースを。

嗚呼ハードケース、ハードケースよフォーエバーラブ。

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