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【学んで稼げる?】バウンティサービスについて考えてみた。

こんにちは!

今日はタイトルの通り「バウンティサービス」について、現状や今後の展望について考えていきたいと思います。

バウンティサービスとは

皆さんは「バウンティサービス」をご存じでしょうか?
僕は今回機会があり、初めて知った言葉でしたが、調べていくにつれて魅力が多いサービスだと感じました。

超端的にいうと「バウンティサービス」とは、Web3におけるリテラシー教育サービスです。

しかし、元来の教育サービスと違うところは、学ぶことによって報酬が得られることです。

バウンティサービスでは、特定のプラットフォーム上でWeb3やブロックチェーンについてのリテラシーを学ぶと、その学びに応じた報酬(トークン)を得ることができます。

報酬はサービス内の経験値などから暗号資産を通じて実際のお金に変換することも可能です。

近年のWeb3を元にした暗号資産界隈では、
・Play to Earn (ゲームして稼ぐ)
・Move to Earn (歩いて稼ぐ)
・Larn to Earn (学んで稼ぐ)
など様々な稼ぎ方がどんどん登場しています。

バウンティサービスはこの中でも、「Larn to Earn」に焦点を当てたサービスであり、新しいムーブメントとして注目されています。

それでは、この「バウンティサービス」を
・過去
・現在
・未来
にカテゴライズして、少々の持論も混じえながら考えていきたいと思います。

過去 

バウンティサービスは2022年はじめごろから徐々に登場しています。
同年3月には世界最大の暗号資産取引「Binance」が「Learn and Earn」と称した教育プログラムを開始し話題となりました。

Binanceはプログラム開始の目的を「ブロックチェーン知識に対する需要の高まりに応えるため」としています。

ユーザーは動画を視聴してクイズに答えるといった学習タスクを完了することを条件に、所定の暗号資産を受け取ることができます。

僕なりのイメージは、大学のオンライン授業を受けて、お金がもらえると言った感じです。
もちろん大学では逆に授業料を納めていますが。。。

そんなことがあっていいのかというくらい、魅力的なサービスですよね。
こんなサービスがあることからも、現在の社会におけるWeb3の需要や盛り上がりがわかります。

また、現在のようにブロックチェーンによる分散管理ができるまでのインターネット社会(Web2、Web1)でも、バウンティサービスと似たようなサービスはありました。

ここでは例として「バグバウンティ」を挙げます。

バグバウンティとは、企業が自社のサービスや製品に対する調査案件を公開し、世界中のホワイトハッカーがバグ(脆弱性)を報告することで、企業がハッカーに対して報酬を支払う仕組みです。

2000年代前半からすでにこの仕組みは主流となり、バグバウンティの報酬のみで生活するハッカーも登場しました。

「サービス」とは少し異なるかもしれませんが、バグバウンティでは
・企業は報酬を払いバグを発見、学習して改善する。
・ハッカーは特定のサービスや製品について熟知した上で様々な試行を重ねてバグを発見し報酬を得る。

これらの関係は企業、ハッカー両サイドから見ても、広義でバウンティサービスと言えるものではないかと考えました。

Web3が世間に出る以前から、バウンティサービスのような仕組みが存在し、効果的に活用されてきたことがわかります。

現在

現在のバウンティサービスは、はじめに述べた様な「教育サービス」が主流となっています。
例としては
・Layer3
・RabbitHole
などがあります。
どのサービスも学びを通してトークンを得るバウンティサービスの基本的な形ですが、RabbitHoleについては差別化が図られた画期的な取り組みがあり、後の「未来」の見出しで紹介したいと思います。

また「Coinbase」や「CoinMarketCap」などの大手暗号資産取引所も「Lern to Earn」の仕組みを取り入れたサービスが展開されています。

現在のバウンティサービスは、近年社会に進出してきたWeb3に対するユーザーの知識需要に応えることを主な目的とし、学ぶ者のモチベーション向上のために報酬を与えるという形のようです。

(サービスについて調べるうちに、一部暗号資産取引所などは、報酬受け取りのためを口実とした口座開設を狙っているのではと思ったりもしましたが....)

いずれにせよ現在のWeb3やブロックチェーンに対する知識の需要は非常に高く、近い将来には当たり前に日常に取り入れられた存在になると感じました。

未来

バウンティサービスの将来性には目を見張るものがあります。

様々な可能性があると思いますが、特に僕が注目したのは、先程紹介したRabbitHoleもプログラムに取り入れている「学習記録をブロックチェーン上に保存する」ことです。

少し噛み砕いて説明すると、バウンティサービスの中で動画を視聴する、クイズに答えるなど「学習」した記録を履歴として残し、最終的には就職や自己アピールに使用できるようにするという取り組みです。

現在は「LinkedIn」が同様のサービスのWeb2版を展開しており、世界では約6億7500万人のユーザー数を誇ります。
LinkedInは、世界の新しいビジネスや人材の発掘、情報収集が可能なプラットフォームとして確立されています。
LinkedInの詳細については外部ページを紹介しますのでご存じない方は是非一度調べてみてください。
→ https://earthmediacorp.com/info/LinkedIn

LinkedInではWeb2特有の、SNSとしてのプロフィールや投稿、メールでのやり取りなどをもとにユーザーの履歴が保存されてきました。

しかし、ブロックチェーンによる分散管理が可能となったWeb3では、Web2までの履歴に加えて、動画を視聴した記録、クイズに答えた記録など「行ったこと」が直接的に保存されます。
さらにブロックチェーン技術によって現状では、なりすましや改竄も極めて難しいです。

それらの学習記録を履歴書として就活に利用できないか、というのがRabbitHoleをはじめとするバウンティサービスの最終目標となっています。

まさに、現在の就活生が必死になって書く古い「履歴書」や「エントリーシート」は終焉を迎えているのかもしれません。

RabbitHoleは現に「Web3上でのLinkedInを目指す」と声明を出しており、今後もこの事業を積極的に進めていくようです。

国内での同様な取り組み

国内での同様な取り組みとして、株式会社プロタゴニストの「Desume」があります。

「Desume」もWeb3において、調べたことや行ったことがブロックチェーンを介して直接的に履歴書になる社会を目標にした取り組みです。

さいごに (持論)

僕は、「Desume」やバウンティサービスは、うまく組み合わされることでユーザーの就職活動や転職活動を一新することができると考えます。

先程述べたLinkedInですが、実は日本のユーザー数は230万人と世界に比べて大きく劣ります。
世界で認められているプラットフォームが日本では認められていません。
この原因は日本が古来から続けている新卒一括採用や、年功序列に帰属すると思います。

また、日本社会の転職数は他先進国に比べても非常に低く、格大手会社の人事部の平均年齢も高いです。

僕は、日本の経済が長年停滞していることには、様々な原因が複合的に絡みあっていると思います。しかし少なくとも、現在の人事世代が好む採用の仕組みは日本企業の成長の足かせになっているのは間違い無いです。

だからこそ、Desumeやバウンティサービスを筆頭に「Web3になることで実現可能になった新しい形での履歴書」を広めていくべきだと思いました。

学歴や年齢、所属にとらわれず、学習した人やスキルを身につけた人が正当に評価される世の中になるといいですよね。

Web3ではブロックチェーンを通じてそれが実現可能だと思います!


最後までご覧いただきありがとうございました。

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