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Liella!のMTV Unpluggedアコースティックライブがすごすぎた話

「MTV Unplugged Presents:LoveLive! SuperStar!! Liella!」両日参加してきた。結論から言うと、ほんとに最高のライブだった。これが配信もなく、たった2回だけの公演なんてもったいなさすぎる。ぜひとも映像化&音源化してほしい。生バンドでのLiella!のアコースティックライブなんて、バンドマンラブライバーにとっては最高過ぎるイベントでしょう。行く前から期待値は爆上がりだった。

まさかのアリーナ最前ど真ん中

5月27日金曜日。ぴあアリーナMM公演Day1。会場に入って座席の位置を見た瞬間目を疑った。

「???え??え???えっっっっっ????夢…?これは夢ですか?」

「現実です」

2ndライブ名古屋公演Day1でのなこちゃんの言葉が脳内で再生された。

まさかそんなことあるはずない…。チケットを見る。「T4ブロック1列●番」。座席の位置をもう一度見る。何度見ても最前列だ。どひゃあああああああ。ここで一生分の運を使い果たしてしまったのか…。

もちろん事前に座席番号は通知されていた。ブロックの最前列だということはわかってたけど、まさかアリーナ全体の最前列、そしてど真ん中のブロックだったとは…。

事前にツイッターで検索した感じ、アリーナのブロックがMとTとVの3種類あることは把握してて、「MTVだからTは真ん中だな」と思ってたんだよ。でも実際はT、M、Vの順番。なんでだよ!まさかの嬉しすぎるサプライズ。逆にMブロックの人めちゃくちゃがっかりしただろうな…。

なぜかTMVの順になってたアリーナ席

もうそんなこんなで開演前からテンションがおかしくなってた。ふだんならライブ行っても知らない人と話すなんて絶対ないのに、たまたま隣になった人と「この位置ヤバいっすね」って話を開演まで延々としてた。

そして開演。最前ど真ん中だからライトアップ前からメンバーが入場する様子がわかる。白を基調とした、ふだんとは違うドレスのような衣装。森の女神ですか…???もう神々しすぎてたまげましたよ。近い。近すぎる。こんな幸せなことがあっていいの…?

「これは夢?」

「現実です」(脳内なこちゃん2回目)

いやほんと、ライブ中さゆりんが手を振ってくれて、なこちゃんが笑いかけてくれて、たくさんレスをいただけただけで今回のライブは今までで一番思い出に残るものになったよ…。ライブ中何回死んだかわからない。こんな良席もう二度とないだろうな…。5人のご尊顔をしっかり肉眼で目に焼き付けた。ちなみにDay2はスタンド2階席後方だったので、テンション感はDay1よりさすがに落ちるけど、より冷静に楽曲のアレンジに集中できたのがよかった。

純粋な歌唱力の強さが際立つライブ

森の中でのキャンプファイヤーをイメージしたという今回のステージ。背景は巨大なテントと、その左右に広がるたくさんの木々。そして下手と上手にそれぞれ3つずつ通常サイズのテントが配置され、その間に灯されるたくさんのランタンの明かり。最高の雰囲気のなか、ライブがスタートした。

楽器隊はLiella!を囲むように後方で座っての演奏。客席からみて左からピアノ/ピアニカ、アコースティックギター、パーカッション、ドラム、エレキベース/アップライトベース、バイオリン、チェロという7人編成。Liella!の5人は楽器隊の前、ステージの中央に、左からペイちゃん、リーちゃん、さゆりん、なこちゃん、なぎちゃんの順で、椅子に座って歌うという、いつものライブとはまるで違うスタイル。

事前の発表通り、今回は「1stツアーをアコースティックで振り返る」がコンセプトだったので、セトリはほぼほぼStarlinesを踏襲(やらなかったのはGOING UPとリエラのうたくらい)。もちろんただの焼き増しではなく、期待以上のパフォーマンスを見せてくれるのがLiella!。アコースティックアレンジでの生バンドの演奏をバックに、いつものライブでのダンスパフォーマンスを封じ込め、純粋な歌唱力だけで勝負するその姿勢に全人類はひれ伏すしかない。もう全員が歌唱力おばけ。そりゃダンスありであれだけ歌えるんだもん。歌に集中したら200%の力が出せるに決まってる。原曲のテンポ感が抜けずに若干走ってたところがあったにせよ、概ねプロのミュージシャンの演奏に負けない歌だったと思う。本当に。

セットリスト

①START!! True dreams
②未来予報ハレルヤ!
③1.2.3!
④Tiny Stars
⑤バイバイしちゃえば!?
⑥常夏☆サンシャイン
⑦カバー曲:星に願いを(Day1)、星めぐりの歌(Day2)
⑧瞬きの先へ
⑨Wish Song
⑩ノンフィクション!!
⑪Dream Rainbow
⑫私のSymphony
⑬Starlight Prologue
⑭未来は風のように

アンコール
⑮始まりは君の空
⑯だから僕らは鳴らすんだ!
⑰Day1(Day1)、Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!(Day2)
⑱Shooting Voice!!(Day1)、Dreaming Energy(Day2)
⑲この街でいまキミと

着席義務だったのもあって、いつものライブよりブレード振ってる人が少なく、振ってる人も小振りなのが面白かった。ただStarlight Prologueは自然に5色の光のラインができてて、やっぱり見に来た人はLiella!が大好きな人たちなんだなと思った。訓練されたオタクたち…。

アコースティックアレンジの魅力

本編はアコースティックアレンジなので、全体的にテンポは原曲より遅め。原曲の雰囲気を壊さずにやさしいアレンジになっているものもあれば、ガッツリ雰囲気変えて勝負している曲もあって、1stとセトリはほぼ一緒だけど全然違うものを観ているようだった。アコギやピアノがソロ弾くだけでめっちゃテンション上がる。ドラムの人を中心に、楽器隊が楽しそうにノリノリで演奏しているのもすごくよかった。ツイッター見ると、ドラムとピアノの人は次の大阪のバックバンドも担当するようなので楽しみ。オープンハンドかっこよ…。

ダンスがないせいか、片手だけでできる振りを柔軟に取り入れたり、メンバーがお互いに目線をあわせるのを意識したりしているのがわかった。こういうところからもLiella!の信頼関係の深さが垣間見える。あと、歌に参加してない曲の時でもワイプしたり歌っているメンバーの方をじっと見つめているのもグッときた。

Tiny Starsは一部ピアノのフレーズが入っていたものの、全編通してほぼアコースティックギターだけのアレンジ。ギター1本でここまで雰囲気が変わるとは…。Aメロは1番と2番でギターの刻みを変えていたのがよかったし、メロウな間奏のソロがかっこよすぎた。リーちゃんがMCで原曲より切なさを表現したって言ってたとおり、また違う雰囲気のTiny Starsが聴けて大満足。

アコースティックアレンジでとくに印象に残ったのがバイバイしちゃえば!?。イントロのバイオリンのフレーズで情熱大陸を感じたのはぼくだけですか?これまでは気付かなかったけど原曲よくよく聴くとメロディ似てるね。全体的にストリングスが効いたアレンジで、こういうのは大好物なんですよ…。頼むよ音源化…。

続いての常夏☆サンシャインはパーカッションが印象的でまさに常夏のラテンアメリカにいるかのよう。2番サビ終わりのアップライトベースがかっこよすぎてアップライトベースほしくなった。そしていつもは参加してなかったなぎちゃんが楽しそうに合いの手入れてるの可愛すぎた。

今回のライブで一番カッコよかったのはやっぱりノンフィクション!!。ただただオシャン。オシャン青山。ほとんどの曲が原曲よりテンポを落としているなかで、この曲だけはむしろテンポアップ。1番サビ前のブレイクからのピアノのグリッサンドにしびれた。そしてランニングベースがかっこよすぎるジャジーなアレンジと大人な歌唱力を見せつけたペイちゃんに脱帽…。なんそれ!?!?!?

あとカバー曲ね…。スーパースター、そしてStarlinesの振り返りで星にまつわる曲のカバーということで、Day1は星に願いを、Day2は星めぐりの歌。ディズニーの名曲はもちろん知ってたけど、星めぐりの歌は正直全然聴いたことなかった。ライブ後に調べたら宮沢賢治がつくった曲らしい。いやそんな曲やるなんて誰も想像してなかったでしょ…。あらためてLiella!の底知れぬ可能性の大きさを見せつけられた気がした。2曲ともなぎちゃんの歌声が綺麗すぎて昇天した。

今回のライブはとにかく全体的にアコースティックの音色を生かしたアレンジで、終始ニヤニヤしてた。1.2.3!のイントロのストリングスはゆずの虹を彷彿とさせるカッコいいアレンジになっていたし、私のSymphonyは原曲のアップテンポな雰囲気を変え、テンポを落としてさらにサビでは手数が半分になってるとか、未来は風のようにがボサノバっぽくなってるとか、ああこういう見せ方もあるのかと感心した箇所が数えきれないくらいあった。音楽やってる人にとっては曲の雰囲気を変えるアレンジの勉強にもなったと思う。そしてそのアレンジに対応するメンバーのポテンシャルよ…。

全体的にさゆりんの歌がダンスありのときよりのびやかで、感情をよりダイレクトにのせていたと思う。ぶっちゃけ今回のライブの(主に演奏やアレンジ面での)すごさがわかるラブライバーってほとんどいないんじゃないかと思ってたけど、ツイッター見る感じけっこう音楽面でのよさを指摘してる人がそれなりにいて安心した…。

ダンスありのアンコール

本編が終わり、アンコールの準備で楽器をさらに後ろに移動させているのが見えて、まさかと思ったけどそのまさか。始まりは君の空の衣装で5人が登場し、いつものダンスありのパフォーマンスでアンコールがスタート。君空が終わった後はスタンディングOKになって、もう完全にStarlinesの再現だった。

え?????Unpluggedは?????と正直思ったけど、とくにDay1は最前だったのでただただテンションブチ上がってて、目の前で踊る5人を間近で見られて、コンセプトのブレなんてもうどうでもよくなってた。本編ももちろんかなり近かったんだけど、照明がふだんより暖色系で暗かったのと、メンバーがステージの縁から割と離れていたので、アンコールでバッと照明が明るくなって、メンバーがステージの縁ギリギリまで来てくれたことで距離がさらにグッと近くなって、もう眼福眼福…。幸せ過ぎて、あれ、これ明日死ぬんじゃないかなと思った…。

アンコールのセトリはStarlinesより多めの5曲。Day1(初日)ではアコースティック本編でやらなかったDay1(曲名)をやってくれて盛り上がりが最高潮に。Day2でやったDancing Heart La-Pa-Pa-Pa!、毎回1番サビとラスサビ後にカメラ抜かれるメンバーが何やるか楽しみにしてるんだけど、今回ペイちゃんがラスサビ後に「MTV」って満面の笑みでやってて致命傷を負いました。そして最後のこの街でいまキミと。Starlinesで恒例だった間奏での写真撮影もあって、1stの想い出を想起させるラストで終演。

Day1でアリーナ最前ど真ん中という大きすぎるバフがあったことを差し引いても大満足だった今回のライブ。何度も言うけど映像化&音源化本当に頼むよ…。大阪でのバンドセットライブやファンミの準備もあるなかでよくこれだけのクオリティを仕上げられたなと思う。ANNでさゆりんが言ってたけど、3つのライブのリハーサルが同時進行で進んでいたという…。スケジュール鬼畜すぎる。

なぎちゃんも言ってた通り、Liella!の新たな挑戦がしっかりとみられたライブだったなと思った。てか活動から1年余りで、純粋な歌唱力が問われるMTV Unpluggedに呼ばれるのすごすぎん??今回のライブはスクールアイドルというより、“アーティスト”のLiella!だった。新入生4人が追いつくの大変そう…。そしてなにより、メンバー増える前の5人のうちにあの近さでライブが観られて、レスもらえたのが本当にうれしかった。この想い出を死ぬまで大事にしたい。ありがとうLiella!、ありがとうMTV…。


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