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ハイレベル牡馬世代の頂点に立つ馬は誰だ #日本ダービー 全頭評価

2024年のクラシックシーズンも大一番を迎えています。日本ダービーとは毎年ワクワクするレースなのですが、タレント揃いの今年は例年より楽しみの度合いが高いです。ジャスティンミラノは例年のレベルなら二冠、三冠と取ってもおかしくないのですが、立ちはだかる馬も数知れず。全頭評価も交えながら楽しんでいこうと思います。

下記の記事において、クラシックに向けて2歳12月時点、3歳3月時点で有力馬をピックアップしています。ここに載っていない馬の台頭もありましたが、今年は比較的に選んだした馬が活躍したイメージですね。朝日杯前に1位指名したアーバンシックも何だかんだ3〜4番人気で本番を迎えそうです。2歳十傑からは7頭、3歳十傑で入った5頭、計12頭が本番への舞台へ。こういうのは続けていきたいです。

また、3歳の大一番前というのもあり、2〜3歳における全OP競争を実レーティングを無視した主観でランク付けしています。出走馬とは関係の無いレースもありますがご自愛ください。圧倒的な数字を持つ皐月賞組が例年通り優勢と見ています。皐月賞自体は古馬GⅠを勝利するレベルで、セックスアローワンスを加味すれば、秋以降はドウデュースやリバティアイランド、スターズオンアースやジャスティンパレスやプログノーシスといったチャンピオンホースでないと太刀打ち出来ないでしょう。

皐月賞(SS+:古馬GⅠ勝利水準級)
毎日杯(S+:古馬GⅠ好走水準級)

桜花賞(S:GⅠ勝利水準級)
チューリップ賞(S:GⅠ勝利水準級)
弥生賞(S:GⅠ勝利水準級)
阪神JF(S:GⅠ勝利水準級)
NHKマイルC(S:GⅠ好走水準級)

すみれS(A++:GⅠ好走水準級)
ファルコンS(A++:GⅠ好走水準級)
ホープフルS(A++:GⅠ好走水準級)
朝日杯FS(A++:GⅠ好走水準級)
フィリーズレビュー(A++:GⅠ好走水準級)
きさらぎ賞(A++:GⅠ好走水準級)
シンザン記念(A++:GⅠ好走水準級)
共同通信杯(A++:GⅠ好走水準級)
スプリングS(A++:GⅠ好走水準級)

クイーンC(A+:重賞勝利水準級)
若葉S(A+:重賞勝利水準級)
スイートピーS(A+:重賞勝利水準級)
京成杯(A+:重賞勝利水準級)
青葉賞(A+:重賞勝利水準級)
京都新聞杯(A+:重賞勝利水準級)
プリンシパルS(A+:重賞好走水準級)
NZT(A+:重賞勝利水準級)
アーリントンC(A+:重賞勝利水準級)
ジュニアC(A+:重賞勝利水準級)

忘れな草賞(A:重賞好走水準級)
フローラS(A:重賞好走水準級)
フラワーC(A:重賞好走水準級)
アイビーS(A:重賞好走水準級)
京都2歳S(A:重賞好走水準級)
京王杯2歳S(A:重賞好走水準級)
ファンタジーS(A:重賞好走水準級)
クロッカスS(A:OP勝利水準級)
カンナS(A:OP勝利水準級)
若駒S(A:重賞好走水準級)
新潟2歳S(A:重賞好走水準級)
デイリー杯2歳S(A:重賞好走水準級)
エルフィンS(A:重賞好走水準級)
アネモネS(A:重賞好走水準級)

サウジRC(B+:OP勝利水準級)
アルテミスS(B+:OP勝利水準級)
フェアリーS(B+:OP勝利水準級)
東スポ杯2歳S(B+:OP勝利水準級)
札幌2歳S(B+:OP勝利水準級)
紅梅S(B+:OP勝利水準級)
ききょうS(B+:OP勝利水準級)

近年稀に見る素晴らしい世代ではありますが、世代的に強くなった要因として、ペースの速いレースが続いたというのが大きいと思います。朝日杯や皐月賞は勿論ですが、弥生賞でもレコードが出ましたし、ホープフルSもペースが速かったです。京都2歳Sは例年以上のハイペースで、ここからは3頭の出走馬が居ます。共同通信杯やスプリングSは歴史的スローペースでしたが、勝ち馬や2着馬の末脚には目を見張るものがあり、ジャスティンミラノは圧倒的な余力で皐月賞を制しました。追走経験の豊富な馬が多いため、例年なら皆が失速してもおかしくない皐月賞のハイペースでも、当たり前のように対応している馬が多かったです。もっと着差が付いてもおかしくなかったですが、1秒圏内には10頭と中々のハイレベル。日本ダービーにも期待が持てそうなメンバーが集まりました。

今回は全出走馬に短評を記載しています。本命馬から大穴馬まで(主観が強めですが)分析を掛けたため、ぜひご覧ください。調教評価などを含めた予想稿は、金曜の夜に再度更新しようと思います。

2024-05-24 23:00 追記

各馬の調教評価、および能力レーダーチャートと予想稿を追記しました。予想記事では大穴馬を本命としていますので、参考までに見て頂ければと思います。残念ながらメイショウタバルが出走回避してしまいましたので、土曜夜に前日の馬場状態を踏まえた最後の更新を行います。

2024-05-25 23:40 追記

予想される展開、勝ちタイムおよび買い目を追記しました。私の予想稿でも過去一で熱量を持って取り組みましたので、何かしらで報われて欲しいという個人的な感情があります。非常に長い長文ですが、ご覧頂きありがとうございます。皆様の予想の一考となれば幸いです。


各馬見解

ジャスティンミラノ

総合評価:95点(SS+)
末脚評価:SS(2位)
追走評価:S(2位)
騎手相性:S+
適性距離:1800m〜2500m
年末十傑:圏外
春先十傑:7位

総合力1位、末脚2位、追走力2位、その全てが3歳としては非常に高いレベルにあり、二冠・三冠クラスは勿論のこと、日本を代表するチャンピオンホースになれる素質を秘めた馬です。皐月賞は機動力の観点からパフォーマンスを落とす事も考えられましたが、記録的なハイペースを先行し猛追するコスモキュランダを競り落としました。圧倒的な余力量とトップスピードを持ち合わせており、現時点では2年前に出した春先番付でトップのイクイノックスを超えるレベルの評価になります。参考までに、2022年の牡馬番付を下記に掲載しておきます。


全要素の性質上、スタートを決めて2番手を確保すれば99%負ける事は無いと思います。他に前に馬を置く展開でも、仕掛けを遅らせるのが上手な戸崎騎手であればそこまで問題は無いでしょう。スパート質はややエフフォーリアに近いので、早めに仕掛ければ失速するのも早くなるため、そこを狙い澄まされると厳しいかもしれません。また、断続的に流れてスタミナ比べになるのも辛そうです。ただ、追走ペースが緩んだ共同通信杯でジャスティンミラノを千切り捨てていますし、2400mのそういう勝負にも対応できそうです。先週と同程度の馬場であれば、2:22.7〜2:22.9ぐらいの走破は可能だと考えています。2度の2着を経験した戸崎騎手のダービー制覇、3度目の正直を期待したいです。


レガレイラ

総合評価:90点(S+)
末脚評価:S+(4位)
追走評価:A(10位)
騎手相性:SS
適性距離:2000m〜2600m
年末十傑:3位
春先十傑:4位

やはり機動力が不足しているタイプで、かつ2000mの高速決着にも適しておらず皐月賞はしっかり負けてしまいましたが、2400mの延長は歓迎材料でしょう。末脚レベルは非常に高く、トップスピードも申し分無いですが、現状は完全なスピード比べでは劣る印象で、今年のオークスのような3F戦だと、上位2頭相手には僅かに分が悪かったように感じます。ホープフルSを見る限りだと消耗戦に強そうなので、ジャスティンミラノに勝つのであれば、より持続力を活かせるレースが出来れば良いと思います。クロノジェネシスに近いタイプで、勿論彼女は古馬になってから更に強くなりましたが、順調に成長するのであれば、そういうレベルにまで期待を持っても良いのではないでしょうか。機動力は無いですが有馬記念なんかも合いそうで、秋以降は路線的にアスコリピチェーノ、ステレンボッシュ、チェルヴィニアとの四つ巴になりそうな関係性ですね。北村騎手が悪い訳ではありませんが、やはり2400m戦でのルメール騎手は鬼に金棒。本来の成長曲線通りであれば、2分23秒を切るのは怪しいものの2:23.0ぐらいでは走破できると考えています。牝馬にしてはタフで、皐月賞を見る限り接触に関しても苦にしなさそうなのは好評価です。


コスモキュランダ

総合評価:90点(S)
末脚評価:A++(12位)
追走評価:A+(6位)
騎手相性:S
適性距離:1800m〜2200m
年末十傑:圏外
春先十傑:3位

ここ2戦のパフォーマンスは一流馬のそれで、今回出走するゴンバデカーブースに新馬戦で4.6秒も千切られていたとは思えない成長ぶりです。上手く乗ったというのもありそうですが、本来の走りはこうなんだと言わんばかりの走りで、数字的にも期待できると思います。父アルアインに近いタイプで、持続力のある脚を使って後半1000m単位で速く走れます。その分3Fのトップスピードは低いので、断続的に流れるラップを立ち回るか乗り役の積極性が求められる訳ですが、弥生賞を向正面で捲って勝ったデムーロ騎手ならその点は安心でしょう。時計の掛かる舞台には強いですが、やや距離が長いとは見ており、平均ラップが落ちると走りづらそうではありますので、完全に2400mが向くとは思いませんが、長く脚を使える展開や乗り方をすればここも上位筆頭候補です。純粋に時計が求められるような展開となればまた浮上していそうですが、直近で狙えるレースとなればセントライト記念辺りになりそうな雰囲気も感じます。新馬戦以来のゴンバデカーブースとの再戦ですが、勢いも十分ですし、今回は逆に千切ってもおかしくないと思います。


ビザンチンドリーム

総合評価:85点(S)
末脚評価:S+(5位)
追走評価:A(11位)
騎手相性:A
適性距離:2400m〜3200m
年末十傑:9位
春先十傑:1位

この世代でも最強の爆発力を秘めているヘヴィステイヤーで、皐月賞では0.6〜0.7秒前後の出遅れに、直線では前をカットされる不利があり大敗していまいました。この馬とジャスティンミラノ、アーバンシック、レガレイラはコース形態的に中山2000mが合わない馬だと感じていましたが、比較的よく走った3頭と比べ、スピード勝負になった事でより顕著に適性差が出てしまった結果だと思います。2400mの延長は明らかにプラスで、ようやく適性距離でのレースが可能になりました。ただ、2400mのレースであっても他馬の失速待ちで、相対的なスピード優位になるためにはスローペースだとかなり厳しく殆どノーチャンス。それでもスタミナの絶対値は圧倒的で、ジャスティンミラノに勝てる可能性が一番高いのはこの馬です。スタートが上手い西村騎手に替わるのはプラスですが、ステイヤーらしく加速力に乏しいため、出遅れは起こるものと見て良いです。菊花賞、ないし4歳以降に大爆発を遂げそうな将来性を感じますが、3歳春時点ではどうでしょうか。一発あってもおかしくないと思います。


アーバンシック

総合評価:85点(S)
末脚評価:S+(6位)
追走評価:A(8位)
騎手相性:S
適性距離:1800m〜2200m
年末十傑:4位
春先十傑:8位

この馬もまた、皐月賞では難しい競馬を余儀なくされた側面があります。機動力が無い馬で、近2走は差し届かないというレースでしたが、皐月賞に至ってはコーナーで動いたので、最後の脚色は鈍り気味でした。東京コースに替わるのは間違い無くプラスですが、レガレイラと比べると若干距離が長そうなのは気になります。また、3Fの脚も相当速いですが、ジャスティンミラノやレガレイラと比べると加速力は高くなく、少々ジリ脚っぽい所があるのも懸念点ですね。長く脚を使えるようなコース取りなんかが出来ると尚良いと思います。コスモキュランダと違い、中盤でガツンと緩むレースは得意でしょう。昨冬の2歳GⅠが始まる前には最高評価を下しており、三冠レース全てで好走するのではという推測を立てましたが、現状だと上の4頭と比較して抜けている要素が無いので、好走はすれど勝ち切れない印象はあります。2400mの爆発力は上2頭には劣りますが、他馬が少しでもパフォーマンスを落とせば、そこを掬い上げるような形での勝利も考えられるので、馬券的には外せない1頭になるでしょう。


シンエンペラー

総合評価:85点(A++)
末脚評価:A++(13位)
追走評価:A++(3位)
騎手相性:A++
適性距離:2000m〜2400m
年末十傑:2位
春先十傑:4位

スピード質というよりは持続質の脚を使える馬で、気性的に難しい所を抱えている割には大崩れも無く安定しています。追走力も高く、コスモキュランダより好走するゾーンが広いので、この辺りがキャリアの違いに繋がっているのだと思いますが、現時点ではコスモキュランダに完敗続き。2000m戦では分が悪かったがように感じますが、2400mで完全に逆転をする程の着差かと言えば判断に困る所です。前走で大逃げとなったメイショウタバル、大きく負けたミスタージーティーを除けば、追走力という面ではジャスティンミラノの次に良く、スタートを決めて粘り込むような競馬が出来れば、2022年3着のアスクビクターモアぐらいは走れても良いと思います。坂井騎手ならスタートも上手いですし、積極的な競馬をすれば前進がありそうですが、越えなければいけない壁はやや多い印象です。現実的なダービー勝利圏内はここまでとします。


シックスペンス

総合評価:80点(A++)
末脚評価:SS+(1位)
追走評価:B-(18位)
騎手相性:A
適性距離:1600m〜2000m
年末十傑:圏外
春先十傑:6位

追い風の影響こそありましたが、スプリングSは超がつくほど抜群の末脚で、上がり3Fのトップスピードが求められる展開となれば、唯一ジャスティンミラノを差し切れる可能性がある馬です。加速性能は今年のメンバーはおろか、過去10年のダービーでも数頭になりますね。例年、とりわけ昨年のようなメンバー構成であれば、ズバ抜けた末脚で何とかなった可能性は高いですが、いかんせん今年は皐月賞のレベルが高過ぎました。出走馬は全頭がキャリアハイの追走ペースでパフォーマンスを上げているので、例え凡走しようが皐月賞を使えなかった事が何より痛い。追走経験値の差は顕著に出るでしょう。他にマイル適性のあるエコロヴァルツやゴンバデカーブースとのパフォーマンス質を比較しても、普通にマイラーである可能性が高いので、2400mはまあ向かない可能性が高いです。僅かでもチャンスがあるという点を考慮するのであれば評価するに足りますが、無敗馬で川田騎手が騎乗というので人気もしてしまいますし、思い切って消すのも良いかもしれません。POG指名馬なので頑張って欲しいですけどね。


エコロヴァルツ

総合評価:80点(A+)
末脚評価:S+(7位)
追走評価:A(12位)
騎手相性:A+
適性距離:1600m〜2200m
年末十傑:3位
春先十傑:圏外

朝日杯はもっと評価されても良いレースで、道中で暴走したシュトラウスに絡まれなければ、ジャンタルマンタルとの着差はもっと縮まっても良かったと思います。共同通信杯は掛かってレースになりませんでしたが、皐月賞では最後方から良い脚を使って伸びてきました。後半1000mも早く走れていますので、距離延長自体は問題が無さそうです。トーセンラーが近いタイプだと思っており、1800mが一番強そうですが、適性幅自体はかなり広いタイプなのかなと。気性には問題がありますが、ゆったり走って脚を使うレースは普通に向くのでここでも前進があって良さそうです。しれっと3着ぐらいになら来てもおかしくない気はします。テン乗りのため減点はしていますが、感覚派の岩田康誠騎手とはベストマッチな印象。


ミスタージーティー

総合評価:80点(A+)
末脚評価:A++(9位)
追走評価:A++(5位)
騎手相性:S
適性距離:2000m~2800m
年末十傑:圏外
春先十傑:10位

ここ3戦は共通項があると見ていて、共同通信杯ではトップスピードの限界を叩き、皐月賞では追走力の限界を叩きました。あまり着差を付けられなかった若葉Sを見る限りだと、スピードレンジ的に2000mが不適だった可能性は高く、距離延長自体はプラスに捉えて良いと思います。兄弟は菊花賞2着のサトノルークスをはじめ、長めの距離で活躍している馬が多いため、2400m戦でまた伸びてきそうな雰囲気を感じます。良くなってくるのは秋以降の印象も否めませんが、前述のシンエンペラーとは違い、末脚や追走力の限界を叩くキャリアを積んでいるのは面白い点です。現状上位馬とは差がありますが、持続力を生かせる流れとなれば浮上しても良いと思いますし、最低人気付近であれば積極的に狙ってみたい1頭です。


ダノンエアズロック

総合評価:80点(A)
末脚評価:SS(3位)
追走評価:B(15位)
騎手相性:S
適性距離:1600m〜2000m
年末十傑:6位
春先十傑:圏外

ダービー別路線の3レースはいずれも同程度の数字になりますが、いずれも皐月賞組から逆転をするには程遠いレベルでした。その中で最も楽に勝ったのがプリンシパルSのこの馬で、抜け出してからは手綱を抑えながら着差を付けました。トップスピードは非常に高く、アイビーSではレガレイラに対し一切抜かせる素振りを見せる事なく勝利。末脚レベルはジャスティンミラノとほぼ同程度と見ていますし、ゆっくり走って切れるレースに関しては問題無いと思いますし、別路線組の中では最も期待しています。1800m〜2000m前後が最も速く走れそうで2400mは長そうですが、加速にはそれなりに時間が掛かるタイプですし、向かないという事は無さそうです。モレイラ騎手の手腕に期待。


サンライズアース

総合評価:80点(A)
末脚評価:A(17位)
追走評価:A+(7位)
騎手相性:A++
適性距離:2000m〜2400m
年末十傑:圏外
春先十傑:圏外

2走目のすみれSが中々に良いパフォーマンスで、後半1000mをしっかり走りつつ、後に京都新聞杯を勝ったジューンテイクを完封しました。皐月賞でも注目はしていたのですが、位置を取れなかった上に直線でも外に寄れてしまいました。レガレイラと接触があったかは微妙な所ですが、気性的に危うい所を抱えているのは確かなので、折り合いを取るのが上手い池添騎手がどう乗るかは注目したいです。末脚はそこまで高いレベルに無い以上、積極的に競馬を進める事が想定されます。すみれSは見掛け以上にタフなレースでもありましたし、前目で粘りこむ競馬ができれば穴を開けてもおかしくないと思います。とはいえ、同型のシンエンペラーとの力差はそれなりにあるように感じてしまい…


メイショウタバル

総合評価:80点(A)
末脚評価:A++(14位)
追走評価:S+(1位)
騎手相性:B+
適性距離:1800m〜2200m
年末十傑:圏外
春先十傑:2位

皐月賞では大逃げの形になり、何一つ良い所を出せず撃沈してしまいましたが、春先までの数字面では、この世代でもトップというのもあり、注目したい1頭です。馬場適性もあったとは思いますが、毎日杯ではそれなりの追走からしっかり脚を使えており、かつこれが自力というのは頼もしい点。数字通り走れば、先週のオークスの馬場でも2:23.7ぐらいでは走破できると思いますが、皐月賞の追走経験を踏まえても前半72.6秒-後半71.1秒ぐらいの走破が妥当線。掛かるのでこういうラップで逃げられる可能性は低いですが、前走を踏まえてノーマークになるのは見えているので、しっかり溜めを作れば逃げ切る脚は持っていると思います。とはいえ、浜中騎手は「ゆっくり加速、ゆっくり減速」が不得手な騎手になりますので、逃げは勿論のこと、距離延長という観点からも、うまく乗れそうには無いイメージです。


ショウナンラプンタ

総合評価:75点(A)
末脚評価:A++(11位)
追走評価:B+(13位)
騎手相性:A++
適性距離:2200m〜2600m
年末十傑:圏外
春先十傑:圏外

2歳時の2連敗を踏まえ、追走スピードの下がる2400mに照準を絞った事でしっかりと立て直しましたが、本質的に追走力に乏しい面があるのは否めません。スタミナ質の持続性に富んだ末脚を使えるので、昨年のハーツコンチェルトぐらいは走りそうですが、今年はその程度でどうにかなる相手関係ではないですね。追走力はシンエンペラーに劣り、末脚はレガレイラに劣っている以上、どういうレースをしようが掲示板すら厳しそうな雰囲気。秋にはまた良くなってきそうですし、距離は更に伸びても問題無いタイプとは見ています。ダービー初騎乗の鮫島騎手がどう乗るかというのには期待したいです。


ゴンバデカーブース

総合評価:75点(A)
末脚評価:S(8位)
追走評価:B(14位)
騎手相性:A++
適性距離:1600m〜2000m
年末十傑:7位
春先十傑:圏外

天才肌の馬で、8ヶ月明けのNHKマイルでもそこそこ走りました。内がしっかり生きている馬場だったので、外を追走して差してきたという内容は、着差以上に評価されても良さそうです。とはいえ、NHKマイル自体は数字が出ていないレースになるので、目立った末脚も出ていない点からは着順以上には評価できない側面を感じます。距離が持つステルヴィオという見立てで、1800m前後が最もハイパフォーマンスを出せそうなものの、血統面からは2400mでも戦えそうな気はします。道中でガツンと緩むレースには強いですし、まずまずの位置からまずまずの脚を使うレースが出来れば、上昇自体はあっても良さそうです。2400mなら新馬戦のように強気なレースもOKでしょう。この馬もPOG指名馬ではありますし、頑張って欲しいとは思っています。


ダノンデザイル

総合評価:75点(A)
末脚評価:A++(10位)
追走評価:B(16位)
騎手相性:A++
適性距離:1800m~2400m
年末十傑:圏外
春先十傑:9位

皐月賞では直前の競走除外がありましたが、こうしてダービーに出られる事は何よりも良かったです。京成杯ではアーバンシックを下しましたが、機動力による差だったというのが個人的な見立てです。勝ち切っているのも事実ではあるため、ここも侮れない1頭ですが、皐月賞を使えなかったのが何より痛いですね。速い脚は持っていないので持続力を生かしたいですが、高いレベルの追走経験はまだ無いため、ひと頓挫あった点を鑑みてもまだこれからの馬ですね。今回も横山典弘騎手が乗りますが、こういう馬で奇策は無いと思っています。2400mは向くと思いますが、2000mより適しているかと言われると微妙な所です。


シュガークン

総合評価:70点(B+)
末脚評価:A+(16位)
追走評価:B-(17位)
騎手相性:S+
適性距離:2000m〜2600m
年末十傑:圏外
春先十傑:圏外

2月1週という近年でもかなり遅いデビューながら、アッサリ3連勝して臨む辺り素質が高く、流石はキタサンブラックの弟という雰囲気。ドゥラメンテ産駒は素質もさる事ながら急カーブ型の成長曲線を描く事も多いため、ここでも大きく負けないとは思いますが、偉大な兄同様、レベルの高いレースを使っていかないと強くならないのかなと思います。流石にここでダービーを勝つまでの成長をするのは現実的に考えてあり得ないラインで、早ければ今秋、遅ければ4歳秋以降に更なるパフォーマンス向上が狙えると思います。いずれはチャンピオンホースになるのかもしれませんが、デビューからの3連勝の数字は妥当性があるので、ここも想像は超えてこないイメージです。2〜3番手は取れそうなので、メイショウタバルの逃げを無視して馬群をコントロールする可能性も考えられる以上、レースでは中心的な存在にもなりそうです。


ジューンテイク

総合評価:70点(B+)
末脚評価:A+(15位)
追走評価:A(9位)
騎手相性:A++
適性距離:1600m〜2200m
年末十傑:圏外
春先十傑:圏外

前走の京都新聞杯では、朝日杯→すみれS→若葉Sと戦ってきた相手が違うんだという勝利でしたが、その相手にはしっかり負けているのは印象が悪いですね。京都新聞杯の上がり自体は確かに速いですが、馬場的にこの程度は出てもおかしくないかなというレベルで、特筆して良いというのもではありません。過去の好走を見ても、後半4〜5Fで持久戦になってから浮上してくるという印象で、ただスタミナがあるという訳でもないので、自力でどうこうというよりは流れ込んでというレースが得意そうです。純粋な力比べの舞台では不適かなと思い、距離的にも2200mが延長の限界には映ります。今後どんどん力を付けていって、10F路線で活躍するような馬にはなると思いますが。岩田望来騎手なら決め打ちせずに力押しっぽい位置は取りそうなんですよね。そういうのが向きそうではありますけど。


サンライズジパング

総合評価:65点(B)
末脚評価:B+(18位)
追走評価:A++(4位)
騎手相性:A+
適性距離:1800m~2200m
年末十傑:圏外
春先十傑:圏外

京都1900mのユニコーンSに出ていれば面白かったと思える1頭で、現状上がりの脚を使えているというのを全く見ていません。削り合いのレースには強いため、昨年の皐月賞なら良かったんでしょうが、スピード勝負の今年だと寧ろよくここまで走ったなという印象です。今年のダービーだと得意とする余力の削り合いは合わないと思いますし、2400m自体も長いです。厳密な数字が取れていない上ダートなので反映していませんが、JBC2歳優駿を見る限りだと追走力は非常に高いと思っています。2400mを前傾で刻んで時計通り走れそうなのはこの馬だけですね。ドゥラエレーデ同様、芝だと条件は選びそうです。菅原騎手は人気薄の追込が上手いので、壊滅的なハイペースになれば浮上するとは思いますが。


レース展望

枠順確定後の想定隊列を考えてみます。

①サンライズアース(◀︎◁◁◁)
②レガレイラ(◁◁
◀︎◁)
③ジューンテイク(◁◁
◀︎◁)
④ビザンチンドリーム(◁◁◁
◀︎
⑤ダノンデザイル(◁
◀︎◁◁)
⑥コスモキュランダ(◁◁
◀︎◁)
⑦ミスタージーティー(◁
◀︎◁◁)
⑧アーバンシック(◁◁
◀︎◁)
⑨ダノンエアズロック(◁
◀︎◁◁)
⑩サンライズジパング(◁◁
◀︎◁)
⑪シュガークン(◁
◀︎◁◁)
⑫シックスペンス(◁
◀︎◁◁)
⑬シンエンペラー(◁
◀︎◁◁)
⑭ゴンバデカーブース(◁◁
◀︎◁)
⑮ジャスティンミラノ(◁
◀︎◁◁)
⑯メイショウタバル(
◀︎◁◁◁)
⑰ショウナンラプンタ(◁◁
◀︎◁)
⑱エコロヴァルツ(◁◁◁
◀︎

陣営の「(折り合いを至上命題とし、位置には拘らず)逃げるという気は無い」というコメントを読むに、メイショウタバルが逃げない展開も想定されるのですが、ジャスティンミラノが逃げない限りは、逃げ馬に厳しいマークが付くというのは無さそうです。メイショウタバルは逃げて良績を残した馬で、前走も掛かりながらの大逃げとなった以上、流石に前を取ると思います。ジャスティンミラノがかなり外を取ったため、前に行きたい馬は積極的に出していくと考えられる事から、テンから比較的速いラップが刻まれるかと。メイショウタバルが逃げない場合の逃げ候補はサンライズアース、シンエンペラー、シュガークン辺りになります。池添騎手はそこまでなものの、坂井騎手や武豊騎手は逃げが上手い騎手です。押し出される形となってもまずまずのラップは刻んでくれそう。

ジャスティンミラノはどこからでも競馬ができますが、ノーチャンスになる事を防ぐために前に行くでしょう。そこに対して前後を取りたい馬がポジション争いをするため、隊列的には⑯①→⑪⑬⑦⑮⑫⑨→③⑤⑥②⑧⑰→⑩④⑱という並びになりそうです。メイショウタバルの主張度合いにもよりますが、この馬が逃げる意思を示すのであれば馬群が開く可能性はあり、他馬も含めて押し出されるような格好となれば馬群は凝縮すると思います。

有利なポジションはジャスティンミラノの真後ろとレガレイラの真後ろです。1番強い馬の後ろという訳ですね。枠が離れすぎているため、レガレイラはジャスティンミラノの後ろを取ることは出来ないでしょう。ルメール騎手がゲートを出していき、結果的に真後ろになっていたというケースはあり得そうなパターンですが、その場合ジャスティンミラノから締められる事になります。とはいえルメール騎手なら出していきそうなんですよね。横山武史騎手は東京コースだと仕掛けの早さが目立ちますが、アーバンシックの後ろもやや有利に感じます。2020年程度まで緩めば当然ジャスティンミラノの後ろが強いですが、2015年程度まで締まればレガレイラやアーバンシックの後ろが有利になるでしょう。ジャスティンミラノの後ろはかなり激化しそうなので読めませんが、レガレイラの後ろは枠なりにジューンテイク、アーバンシックの後ろはショウナンラプンタ辺りが取りそうです。

ジャスティンミラノが馬群をコントロールしない限りは、3〜4コーナー付近から動くようなレースとなり、後半1000mの走破能力が問われるのではと思っています。後半1000m単位で高いレベルの走破が期待できるのは、内からサンライズアース、レガレイラ、ビザンチンドリーム、コスモキュランダ、アーバンシック、ジャスティンミラノ、エコロヴァルツの7頭です。とりわけ速そうなのはレガレイラとビザンチンドリーム、ジャスティンミラノですかね。逆に、ジャスティンミラノも含めた先行馬が馬群をコントロールし、3Fのスピードが求められると期待できるのは、内からレガレイラ、ビザンチンドリーム、アーバンシック、ダノンエアズロック、シックスペンス、ゴンバデカーブース、ジャスティンミラノ、エコロヴァルツの8頭です。速さ比べだとダノンエアズロック、シックスペンス、ジャスティンミラノが有力です。

私が勝利圏内としている6頭に関しては、シンエンペラー、ビザンチンドリーム、コスモキュランダは流れた方がパフォーマンスを上げると思います。3F戦なんて無理なタイプですし。アーバンシック、レガレイラは緩む方がパフォーマンスを上げる可能性は高いです。ジャスティンミラノは全方位にカバーが可能と見ていますが、この馬も比較的に緩んだ方が力を発揮できるでしょう。

調教評価

アーバンシック:S
シックスペンス:S

レガレイラ:A++
ジャスティンミラノ:A++
シンエンペラー:A++
ミスタージーティー:A++
エコロヴァルツ:A++

ダノンエアズロック:A+
コスモキュランダ:A+
シュガークン:A+
ビザンチンドリーム:A+
サンライズアース:A+

メイショウタバル:A
ゴンバデカーブース:A
ショウナンラプンタ:A
ダノンデザイル:A
サンライズジパング:A

ジューンテイク:B+

各馬意欲的に追われており、大一番にふさわしい調整を各陣営が行なっていると思います。最高評価はアーバンシックです。ややオーバーワーク気味なのは否めませんが、ここに来てギアを一段階上げたような調整過程に映ります。近年だとダノンベルーガが限界に近いレベルの追い切りをしていましたが、レースに行ってギリギリ調子のピークアウトをしてしまいました。まあ最高潮に持って行けていたとてアスクビクターモアを差せていたかは疑問ですが。そうならない事を祈るばかりですね。レース当日の気温は普通ですが、地下馬道が長くスタンド前発走ですからね。いつ緊張の糸が切れてしまってもおかしくない調整は、評価する一方で難しい側面の方が多いですからね。

次点の評価となるシックスペンスは皐月賞をパスしただけあって万全の調整過程です。とはいえ、脚の回転のレベルを見ると、どう見てもマイラーのそれなのは否めませんね。ドウデュースと似たピッチで走るので、内回りの機動力と急加速性能に繋がっているのでしょう。坂路もよく動きますね。国枝調教師の悲願のためにダービーを選択したのでしょうが、今年のラップであればNHKマイルに出れば面白かったと思います。高速ピッチのダービー馬はナリタブライアンとドウデュースしか思い浮かばないですが、果たしてシックペンスは2400mが向くのかどうか。

穴目の馬で良いと思えるのはシンエンペラーとミスタージーティーですね。1週前追い切りではシンエンペラー側が大きく引き離していましたが、ラストの脚色に対しての違いであり、全体時計としてはミスタージーティーの方が速いです。2頭ともかなりの負荷を掛けていましたが、当週でも坂路をしっかりと駆けており、矢作厩舎らしい攻め具合。2頭とも期待して良さそうですし、距離が伸びるのは歓迎材料でしょう。しっかりダービーをピークに持ってきていると感じます。全馬オーバーワーク気味にも感じますが、大一番に向けて状態を上げてきている印象です。

人気2頭に関しても取り上げます。ジャスティンミラノに関しては、皐月賞の1週前と比べて早いタイミングでのスパート始動をしており、3歳2勝のロードフォアエースに遅れを取るような形となりました。脚色の程度はダービー1週前の方が優勢なので無問題と捉えて良いと思います。皐月賞より少し上の好状態にあるのではないでしょうか。坂路もそこそこ意欲的に追われていますが、鍛え抜かれたドウデュースと違って、ややゆとりを持たせている印象ですね。レガレイラに関しては陣営の声色から察すると、状態のキープに努めている印象でした。皐月賞時点で出来上がっていましたし、その皐月賞自体もややオーバーワーク気味に感じました。元々数は使えていない馬ですし、状態キープで十分に思います。

2024-05-25 23:40 追記

残念ながらメイショウタバルの取り消しがありましたが、それにより逃げ馬が不在となりました。逃げ想定と思われるのはシュガークンとなるでしょう。鞍上の武豊騎手であれば、淀みない逃げを打つため1000m通過は60.0秒前後が目安となると思います。サンライズアースが逃げた際は、池添騎手は前半はガツンと緩めるので、61〜62秒辺りとなるでしょう。この2頭が逃げた場合は後半に長く脚を使う逃げを打つはずなので、ラスト3Fでの切れ味勝負にはならない可能性が非常に高いです。

ジャスティンミラノが逃げる可能性も考えられますが、こうなった場合は前半61秒で入るでしょうし、誰も手を付けられないです。ラスト3Fまで動かない可能性が高いため、ダノンエアズロック、ゴンバデカーブース、シックペンスは如何にこの馬を押し出すかという点に懸かっていると思います。岩田康誠騎手がエコロヴァルツを逃がす可能性もありますが、この場合だと前半は60秒を切るペースでガツンと入りますが、中盤でガツンと緩みそう。

譲り合い、ないしスタートダッシュを利かせた馬が綺麗に先頭に立つケースが生じた場合のペースだと前半62秒台に突入する可能性はありますが、この可能性は流石に薄いと思われます。ジャスティンミラノの前で構えたい騎手が多いので、勝負を投げるようなレースは成立するかどうか怪しいです。前に行く2頭が競り合ったりすると59秒すら切る可能性もありますが、流石にポジションで不利な方が引き下がるでしょう。土曜の馬場を見る限り、理想値の勝ちタイムは2:22.4〜6と想定します。流石にこれよりは遅くなると思いますが、以下に各馬の理想値を掲載しておきます。上記の馬で行くと、別路線組はペースが遅くなると理想値で走りやすくなるのでチャンスが生じると思います。ご参考までにどうぞ。

・ジャスティンミラノ 2:22.4
・コスモキュランダ 2:22.7
・レガレイラ 2:22.9
・ビザンチンドリーム 2:23.0
・アーバンシック 2:23.0
・サンライズアース 2:23.1
・シンエンペラー 2:23.1
・ミスタージーティー 2:23.4
・ダノンエアズロック 2:23.5
・ショウナンラプンタ 2:23.5

・エコロヴァルツ 2:23.7
・ダノンデザイル 2:23.7
・ゴンバデカーブース 2:23.8
・シックスペンス 2:23.8
・ジューンテイク 2:23.8
・シュガークン 2:24.0
・サンライズジパング 2:24.5


全馬が全力で走っても、余程適性差が出ない限りは2秒圏内には収まると思います。馬券的にチャンスがあると見ているのは、ショウナンラプンタまでの10頭です。あくまで純粋な総合力勝負となった時の話なので、勝ちタイムが2:23.5前後となれば、シュガークンまでのほぼ全ての馬にチャンスがあると見ています。とはいえ、この走破タイムですら追走力を限界以上に引き上げての馬も多いので、理論値に近いところはあります。逆にサンライズアースやビザンチンドリームのような、ペースが遅いと全く力を発揮できなさそうな馬も居るので、安定して出せるとなるとジャスティンミラノ、レガレイラ、アーバンシック辺りになるのではないでしょうか。


予想

◎ビザンチンドリーム
○ジャスティンミラノ
▲アーバンシック
△レガレイラ
☆シンエンペラー

狙いの穴馬:ミスタージーティー


予想軸
能力60:TB15:展開25

買い目
④ 単勝+複勝 2点
④-①②⑥⑦⑧⑬⑮ ワイド7点
⑮-①②⑧-①②④⑥⑦⑧⑬ 三連複15点
①④② 三連単ボックス6点

折角なので予想の5頭以外にももう1頭追加で予想に上げてみようと思います。春先の牡馬十傑をご覧頂いた方ならご存じでしょうが、皐月賞の予想と上位4頭が評価順位含めて同じです。皐月賞の予想は元々ダービーを見据えて組み立てていましたし、メイショウタバルの除外が無ければ5頭全部同じにしようかという程でした。ダービーで求められる総合力が皐月賞の舞台でも発揮されるのではという見立てでしたが、流石にスピードが求められすぎましたね。馬券に絡んでない割に人気が収束してしまいましたが、元々こうなる事も想定の上で選んできました。意外と皐月賞から人気を落とした馬も居るので堅すぎるという事も無いかと。

本命は皐月賞に続きビザンチンドリームです。距離延長で大爆発があっても良いと思います。この馬は語り尽くしたので今更どうという事は無いですが、ヘヴィステイヤーのであまりに2000mは短かったですね。速さが求められる条件では厳しかったですが、総合力が求められる舞台では前進、ないし大番狂わせがあっても面白いと思います。ダービー初騎乗のジョッキーを本命にしてこそ競馬の醍醐味かと。今年のダービーは後半1000mが求められる展開となりそうなため、この中でジャスティンミラノに勝つ可能性が最も高い(それでも低いですが)のはこの馬のみです。夢を託すには相応しい名前かと。

2番手から4番手の3頭に関しては、皐月賞では上手く走れなかったと思われる馬になる訳ですが、シンプルに着順の額面通りに信頼して良さそうに感じます。レガレイラは延長でアーバンシックに逆転がありそうですが、枠順と調教の評価でアーバンシックがやや優勢に感じます。2頭とも持続力を活かせると思いますが、加速の早いレガレイラがわずかに失速するのも早いと見ています。正直ルメール騎手と横山武史騎手の思惑の部分で大きく変わると思います。力差的には微々たる差にはなりますので、3~4番手は入れ替わる可能性があると思います。

勝利圏内の6頭の内だと残りは2択なのですが、コスモキュランダとシンエンペラーだと、若干後者の方が有利ではないかと見ています。コスモキュランダは後半1000mを速く走れますが、それ以上に2000m前後で自力勝負や流れに乗るレースが得意と見ています。前半から負荷の掛かるレースには強いと思いますが、2400mのようなゆっくり走る距離が長いレースには不向きかと。シンエンペラーは追走力を鍛えてきたように完全自力型の馬で、気性的にどうかも逃げすら選択肢にあるといったような雰囲気です。共に経験値の高い1頭ですが、より密度の高いシンエンペラーに軍配が上がるかと。勿論コスモキュランダも抑えますが。

狙いの穴馬としているのはミスタージーティーです。若葉Sで着差を付けられなかった点を考慮しても距離延長は歓迎ですし、ジャスティンミラノには及びませんが追走力と末脚を限界レベルに高めているのもプラスです。ホープフルSの直線の手応えを見ても、タフなレースにこそ輝くという馬で、3F戦にならない限りは出番があってもおかしくないのかなと感じます。私の総合力評価でも6頭に混ざっての50点台ですし。積極手なレースが出来ればまた伸びてきても良いと思いますし、強くなる経験値は、かなり質の良いものを積めています。

買い目はまだ検討中ですが、買うとすれば挙げた7頭になると思います。もう少し広げれば、エコロヴァルツとサンライズアースにも手を出したいですが、そこはオッズと要相談ですね。

2024-05-25 23:40 追記

買い目を追記しました。エコロヴァルツは展開の鍵を握りうですが、相手としてもう1頭と言うのであればサンライズアースになるかなと。誕生日馬券も1つ押さえておきます。

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