【書評】えがないえほん
絵本なのに、絵がない
まず、このタイトル。
絵がない絵本を想像したことがなかった。
本屋さんで出会って、数秒硬直しました。
ズバッと直球、興味以外にそそりません。
大人でも、読みたくなる。気になる存在。
文字だけだからこそ
真っ白なページに黒い文字。
最初のページで、「あ、ほんまに絵がない」と感じました。
数ページは、白に黒文字が続きますが、
突如現れるカラーのでっかい文字。
そして、おもしろい擬音!
これが、子供の心をグッと掴み、惹きつけます。
ページをめくるワクワク感
どんどん読み進めると、色んな声色を使って読み、次は?次は?っとワクワク止まらない。
期待通りの山場(擬音のお祭り状態)を迎えます。
子供達は、期待通りで満足して大笑いします。
いつもは頭の堅い事ばかり言う大人が、面白い言葉を言わされている。
子供には、コレが堪らなく面白い。
文字と音で広がる想像力
静かに始まり、山場で大笑いし、また静かに終わる。
その間も、文字の色が変わり、声色が変わり
る。
頭の中でアニメーションが描かれる様な、そんな想像を掻き立てられる感覚を覚えます。
ウォーミングアップからクールダウンまで、頭の運動している感じで、とても面白いです。
色んな人に読み聞かせてもらいたくなる
読み手一人一人、性格が違うように、読み方も変わってきます。
「この人だったら、どんな読み方をするんだろう」
と、次々色んな人に読んでもらいたくなってきます。
ワクワクが、どんどん続いていく感じです。
絵本を通して、子供達と一緒にワクワクできる1冊です。
裏表紙を紹介して、終わります。
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