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「違うことをしないこと」

本棚を整理して、定期的に本を人に譲ったり、売ったりしています。今回は25冊の本を売って、2冊の本を買いました。その1冊が吉本ばななさんのエッセイ、「違うこと」をしないことです。

「違うこと」をしないこと
好きなことをするでも、嫌いなことはしないでもなく、違うことをしないというタイトル。
社会に溢れるノイズのなかで生活していると、どうしても無理をして自分らしくないことをしてしまうことがあります。
「これは、自分じゃないな」と思うことをすると、ひどく緊張したり、居心地が悪く感じだりして、後々後悔することになります。
この本は「自分じゃないことをする」とは何か、またその影響についてが記述されています。
違うことを認知できたら、そこから一歩身を引く勇気を持つことが必要なんだとこの本を読んで感じました。

自分を納得させようとする時って、たいてい、本来の自分を見失っている。…本来の自分とズレてるから、それがちゃんと現実に反映されるわけです。

p.9


自分でいられる環境を整える
自分らしくいられる場所を見つけるためには、自分のことをちゃんと評価してくれる人物や環境を見つけること。自分らしさは、自己分析も大切だけど、周りの人から見た客観的なコメントも大切だと就活をしていて実感しました。
親しい間柄の何人かに、自分はどんな人かと聞いてみたり、自分を振り返ってみる経験ができたことは恵まれていました。

自分のことを正確に把握してくれる人物と接していると、そうか、こういうところは自分のいいところなのかって、自己評価する目がおのずと強化される。

p.111


すぐにはわからないこと

この本を読んでいて、スッと入ってくる部分と入ってこない部分がありました。
第2章と第4章は対談形式になっていて、内容がスピリチュアルで難しかったです。著者も後書きで、この本の中で一番むつかしく思える部分と書かれています。また時間が経った時に読み返そうと思いました。
最近観た「日日是好日」という映画で黒木華演じる典子は、世の中にはすぐにわかることとわからないことがあると言っていました。
すぐにはわからないことは時間をかけて何度も読み返してわかっていけたらいいなと思います。

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