「声優・作家のたまご」を叩き割る  ~お笑い芸人、夢の続き~

「啐啄」という言葉を知っていますか?鳥のひなが卵から産まれるとき「ひなは卵の中で鳴き声を上げ、親鳥はその声で卵をつつき、初めて産まれることができる。」という様子を描写した言葉です。今のエンタメ界は親鳥が割る卵を選んでいるため、産まれない卵が多すぎると思うのです。

眩しすぎる世界で照らされない人

私は昨年12月、福岡でお笑いオーディションを受けました。その会場には私のようにお笑い芸人を目指す人だけでなく、歌手を目指す人やモデルを目指す人がいました。その場にいた人は誰もがチャレンジャーで、誰もがギラギラしていました。歌手を目指す23歳の男性は「名古屋から来ました。今回でオーディションは4回目です。親にはあきれられてますよ。」と。また他の参加者の中には「韓国人です。どうしても日本で歌手になりたくて、今は日本の大学に通っています。韓国の友達には無理だと言われてもそれでも。。」と私に話してくれる方もおられました。

エンタメという光輝く眩しい世界は、歯を食いしばりながら泥臭く生きる者たちが集まることを目の当たりにしました。その世界は同時に、どれだけ血のにじむようなドラマがあろうと、認めてくれる誰かがいなければ生き残るどころか、生きる資格すらもらえない世界でもあります。「好きなこと、憧れたこと」で生きていくにはあまりにもリスクが大きいのです。それを知りすぎているから、いざ走り出すときに周囲が吹かす向かい風はあまりにも強風です。また、地方にいる方はそもそもチャンスに恵まれないことも少なくありません。何人もの方々が「エンタメ界」という光のまぶしさから目を背けて、どこか違う方向へ歩き出していきます。私もその経験をした1人です。私は今、そんなエンタメ界を変える活動をしています。

チャレンジャーに追い風を

私は友人と共に観光地や日常をより楽しくするための、現在地や行動とリンクした音声配信プラットフォームを作っています。それは同時に「名もない作家と声優の卵を積極的に叩き割る場」です。しがない大学生である私の脚本も声優さんに読んでいただけました。



お笑いオーディション会場で「めっちゃ笑いました!絶対売れてください!」と言ってくれた参加者の1人にとって、私は今も「お笑い芸人」かもしれません。「世界一」や「日本一」とまでは強気に出れませんが、誰かにとって「声優」として「脚本家」として生きることができる場所がここにあります。

ここまで読んでくださったあなた、もしくはあなたのお知り合いに声優や作家に興味がある方はおられませんか。オンラインでの活動が中心なので、お住まいの地域は関係ありません。作家や声優になる瞬間「楽しい」と思えることだけが唯一の条件です。ただただ世の中を「面白い」で満たしたいという2人の学生が運営しています。ぜひ一度この企画をのぞいてみてください。よろしくお願いします。質問などもお気軽にされてください。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?