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-20°の“冷凍庫”で寝るのをやめようと思った瞬間

1. 日本一寒い町陸別町での無暖房生活からキャンピングカー 生活へ 

日本一寒い町、北海道陸別町。冬の最低気温が陸別町より寒い”場所”は日本で富士山頂のみ。

陸別の冬の最低気温の平均が約-20.2℃、富士山頂は約-21.7℃。

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そんな町で、冬山登山の耐寒訓練のために無暖房生活を6シーズン継続。その後、時間と場所に縛られない生活を求めて2017年6月からキャンピングカー 生活へ突入。

あろうことか、2017年の冬はキャンピングカー でも寝る時は無暖房で過ごしていました。

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2.冬山で寝るようなサバイバル睡眠 

陸別で無暖房生活を送った公営住宅では、部屋の気温は寒くてもー5℃。 キャンピングカー 車内は、気温がー30℃を下回る日はー24℃まで室温が下がる状態。

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無暖房生活よりも、圧倒的に気合を入れて眠りにつかなければならない。寝る前に、シュラフ(寝袋)を頭まで被り、チャックがしまっているか確認。

iPhone、MacBook、その他電子機器の保温方法にも気を遣う。 冬山で眠るようなサバイバル的睡眠。

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シュラフは二重にして、その上に羽毛の布団をかけているので、寒さは感じず、寝てる時に寒くて目が覚めるということはほとんどありませんでした。

朝起きると、やり遂げた感がある日常。 

朝、目覚めると、やり遂げた感が湧いてくる。しかも、その日、陸別の寒さが日本一だった時は、喜びすら感じてくる。

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「日本一寒い場所で寝たのは自分だ」と。

室温がー20℃を下回っていると、さらにテンションが上がる。

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一般的な感覚からすると、そこまでして極寒車内で寝るのはきちがい、非日常的な危険行為と思われるかもしれない。

しかし、自分には、当たり前になっていました。

無暖房生活を続けていた時のように。

3. -20℃の”冷凍庫”で寝るのをやめようと思った瞬間 

その日、鹿ジンギスカンを製造するための鹿肉を解凍しようと陸別町農畜産物加工研修センターを訪れました。

鹿肉を取り出すため巨大な業務用の冷凍庫にダウンジャケットを脱いで肌着だけで入った瞬間

「寒い。。」

と思わず口にして、冷凍庫内の温度計に目をやると、、、、、

「-18℃」 と表示されています。

その瞬間、自分が、この冷凍庫で寝ている姿が目に飛び込んできます。

**「なんて、危険なことをしているんだ」 **

この、冷凍庫よりも寒いキャンピングカー車内で毎晩寝ているなんて、狂っている。

やめた方がいい。体を壊してしまう。

そう思って、その日は、約7ヶ月ぶりに、自宅の公営住宅に帰り、部屋で寝ることにしました。

自宅と言っても、無暖房生活中なので、室温はー5℃なのですが。。。

キャンピングカー よりはまし。。

4. 翌日

自分の家で寝た翌日、人間て、忘れやすいものなのか、またキャンピングカーの極寒車内で寝てみたくなりキャンピングカー 生活に舞い戻りました。

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日本で一番寒さに強い男になりたかったのです。

2017年の冬の厳冬期は、恐らく、日本で一番寒い環境で連日連夜寝ていたと思います。

自分にとっての勲章です。

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