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作詞概論#1

作詞とはなんぞや?
どうやって作詞をすればいいのか?
まずは、作詞に取り組む姿勢、考え方をまとめました。少し作詞への見方が変わるかも?


1. 作詞は誰にだってできる

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作詞は誰にでもできます。
ホントに?
ホントです!

「文字を書くこと」は誰にでも出来るからです。
バカにしてんのか?
してねぇわ!
いたって真面目。

高校に通うまでの学力があれば十分。
作詞に必要な知識はもうすべて持っています。
あとは書くか書かないか。それだけ。

あなたの普段思っていること。
感じていること。
嬉しいこと。嫌なこと。辛いこと。
それら全てが作詞の題材になります。

まずは書いてみよう。
そこから作詞人生がスタートします。
特別な技能は要りません。
作詞は誰にだってできる!

セクション終あざらし#1

2. 作詞には正解がない?

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作詞には優劣を決める明確な「正解」がありません。では「歌詞を歌詞たらしめているもの」は何か?
その答えを自分なりに持つ。
それが作詞の第一歩。

例えば...
ある歌詞があったとします。
100人がその歌詞を読んで、99人に理解されなくても。たった一人が大号泣したらその作品は成功といえます。

1人じゃ少ないかな?
でも100人に1人が泣くなら...?
1000人いれば10人、10000人いれば100人。
日本人口1億人いれば100万人!?
なんとミリオン達成です!わお!
それほどの可能性を秘めています。

作詞をしてる人は意外に多いのです。
でも、自分の作品を誰かに見せる。
そこにはとても高いハードルがあります。

恥ずかしい。変に思われないかな?
気に入ってもらえなかったらどうしよう...

最初に見せた人の反応が悪ければ、もうそこで止めてしまう人もいるかもしれません。
でも、あえていいます。

気にすんな!
少し批評されたりしても全然気にしなくても良いです。
自分の作品をジャッジするのは自分だけ。
ただし、ジャッジを甘くするな!
自分の答えにたどり着くまで言葉の海にもぐれ。
息苦しくて止めたくなる時もある。
でもそこを潜って自分だけの言葉を見つけて拾い上げる。
それが作詞。

そしてそれが出来て「書けた」と実感できた作品なら。
誰に何を言われても気になりません。
自分で見つけた答えだから。
どこまで行っても答えを出すのは自分自身。
これが作詞をする上でとても大切な考え方になります。

3. 作詞は耳で読む

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私が作詞を書く時に気をつけていることがあります。
作詞は耳で読む。

忘れてはいけないこと。
作詞は「メロディ」がつき「歌になる」ということ。
歌はヒアリング。耳で聞くことが大前提です。
あなたが作詞した言葉は歌となり音になります。
目で読むのではありません。
その言葉は耳で読むのです。

ヒアリングで聞き取れて理解できる、そんな言葉のチョイスが大事になります。
難しい言葉は使わない。
でもありきたりな表現にしない。
簡単な言葉の羅列なのに今まで聞いたことのない表現。
心に深く刺さる表現。
その珠玉の言葉の羅列を探すのが作詞の醍醐味なのです。
ここで大好きな作品のフレーズを一つ。

君と書いて「恋」と読み
僕と書いて「愛」と読む
(メルヘンとグレーテル/RADWIMPS)

難しい言葉は一つも使ってません。
でもまだ誰もしたことのない表現がここにあります。
作詞とはこの「簡単だけど誰も思いつかない言葉」を見つける旅です。

さぁ、これからまだ誰にも見つけられていない、素敵な言葉を探しにいきましょう。

*作詞は耳で読むへの注釈*

ここで一つ注釈があります。
「作詞は耳で読む」
これは、あくまでテレビやラジオで流れる商業音楽。またはライブハウスなどで演奏される楽曲のお話です。

もし、あなたがSNSや動画。そちらをメインに活動している場合はこの限りではありません。なぜなら動画では「歌詞を表示させる」ことが出来るからです。もっと言えば「動画で表示することを前提」とした、あえて難しい言葉や造語を使うこともできます。
耳で読むのではなく、文字通り「目で読む」作詞です。
ボカロの登場から、作詞の仕方は大きく二極化していったように感じます。
ボカロで滑舌が悪く聞き取りにくい歌詞も「表示させる」ことで解決。
やがて「表示させる」ことも作詞の表現の一部としてアプローチ出来るようになりました。
作り方に正解はありません。あなたが今、立っているフィールド。
そこで最大限にパフォーマンスを発揮できる作詞法を探してください。

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illustration: のんち(@Nonchi_art

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