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日本保守党 参議院選挙戦略準備

衆議院選挙については別のnoteで触れましたので、2025年7月に予定される参議院選挙についても、基本事項を整理しておきます。


参議院選挙の方式

参議院は任期6年で、3年ごとに半数ずつ改選されます。
選挙区:都道府県(一部合区あり)ごとの選挙区で、定員1~6名
比例代表:全国を1選挙区とし、政党名または個人名で投票
 政党ごとに得票数を合算し、ドント式で当選者数を決定
 政党内では個人名得票数順に当選するが、特定枠があればその順に

比例代表利用の条件

次のいずれかの条件を満たして、政党となっていれば問題ありません。
(1)現職の国会議員が5人以上所属
(2)前回の衆議院議員総選挙か、前回か前々回の参議院議員通常選挙のいずれかで、得票率が全国(選挙区か比例代表のいずれか)で2%以上
しかし、政党要件を満たしていなくても
(3)その参議院議員選挙において、選挙区・比例代表を通じて候補者を10人以上有すること
を満たしていればよいとされています。
日本保守党の場合、(3)を満たすほどの候補者を立てることはできるでしょう。

2022年参議院選挙の結果

以下のような結果でした。

比例代表では2%弱ごとに1議席となっています。

選挙区のうち、6人区は東京都、5人区は神奈川県ですが非改選欠員1人を加えたものです。4人区は埼玉県、愛知県、大阪府です。

目指すとしたら、当時の公明党レベル、すなわち、
比例代表5~6人当選、
選挙区では「4人区以上で1人ずつ当選」&「3人区の半分で1人ずつ当選」の、計7人当選、
辺りでしょうか。
もっとも、比例代表での得票率がより高い日本維新の会が、選挙区では4人の当選に留まっているため、他党との選挙協力が多少なりとも無いと選挙区は厳しいのかもしれません。

次に、3人区以上の選挙区の結果(得票順位と得票率)を見てみます。
赤太文字は与党を表しています。

6人区(東京)

10%弱の得票率があれば議席は獲得できるので、チャンスは充分あるでしょう。

4人区

(注1)神奈川県は非改選欠員1人分を加えた5人が当選しましたが、本来の4人区として扱っています。
(注2)埼玉の2位は無所属ですが、国民民主党推薦のため「国民」としています。
埼玉・愛知では維新も入り込めなかった4人区。15%程度の得票率は必要です。

3人区

20%弱の得票率が必要となります。

衆議院補選東京15区において、日本保守党の飯山氏の得票率は14.2%でした。ゼロからのスタートということもありましたが、自民党が候補を出さず、かつ、飯山氏を擁してこの数字ですので、4人区で勝ち抜くにも選挙前からのより高い支持率が必要でしょう。

3人区以上では、与党から複数候補が出るでしょうが、日本保守党の候補は、保守系の方の候補の得票を削ることになる可能性があり、それは望ましいことではありません。

中途半端ですが

選挙直前において、次の状況がどうなっているかによって戦略は異なってくるので、今は深入りはやめて、間近になったら改めて検討したいと思います。
・与党を構成する政党がどこか
・総理大臣が誰か
・政府・与党に対する支持率
・日本保守党の知名度・支持率

ヨーロッパではリベラル政策で社会が酷くなりすぎて、欧州議会選挙で保守への揺れ戻しが起こっていますが、日本ではそこまで酷くならない内に保守への回帰が実現できますように。



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