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私の女子サッカー観戦史 ‐3‐

私の女子サッカー観戦史 ‐1‐私の女子サッカー観戦史 ‐2‐に続く第三弾です。レッズレディースの誕生により、いよいよ国内の女子サッカーに目を向けるようになっていき、またなでしこジャパンの北京オリンピックでの活躍から夢を膨らませた2006年~2008年あたりの記憶です。

なでしこリーグ初観戦

きっかけ

実のところ浦和レッズレディースとしてスタートした最初のシーズンは観に行くことができなかったですね。できなかったというより何かと用事や理由つけていかなかったのかなと。チームも成績が良くなかったようなので・・。観戦するきっかけとなったのは、2シーズン目に入りあるレッズサポーター仲間から「レディースの応援に来てよよ」と誘われたことでした。そしてなでしこリーグ初観戦、レッズレディース初観戦となるわけです。初のなでしこリーグ観戦は想像以上の印象を受けました。

今まで感じたことのないサッカー体験がそこにあった

Jリーグとは比較にならないほど穏やかな雰囲気。物足りなさもあるけどこういう雰囲気で見るのも悪くはないかなとゆったりとした心持ちで最初は観戦してました。見ていて断端と感じるようになったのは、レベル云々ではなくてベタな表現になりますが、”なぜそんなに黙々と懸命にひたむきにプレーするんだ”というのが衝撃的でした。高校や社会人のサッカーでも見慣れなかったプレー姿勢だったのですよ。それでいて自分が想像してたよりも技術あるなと驚きもありました。両チーム合わせて何人かはかなり上手いのではないか?とも。

驚愕のシュート

新鮮な気持ちの中、高橋彩子選手の超ロングシュートが決まります。”こりゃたまげた!”と言いたくなるほどの驚きです。センターサークルの端より少しゴールへよった位置からロングシュートを放ちました。はじめは、”オイオイそんなとこからシュートするなんて・・”とシュートを打った瞬間はちょっとあきれ気味だったんですが、スピードは速くないものの、スルスルとボールはゴールへ向かいしっかり枠を捉えてるとわかるほど綺麗な弾道でした。しかもボールは左上隅へ吸い込まれていきました。当時のなでしこリーグのGKのレベルはお世辞にも高いとは言えないですが、それを考慮しても感嘆してしまうゴールで深く強く私の記憶に残っています。

女子サッカー、なでしこリーグも悪くない、Jとは違う気持ちで楽しめるのでは。今後も都合をつけてレッズレディースを年1・2くらいは観に行こうかなといったところが試合後の感想です。この時は今のようにホームなら毎試合観に行かねば!という考えではなかったのでした。

北京五輪4位 手応えとともに絶望感

届かなかったメダル

2008年に行われた北京五輪の女子サッカーでは日本女子代表なでしこジャパンが快進撃で初のベスト4。初のメダル獲得へと注目が上がりましたが、アメリカ、ドイツに敗れメダル獲得ならずの4位に終わりました。攻撃の連携が良かったことが印象にあります。序盤相手を押し込む時間が多く、どちらとも先制し個人的にはかなりイケるのではと思ったのですが攻撃的に行くあまり消耗が激しくパワーダウンしたところで一気に同点、突き放されて敗戦。

かすかに感じた淡い期待感と大きな絶望感

悔しかったですね・。しかし、この結果・内容を見て、私はもしかしたら日本の女子はサッカーで世界を獲れるのではないか?と思ったりもしたんですね。確かにアメリカやドイツ、欧州の強豪はパワフルでしたが、まだまだ男子の世界と比べると”シンプルで原始的”なサッカーで発展途上という印象だったので、強豪国がパワー中心のスタイルで勝ち誇っている間に日本として組織なスタイルを磨けば付け入るスキはあるのではないかと感じたのです。

しかしながら同時に身体能力の圧倒的な差にやっぱり無理かな・・と絶望感も大きく抱きました。大人と子供くらいの差がある体格差。特に身長差はいかんともしがたい・・・・・。この時あたりからどうやったら日本女子はこの体格差を埋められるのか、欧米の強豪と互角以上に渡り合えるには何を強化したらよいのだろうかを勝手に考えるようになっていくのでした。

‐4‐につづく(と思う)

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