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冬のからだの特徴-あなたの血管は大丈夫?-

こんばんは。
毎日寒いですね💦

この冬は暖冬と言われていたので年末年始は例年よりも暖かい日が多かったように思います。しかし1月中旬から寒くなり始め、今後もしばらく気温の低い日が続くようなので体調管理には気を付けたいですね。

そこで今日は、「冬の体の特徴」についてお話したいと思います。

先日立春が過ぎ、事務所近くの公園には梅も咲き始めましたが、まだまだ油断できない寒さと、それに伴う体の変化について知って損はないと思うので、ご参考ください。


冬といえば…

皆さんは冬といえば何をイメージしますか?

雪、北風、お鍋、こたつ、みかん、温泉、スキー…など。
冬の代名詞は多いでしょう。
私は冬と言えば雪のイメージが強いですが、神戸の市街地ではあまり雪が降らなくなりました。

ちなみに私は寒いのが苦手なので、この時期は苦痛でしかありません。
朝は起きれない上に布団から出るのが億劫ですし、じっと座っているのも寒い…

時間があれば温泉に入りに行きたいなーと思っていますが、今期はまだ行くことが出来ていません。
子供のころは真冬でも素足を出して元気に遊んでいたのですが、やはり年齢を重ねるにつれ寒さ対策が欠かせなくなるものですね💦

冬のからだ

さて、冬は他の季節と違って体にどんな変化が起こるのでしょうか。

体感しやすい症状で言うと、首や肩の凝り、皮膚や髪の乾燥、手足の冷え、なんとなく体がだるく疲れやすい、などでしょうか。
また、気持ち的にすっきりしなかったりやる気が起きない、なんて感じることもあるかもしれません。

寒さや乾燥が原因となる身体的な特徴として、以下のことが挙げられます。
筋肉が緊張する → 首や肩の凝り、腰やお尻周りの筋肉が硬くなる
水分不足になる → 皮膚や髪の乾燥、脱水
血管が収縮する → 血圧上昇、頭痛
体が冷える → 血液の流れが悪くなる
交感神経が優位になる(体は緊張状態が続く)→ 自律神経が不安定になる

分かりやすく箇条書きで書きましたが、これらは矢印の左右で一対というよりも複数の要因が絡まって身体症状を生じさせている場合があります。

例えば、寒さで筋肉が緊張するとこわばりが生じ、その部位を動かさないことでより筋肉が硬くなります。そうなると血液の流れが悪くなり、体の冷えを助長します。

また、乾燥による水分不足で脱水になると、血管が縮みやすい上に血液もドロドロになりやすく、脳梗塞や心筋梗塞など血管が詰まる病気を発症することがあります。

他にも、血圧が高い状態が続くことで頭痛や脳出血などのリスクが高くなったり、急激な温度変化による血圧の大幅な変動によりヒートショックが起きやすいことなどが挙げられます。

つまり、寒い時期は血管に負担がかかりやすいと思ってください。

また、自律神経が不安定になると精神的に落ち込みやすくなったりやる気が出ない、イライラする、ということがあります。
これは冬の日照時間と関係があるとも言われています。日照時間が短くなることで体内リズムが乱れたり、セロトニンというホルモンの分泌量が少なくなるために心のバランスが不安定になったりします。

だからといって動かずにじっとしていると、筋力低下や筋緊張、血流低下につながるため悪循環となります。

血管の太さはどれくらい?

ここで少し血管についてお話したいと思います。
血管は全身に張り巡らされていますが、血管の太さを意識したことはありますか?

血管の中を流れる血液は、心臓のポンプ機能を使って心臓から全身へと送り出されます。

まず最初に心臓から全身に血液を送り出す血管=大動脈について。
この血管は体の中で一番太い血管で、その直径は25~30mmほど= 500円玉大と言われています。

血管の太さは体の末端(手や足の先)へ行くほど細くなるのですが、一般的に血圧測定をする腕の血管の太さで約5~8mm=えんぴつの太さ となります。
そして細動脈(毛細血管への圧を一定に調整する重要な血管)に至っては0.5~0.02mm= シャーペンの芯の太さ となり、指先などに分布している毛細血管は、0.01~0.005mmと髪の毛の太さ程度まで細くなります。

ちなみに、脳の中で一番細い血管(穿通枝)の太さは、0.2mm~0.3mmほどです。かなり細いですよね。
その細い血管が詰まってしまうと脳梗塞になるわけですが、血管の詰まる部位によって出現する症状は異なります。

あなたの血管は大丈夫?

ここまで聞くと「私の血管は大丈夫かな?」と思う方もおられるでしょう。

血管は目に見えないため一概に大丈夫ですよ、とも大丈夫じゃないですよとも言えませんが、生活習慣病をお持ちの方はすでに血管が脆くなっている可能性が高いです。

【糖尿病や血糖値が高い方の血管】
分解されなかった糖分が、血液中にたくさん存在している状態です。糖分は血管の壁にくっつき、少しずつ血管の内側を傷つけます。

【高血圧や血圧が高い方の血管】
血圧とは心臓が血液を送り出すときに血管にかかる圧力のことを言います。血管の壁を内側から押す力が大きすぎると、血管の壁が分厚くなり弾力が失われ、動脈硬化や血栓を作りやすくなります。

【脂質異常症やLDLコレステロールが高い方の血管】
血管の中に脂質が多い状態です。脂質はドロドロとしており、血管の壁にくっつきます。それにより血液の通り道を狭め、血管を詰まらせることがあります。

【喫煙者の血管】
たばこは一時的に血圧上昇を引き起こすことが知られています。たばこを1本吸うと、その効果は15分ほど持続するそうです。これはたばこに含まれるニコチンが血管を収縮させたり動脈を炎症させるためです。つまり、たばこをたくさん吸う方は、血圧の高い方と同じような血管状態になっている可能性があります。

上記以外にも肥満傾向の方などは、血液データ上で異常はなくても今後これらの生活習慣病に罹患する可能性があります。
そのため、日常生活の見直しに加え、この後お話しする対策を取り入れていただくことで、血管への負担が軽減されるのではないかと思います。

基本は○○対策!

冬の身体症状の主な原因は寒さと乾燥です。
そのため、これらに対する対策が必要となります。

具体的な対策としては、
体を温める
・温かい物を食べる、飲む 
冬野菜である白菜やネギ、しょうがは体を温める効果があります。また、大根やかぶは消化を助ける効果があります。
・お風呂に浸かる
シャワーで済ますのではなく、38~41度程度の入浴が望ましいです。
・防寒具を使用する
マフラーや手袋、耳当てなどを使用しましょう。

温度調節をおこなう
暖房器具や、こたつ、カイロなど空間の温度調整を行いましょう。

体を動かす
・軽い運動や散歩をする
じっとしていると筋肉の緊張や冷えを助長します。外出が困難であれば家の中で足踏みをするだけでも効果があります。いつもよりプラス10分を目指しましょう!
・ストレッチやマッサージを行う
凝り固まった部位をマッサージしたり、ストレッチで伸ばすことで血液の流れが良くなります。

意識的に水分を摂取する
冬は夏と異なり、目に見える汗の量は少ないですが、目に見えない不感蒸泄の量が多いです。そのため、知らず知らずのうちに水分が失われて脱水になっていることがあります。

特に高齢者は、喉が乾かないため水分を摂取することを忘れがちです。トイレの回数が増えることよりも、脱水による脳梗塞や心筋梗塞の発症を防ぐためにも、トイレに行った後にはお茶や白湯などで積極的に水分を摂取しましょう。

皮膚や髪の保湿をおこなう
血管内脱水とは異なり、皮膚の乾燥は目に見えやすいと思います。
乾燥によるひび・あかぎれから感染を起こすこともあるため、保湿クリームやオイルなどを使用して保護しましょう。

生活リズムを一定にする
冬の日照時間の短さが時差ぼけと同じような症状を引き起こすと言われています。起床時間を一定にし、朝起きたら自然光を浴びることが大切です。

副交感神経を優位にする
・深呼吸などでリラックスする
緊張状態が続いている体を落ち着かせるために深呼吸などは効果的です。
・気分転換を取り入れる
自分の好きなことをしたり見ることは、セロトニンの分泌量を増やすことにつながります。

思いつくままを書き出してみましたが、すべてを行うのは難しいと思います。ご自身に合ったものを取り入れて、この時期を乗り切ってほしいと思います。

さいごに

私が上記対策の中で取り入れているのは、温かい食べ物や温度調整、運動、ストレッチ、保湿あたりです。
ストレッチは朝起きた時に体を温める目的で行うことがあります。もちろん時間のない時は出来ませんが、少し動かすだけでも布団から出やすくなりますよ。

運動については必ず無理のない程度にしてください。
と言うのも、最近よくランニング中に体調を崩したとか亡くなるというニュースを耳にします。この時期は血管または心臓への負担が大きいので、絶対に無理だけはしないでください。
また、運動するときは必ず水分摂取もおこなってくださいね。

これに関しては、私自身もランニング中に気づいたことがあったので、それについては次回お話したいと思います。

好きな音楽を聴く、読書をする、瞑想する…など、リラックスして副交感神経を意識的に働かせてあげることも有効です。お気に入りのもので気持ちを落ち着かせてみて下さい。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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