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文化祭

昨日今日明日と長女の高校の文化祭が開催されている。昨年まではコロナのため、保護者が来ることはできなかった。今年になりコロナが落ち着き、ようやく保護者も文化祭を観に行くことができるようになった。そこで午前休を取って文化祭に行くことにした。

長女の高校は、うちの家から自転車で行くにはちょうどいい距離なのだが、公共交通機関で行くにはちょっと不便。そのため高校まで歩いて行くことにした。約3kmを30分ちょっとかけて歩く。長女が自転車で通っている道を歩く。真夏の暑さが少し治った晩夏の朝。歩いていて気持ちいい。

余裕を見て家を出たので、高校には早く着いた。保護者の受付をして体育館に入る。暑さはマシとはいえ、30分も歩くとじんわり汗をかいている。残念ながら体育館にはエアコンがなかった。大きい扇風機で空気を循環させているので、少しはマシだけど、やはり暑い。公立高校の体育館では仕方ないのか。

長女のクラスは演劇をする。演目は、森絵都さんの「カラフル」だ。前に原作を読んだことがあり、好きな作品である。これを1時間弱の劇としてどうまとめるのか、魅力的なキャラクターを高校生がどう演じるのか。期待は膨らむ。

劇が始まり、僕はすぐにのめり込んだ。ストーリーはシンプルにまとめられつつ、肝になる部分はしっかりと描かれている。そして天使プラプラ役がいい。剽軽かつ重要な舞台回しの役柄を、原作通りのキャラで演じていた。
さらに驚いたのは主人公の小林真役。最初から最後までずっと出ずっぱりなのに、長いセリフも澱みなく、小林真の苦悩もしっかり演じていた。演劇部出身ではないらしいのだが、大したものだ。

さすが高校生の演劇は、小学校の学芸会とは違うなあと関心した。
ちなみに長女は最初に少しだけ登場するチョイ役の天使だったけど。

長女の演劇が終わり校内を見て回ったが、朝一という時間帯でもあり、何も出し物などはなかった。午後になれば文化部の出し物があるようだったが。仕方ないので高校を後にした。キラキラした高校の文化祭を期待していたのに残念だ。

初めて見た我が子の高校の文化祭。高校生たちの「カラフル」なパワーをもらった。

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