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それでチャラになると思うなよ。妊娠中の夫のタバコの話 tsunaのきろく#11




tsunaのきろく#11
さて、今日は夫のタバコ編。
別タイトル、夫への恨みつらみ編。





喫煙者のみなさんの耳には痛い話かもしれません。

身近に・家族に妊娠中の方がいる皆さん。
タバコ吸っているなら、今すぐやめる努力をしてください。できるなら、努力ではなく、すぐやめて。
私は妊娠期タバコを吸っていた夫を、たぶん、心のどこかで一生許さないと思います…過激な言い方をすれば、子どもにとっては虐待だと思っているからです。




妊娠の雑誌などには、絶対書いてありますよね。

パパのやるべきことの一つとしての「禁煙」。


では、なぜタバコって良くないんでしょう。
答えられますか?

・低体重の子どもが生まれやすい
・流産や早産の可能性が高まる

このくらいは専門用語を知らなくても「感覚として解っている」人は多いのではないでしょうか。妊婦さんが近くにいるのに答えられなかったとしたら、まぁまぁヤバいと思います。さらに、妊娠期だけではなく、生まれてからもタバコの害は想定されます。

喫煙の子供への影響は、早産、低体重児や、低身長、知能低下などです。最悪の場合は、乳幼児突然死症候群(SIDS)、誤飲で命を落としてしまう可能性もあります。喫煙によって子供に良い影響を与えることはできません。
(HanakoママwebのHPより)

乳幼児突然死症候群(SIDS)について。
初めて聞いたよ、と言う人は、まずご自分で調べてみてください。聞いたことがある人でも、乳幼児突然死症候群で子どもを亡くされた方やニアミス(亡くしそうになった方)の
事例を探してみてください。
子どもを原因不明で失う恐怖や悲しみは、はかり知れません。厚生労働省のガイドラインにも、「保護者はたばこをやめる」と明記されています。



少なくとも私は、子どもができたらどんな人でも「禁煙することは当たり前のこと」と思っていました。そして、それが親になる自覚・責任だと思い込んでいました。ところがそうじゃないひとが、身近にいました…夫です。

夫も「妊娠したらやめる」と当初言っていました。しかし「生まれるまでにやめる」になり、このまま行くと「里帰りから戻ってくるまでにやめる」、最終的には「結局やめられない」パターンになるかと思っています。

「男は、子どもが生まれてからじゃないと、親になる責任や実感がわかない」と良く言います。そりゃそうですよね。悪阻を代わってくれるわけではないし、赤ちゃんだけでなく胎盤や羊水といった重しを代わりにつけて生活してくれるわけではない。トツキトオカ、お腹の中で子を育てるわけではないのですから。その言葉を使うことは、事実だし、致し方ないと思います。

では、パパにできることって限られてきますよね。
そのうちの一つが「禁煙」なのではないですか?





…とはいえ。
私自身、タバコはすぐにやめられるものではないと思っています。ですから、夫にはせめて気を使うということをして欲しかったのです。私が期待していた気の使い方はこんな感じです。

①第一に、なるべく吸わない
②外でタバコを吸ってくる
③吸ったら手洗いうがい(歯磨きまでしたら完璧)

ちなみに皆さん、キッチンの換気扇の下でのタバコって、気を遣っていることになる思いますか?

答えは否です。

換気扇の下で喫煙しても、別の場所で喫煙してもその後8時間は呼気から有害物質を排出してしまうのです。どうしても喫煙がやめられない場合は、このことを考え、就寝前に喫煙する、会社で朝だけ喫煙するなど、子供に悪影響が出ないようコントロールしていきましょう。

tsunaのきろく#3 のつわり編でも記載した通り。
キッチンの換気扇の下でタバコを吸われているので、結局部屋に匂いが流れてきます。風呂上がり後に脱衣所に漂ってきたタバコの匂いで、吐くという毎日。妊婦は匂いに敏感です。

お恥ずかしい話ですが、妊娠期の私と旦那のケンカの原因の輝かしい第1位は「タバコ」です。夫はそう思ってないと思いますが、諸悪の根源はタバコです。

タバコの臭いが嫌で、
近づかないでほしいと割と本気で思っていました。
キスやハグなんてもっての外!

コミュニケーションの不足から、夫は寂しかったのでしょう。夫からは「新婚の夫に対して冷たい」と、事あるごとに責められ、それをとてもストレスに感じていました。
「妊娠してる妻に対してひどい」「赤ちゃんを受動喫煙に晒してるほうがひどい。」と、強く言い返せない自分がまたストレスで、よく泣いてましたし、実家に帰っていました。
また、「タバコを吸うから臭い」と言ったら、「臭い臭い言われると傷つくんだ」と言われました。臭いと言わなくなってからも「臭いと態度で示している、それが気に食わない」と言われました。

…いや、タバコ吸ってる方が悪いじゃんどう考えても。

色々ありましたが、平行線で今日まで来ております。


ある日の助産師外来にて、ある助産師さんのお言葉

「タバコをやめるなんて簡単よ」
「今国の支援制度もあるし、病院にかかることもできる」
「意思があるかないかだけよ」


7月、夫は妊娠5ヶ月目でやっとiQOSにしてくれました。
同時にキッチンの換気扇の下で吸わなくなりました。

料理する前に吸い殻を掃除する手間が省けたわ、助かった。ありがとう!…じゃないよね、むしろ今までその作業が苦痛でした。なんで料理しようとしたら、まずはじめに他人の吸い殻を掃除しないといけないのよ。

iQOSもまた、煙がでないことと、灰がでないだけで、紙のタバコとは違う「独特な匂い」をまとっていました。結局、iQOSでも匂いでも、気持ち悪くなって吐いていました。
※iQOSでもタバコと分類されないニコチンがない種類があり、試したようですが、夫は吸っている気がしないと数日で脱落していました。

そしてさらに私がストレスに感じていたこと、それはiQOSの吸い殻です。部屋が臭いなと思っていたら、吸い殻をリビングのゴミ箱にそのままインしてあったのです。吸い殻入れを買いプレゼントしましたが、結局使っていないことも知っています。子どもの誤飲の可能性を指摘したこともありますが、聞き入れてくれません。現在は自室でのみ吸っていますが、結局匂いは流れてくるし、相変わらずゴミ箱にそのままイン。

部屋のゴミを、メインのゴミ箱に回収したときに、どうしても臭うので「ゴミ、タバコ臭いから、袋を二重にして匂いが漏れないようにして捨てて。」と言ったら、「友だちのお嫁さんが、友人の洗濯ものをゴミのように扱うらしい。それと一緒だ」と言われ、機嫌を損ない部屋に籠られてしまいました。…ゴミはゴミなんですけれど?

購入したiQOS専用の吸い殻入れ画像。(上)


現在、夫はiQOSで自室でたばこを吸っています。
おそらく私が入院中でいない今は、リビングで吸っていることでしょう。

キッチンの換気扇下で吸わなくなった
iQOSに変えてくれた
吸う本数を減らしてくれた

だいぶ努力はしてくれていたと思います。

入院が長期化している今、
仕事も忙しいはずなのに、夫は毎日時間を作って、お見舞いに来てくれるんです。本当にすごいことで、なかなかできないことだと思います。とても嬉しいですし、ベイビーと「もう少し頑張ろう!」と力をもらっています。感謝しています。

そのことについて夫は
「こんなに優しい夫、いないよね。妊娠期の記憶を、塗り替えておいてね。」
なんて冗談半分、本気半分に言ってきました。

「入院中の今、お見舞いに来てくれたり、言動は優しくて、すごく感謝もしてるし嬉しいのに、呼気からタバコの匂いがすると、とても悲しくなります。」
この記事の下書きの段階ではこんな感じで、できるだけしおらしい文章にしたかったのに、夫の発言で私はこう思いました。

「それでチャラになると思うなよ」って。

以前、夫は「tsunaは、俺がタバコをやめるまで認めてくれないんだね」と自分で言っていたことがあります。

そうです。
「まずは、タバコをやめてから。話はそれからだよ」って。


また、夫がこの入院中にだいぶ前に流行した「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」という本を買ってきました。私の気持ちを理解しようと、そして自分の気持ちを私に理解してもらおうと思ったのでしょう。(ちなみに妻のトリセツは、ブームの際に読了済みでした)


どうやら私のことは、理不尽に怒る妻に見えるようです。 そんな「妻のトリセツ」には、こんなことが書かれています。


(中略) 
女性脳は、自らの身を守らないと子どもが無事に育てられないため、危険回避のためのネガティブトリガーのほうが発動しやすい傾向にある。身の回りにいる、自分より力が強い者には、特にそうなる。
一方で、全身で頼ってくる小さきものにはポジティブトリガーが発動されやすい。「夫にはひどく厳しく、子どもやペットにはべた甘い」が母性の正体であって、男たちがロマンティックに憧れる「果てしない優しさ」が母性なんかじゃないのである。 


私が既に発動していると思われる、
夫のイメージとは違う、理不尽な「母性」。

今から既に私はこう考えています。

生まれてからもタバコを吸ってたら、
赤ちゃんには触らせません。

よく産後に「ガルガル期になる(ガルガル期がわからないひとは調べておきましょう) 」なんていいますが、可愛い表現ですよね。
🦘

きっと私は「鬼tsuna」になります。




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