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#168 【映画】エアジョーダン誕生秘話と企業理念”Just Do It.”『Air/エア』

映画『AIR/エア』を観ました。

世界的に有名なスポーツ用品のひとつ、ナイキ。
そのナイキブランドが”バスケの神様”こと、マイケル・ジョーダンと契約して世界中にブームを巻き起こした名作バスケットシューズ・エアジョーダンシリーズが誕生したときの物語です。

スニーカーファン、バスケットボールファンだけでなく、多くの人が聞いたことのあるブランドの名作ではないでしょうか。
エアジョーダンシリーズは2023年現在も改良され続けており、
現在は37代目になるエアジョーダン37が登場しています。


あらすじ

1980年代、業績低迷で存続が危ぶまれていたナイキのバスケットシューズ部門。
当時のシューズ業界では、ナイキは新参者の弱小メーカー。
他の大企業アディダス、コンバースも注目していた大型新人プレーヤー、マイケル・ジョーダン。そんなNBAのプロリーグで活躍する前から各社が注目していた選手とナイキが契約することは不可能だと言われていました。

そんな絶対的に不利な状況下にあってもマイケル・ジョーダンとの契約を諦めなかったバスケットシューズ部門の面々の物語。

劣勢を覆したのは、ひとりの社員の熱意と執念!!

本作の主人公は、マッド・デイモンが演じたナイキの社員、ソニー・ヴァッカロ。彼がナイキ社内外を問わず、巻き込むことで大成功に至った経緯が描かれています。

ナイキ社内のだれよりもバスケットボールに魅了され、学生の才能を見出すことに長けていたソニー・ヴァッカロの熱意と信念と執念に裏打ちされた準備の数々。

当初は高額な契約金に加えて、マイケル・ジョーダンが要求したベンツも提示する企業、『ナイキ以外の会社で検討する』というマイケル自身のコメントまであり、劣勢を覆すことが無理だと思われていました。

勝ち目がないまま、無謀な一発逆転の賭けに出ていると言われ続けたソニー・ヴァッカロでしたが、彼の原動力になっていたバスケットボールへの愛情と情熱と執念が多くの関係者を巻き込むことで劣勢を覆していきました。

最後に描かれたマイケル・ジョーダンの母親、デロリスからの要求に対して二の足を踏むのを迷ったソニーの背中を押したのは…

印象に残ったのは、交渉と秘密会議とプレゼン本番

個人的にとくに印象に残ったシーンは、
①マイケル・ジョーダンの自宅に訪問して母親のデロリスに対して屋外のテーブルで提案&交渉するシーン
②ナイキ本社の会議室で行われたプレゼン本番とそれに向かって戦略を練る秘密会議(?)のシーン
はおもしろかったです。

企業側の努力や執念に加えて、
それまでになかったブランディングやマーケティングをリスクを恐れずに打ち出していくナイキの経営理念が勉強にもなりました。

プレゼン前日まで徹底して情報収集することや根回し、プレゼン手順やスケジュール管理や見せ方といった細部までの試行錯誤を垣間見ることができます(おそらく映画用の演出・脚色されている部分も少なからずあります)

さいごに

ひとりの超一流選手との契約がスポーツ用品という枠を超えて世界中に影響を与えまくった時代!

そんな華やかなビジネスの裏側にある泥臭さと人間らしさ、人の心を揺さぶるようなプレゼンとスピーチの秘訣。
映画館内では記録できず、覚えておくこともできませんでしたが、ナイキの社訓や理念もめちゃくちゃ勉強になるような作品でした。

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