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白人からニーハオと言われるとイラッとする理由

「ニーハオ!!HAHAHA」と何回絡まれたのかは数えきれない。6年もドイツに住んでいたら当たり前のことだ。

子どもも若者も良い歳をした中年も言ってくる。そういう種類の人間には年齢は関係ない。子どもの頃から何十年もそうやってアジア人に喧嘩を売り続けて歳を重ねてきたのだろう。なんて哀れな人生だ。

ニーハオ!!と言われるのはとても不愉快で相手を引っ叩きたくなる衝動に駆られる。いくら無視したり気にしないと心掛けていても嫌なものは嫌だ。

しかしある時ふと考えたことがある

「中国人と間違われていることに腹を立てているのだとしたら自分もまた中国人を見下しているのではないか。」

しかし中国人や台湾人の友人もいるし見下していることはない。

そんな時珍しく

「コンニチワー!!HAHAHA」

と見知らぬドイツ人にすれ違い様に言われた。同様に不愉快だった。むしろもっと不愉快である。

結局何語で言われるかは全く関係がなく、相手が自分を嘲笑しているかどうか次第なことに気がついた。

HAHAHA!に全ての原因がある

逆にドイツ人に真面目な顔で

「你是中国人?我学中文?」と声をかけられた時はもちろん全く不愉快ではなかった。むしろアジアに興味を持っていることに好感を持った。

「我是日本人」と片言の中国語で答えた後に中国語を勉強されているんですね、世間話をした。

これを差別というのか

こう言った白人がいきなり絡んでくるのは「アジア人差別」というのかと言うとそんな大それたものではないと感じる。
ヤンチャな少年が弱そうな少年に絡んだりする心理とほとんど同じようなものだ。

見知らぬ自分より弱そうな人間に喧嘩を売るという種類の人間は人種関係ない。彼らにとって

アジア人=陰キャ

ということ。自分の顔を見て無条件になめられるのはとても気分が悪いがそれは白人という人種がというよりは、そう言ったタイプの人間だからと言える。アジア人にも黒人にもそういうやつはいる。

黒人に対しての差別意識があっても、自分より身体が大きくてムッキムキの人に喧嘩を売る白人はそういないだろう。

単純に標準なアジア人の外見は彼らには貧弱に見えるということだ。頻繁に遭遇するとかなりイラっとするがそれで「自分は差別を受けた!」と思いすぎる必要はない。

とは言ったものの、20代後半にもなって十代のドイツ人に突然喧嘩を売られるのはとてもストレスが溜まった。すれ違いに小声で言われたりしてもイラっとする。完全にスルーするのは容易ではない。

今はロシアに住んでいるがここでは顔を見て知らない人に絡まれることはない。
ブリヤート共和国はロシア人とアジア系の民族ブリヤート人が半々に住んでいて全くの平等だ。むしろ白人差別があったような地域。

「アジア人差別だ!」とショックを受けずいってきた相手へも人種の偏見を持たないのが大事かもしれない



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