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シベリアでの生活

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ロシア連邦ブリヤート共和国ウランウデでの生活
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#自然

ポプラの綿毛の上に咲くたんぽぽの綿毛

綿毛が飛ぶシベリアの暑い夏と冷製うどん

ウランウデは不安定な気温が続いているが今日は25℃まであがり良く晴れていた。そして明日は29℃、明後日はなんと32℃になる予報だ。ダウンを着たり半袖になったりと非常に忙しい日々である。 ポプラの綿32℃になるというのにまだタンポポは咲いているし、ポプラの綿は野原を白く埋め尽くし始めている。恐ろしいことに一番大きな通りのポプラはまだ全て蕾だった。あの蕾が全て綿になると思うと爆弾に見えてくる。 道路の脇にむなしくも大量の綿が引っかかっていて種が揺れていた。アスファルトがなかっ

シベリアの紫陽花?

ポプラの綿毛が一面に広がるシベリアの初夏

昨日から街中に大量の綿毛が舞うようになった。たんぽぽもまだ咲いているがこの正体はポプラの木だ。ドイツにもある植物で、この時期になると大量の綿毛を飛ばす。 ブリヤートは植物の季節感が少しおかしいから、菜の花もたんぽぽも咲いているがポプラの綿毛も飛ぶのだ。 菜の花に絡まるポプラ。どうやらこのポプラの木というものにはオスの木とメスの木があるらしく、メスだけが綿をつけるのだそうだ。 神奈川でこの木を見たことはなかったが北海道には生えているらしい。シベリアから綿が飛んで行ったとい

2か月半ぶりにミュートなしで吹いた結果

11歳でトランペットを始めてから2か月半もの間プラクティスミュートをつけて吹き続けたのは初めてだった。3月26日の椿姫の初演を最後にずっと家に篭り、マンションで楽器は吹けないから(隣の歌手は夜中でも歌っているが)ずっとミュートをするしかなかった。 バカンス中に一切吹かない人せっかくだから何週間か完全に楽器を吹くのを休んでみるのもいいかと考えたものの、逆にすることがなさすぎてリフレッシュにならないからやめた。 ヨーロッパ人のトランペット奏者は「バカンスの間1か月全く楽器を吹

初夏のセレンガ川と自家製焼き豚

病院巡りをしていた頃は梅雨のように天気が悪かったがようやく回復したから1か月ぶりにセレンガ川に散歩にいった。川の側には大きなスーパーがあり、よく行っていたのだが何故か閉店してしまった。 従業員にコロナの感染者がいたのだろうか。先月は店の内装は残っていたが今日見たら何もなくなり看板もなくなっていた。 一か月経ち風景が大きく変わった。花はもうなく、笹のような葉をつけた木々が茂っている。 白樺のような木もある。5月は白くなかったような気がするが…。 気温も25℃を超えて自然

公園には戦車が飾られているロシア 数少ない教会

世界に飛び出したらむしろ世界が狭くなるということがある。 ロシアにきてからの生活は、毎日が家から5分の劇場の往復であり買い物も徒歩10分圏内だ。人間関係も同僚とは仕事以外での付き合いはないから妻と兄だけ。日本に住んでいるとしょっちゅう電車に1時間乗って東京まででるし、多くの人と会うから大きく違う。 毎日とても狭い圏内で生きているが、今日は過ごしやすい天気だったから地図で自然公園のようなところを調べて少し遠くまで歩いてみた。 家から20分ほどのところに噴水もついている割と

シベリアの梅雨とゴールデンウィークの思い出

シベリアにも雨季があるらしい。乾燥したこの地でたまに降る雨は恵みのように感じられてむしろ心地よい。外を歩いていると日本の4月のように程よく湿気が感じられる。 しかし考えてみれば日本の2013年以来一度も4月の日本にはいなかったのだからこれが記憶なのか単なる想像なのかよくわからない。ゴールデンウィークも20代になってから一度も日本で過ごしていないのだ。どんな気候だったか。 ゴールデンウィークの時期は湘南ユースオーケストラの定期演奏会とその練習があったからあまり遊んだ記憶はな

曇天のシベリアと新緑の丸太

真冬でもいつも怖いくらいに晴れるブリヤートだが、ここ数日は曇天が続き気温も10℃以上下がった。朝は5℃だった。 急に気圧が下がったからなのか朝は8時を過ぎても起きられず、日中は片頭痛に苦しめられる。ずっと太陽に恵まれてきた生活を送っていたせいかずっと曇っているのが思った以上に辛い。 気晴らしに買い物へ家から歩ける範囲に5件スーパーがあり、全て違う方向にあるから毎回違うところへ行って気分を変えている。今日のスーパーにいったのは1週間ぶりくらいで景色が随分と進んでいた。新緑が