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シベリアでの生活

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ロシア連邦ブリヤート共和国ウランウデでの生活
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3日間お湯が出なくなる夏のロシアでの過ごし方

お湯が止まるロシア「3日間お湯がでなくなる」など日本では考えられないことだ。ドイツだってない。数時間でなくなることはあっても3日止まることはないだろう。しかしロシアでは毎年夏になると数日間連続でお湯が完全に出なくなる期間がある。 宗教的な問題ではない。ロシアの強力な暖房は床暖房と同じように温水を使うシステムだが、5月頃になると暖房が付かなくなる。暖房に湯が流れていかないようにする切り替えをするために全ての湯を止めなければならないそうなのだ。 なぜ数日間も時間が必要なのか全

ロシアでの健康診断 何をするにも紙、紙、紙

ロシアは外国人の労働やビザの発給には厳しい国だ。日本とは関係がよくないから観光で入国するのにもビザが要る。そして永住権のない外国人労働者は毎年健康診断とエイズ検査の結果を提出しなければならない。 今の労働ビザの期限は8月で、帰国するまでに診断結果を提出しておかなければ労働ビザがおりない。ちなみに一度必ず日本に帰らなければビザの更新ができないという仕組みだ。日本の大使館でしか更新ができないというおかしなことになっている。 毎年ビザが切れてから2週間後に招待状を受け取り、

絶妙におしい日本語の落書きとシベリアの梅雨明け

シベリアの梅雨…と書いたばかりだったが一瞬の雨季は終わったらしく、これからはずっと晴れるようだ。気温も一気に25℃くらいになり日本よりも暑い日々になる。 シベリアにも蜜蜂が緑が深まってきた木もあれば、やっと花が咲いている木もあるしたんぽぽもまだ咲いている。この個体差はなんなのだろう。日向はびっしりと雑草が生い茂っているのだが、すぐ横の木の陰になる地面にはほとんど何も生えていなかったりする。この土地の太陽の光は本当にすごいエネルギーだ。 最近咲き始めたこの黄色い花には蜜蜂が

シベリアの梅雨とゴールデンウィークの思い出

シベリアにも雨季があるらしい。乾燥したこの地でたまに降る雨は恵みのように感じられてむしろ心地よい。外を歩いていると日本の4月のように程よく湿気が感じられる。 しかし考えてみれば日本の2013年以来一度も4月の日本にはいなかったのだからこれが記憶なのか単なる想像なのかよくわからない。ゴールデンウィークも20代になってから一度も日本で過ごしていないのだ。どんな気候だったか。 ゴールデンウィークの時期は湘南ユースオーケストラの定期演奏会とその練習があったからあまり遊んだ記憶はな

曇天のシベリアと新緑の丸太

真冬でもいつも怖いくらいに晴れるブリヤートだが、ここ数日は曇天が続き気温も10℃以上下がった。朝は5℃だった。 急に気圧が下がったからなのか朝は8時を過ぎても起きられず、日中は片頭痛に苦しめられる。ずっと太陽に恵まれてきた生活を送っていたせいかずっと曇っているのが思った以上に辛い。 気晴らしに買い物へ家から歩ける範囲に5件スーパーがあり、全て違う方向にあるから毎回違うところへ行って気分を変えている。今日のスーパーにいったのは1週間ぶりくらいで景色が随分と進んでいた。新緑が