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しろさとTT200

装備編

今回はrovalのディスクホイールと、前輪も10mm深め。TTヘルメットを投入。DHバーは元々かなり狭かったので、間をテープで詰めてみました。前回はノーマルバイクジャージでしたが、今回はトライウェアをチョイス。体重は前回64kg、今回は67kg。

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補給編

・KODA エナジージェル10本 → フラスク 2本

・500mlボトル3本 (水 + KODAエレクトライトパウダー 2本 + パラチノース)

・TOP SPEED 1本

レース展開編

しろさとは1人づつのローリングスタート。1周のパレード走行後計測ラインを通過してスタート。前回の上位陣はそのまま参加しているので、今回はある程度予測しやすい。同い年で前回優勝者の木田くん、Hi-RIDGE 主宰高嶺さん、招待選手の竹谷さん、今回200km初参加の篠崎さん。

周回スタートと同時に、篠崎さん、高岡さん、みねさんが飛び出す。その後ろで、木田くん、竹谷さんを始めとするパックが綺麗に出来上がる。前回はNP226Wで平均心拍143。40.9kph。今年はコナで4時間45分で走るためのベースを作ってきたので、NP235、心拍150という目標を設定。

木田くん、高嶺さん、竹谷さんがきちんと確保したマージン15mに50km、100kmの抜かれた人たちや、200kmで走力のない選手が右から左から飛び乗ってくる。マージンを確保するために足を止める機会もしばしば。まぁ、これは前回と一緒。

ただ、今回はスタートからペースが速い。1周ごとの平均速度が42kmを下回らない。今回は心拍140台 , ペダリング中は250W巡航で行きたいところ、1周目から平均166と、かなりオーバー。

その後もペースが下がることはなく、50km地点で「ちょっとツライな」と思い始めてしまう。前回よりも1周が長く感じる。心拍数は170台に突入。今日は自分だけがこのペースから振り落ちるか、最後我慢比べになるかどちらかだと悟り始める。とりあえずは半分の100km。ここまでが1番長く感じるのは前回で学習済み。心を無に。50kmひたすらエコなペダリングを心がける。

21周目。100kmを超え、痺れを切らしたみねさんがついにアタック。みねさんからは、自分はかなり離れた場所にいたので、パックの中切れに気がつかずかなり出遅れてしまう。急いで追いかける途中、3~5列の完全に道を塞いでしまっている集団にエンカウント。「右側通りますっ」と声をかけても道を開ける様子もペースを上げる気配もない。このまま20秒以上ここにいると、自分もドラフティングになってしまう。さすがに怒りが肉体を支配し悪魔と化してしまう。

悪魔ボイスと悪魔ペダリングで、なんとか抜け出し追いつく。「ツライだろう。10m以上着いてしまえ」という悪魔の囁きは無視し、無事人間へ復帰。

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ここで、スタート時から飛び出していた高岡さん、篠崎さんについにラップされる。約8分差がついたことになる。集団は無視するかと思いきや、ここでペースアップ。100kmの先頭の細田雄一さんも合流し、120km地点で早くも、心拍数は175以上、平均ペース44kmの時代へと突入。空間はセピア色に、周りの山々は赤く、木々は真っ黒に、周囲の人間が鬼に変化し(菊池主観)地獄のデスマーチが開始される。

ツラさはピークで頭打ちしてくれたおかげでひたすら地獄を耐える。その間、高岡さん、篠崎さん、木田くん、100kmのトップ選手、200kmの1~3位、雄一さん、竹谷さんで行進。感情を持ったら負け。ペースの波を作ったら負け。

ラスト10周。内転筋が痙攣。痛いけど、足を止めてしまうと完全に攣ってしまうので動かし続ける。半周行くと痛みが収まるものの、ダンシングを封じられてしまう。ここで木田選手痛恨のチェーン落ち。集団から離脱。

ラスト6周?、高岡さんがペースアップ。チェーン落ちからなんと復帰して追いついてきた木田くんも、そのままのペースで追い抜いていく。巡行44kphの人に追いつくってどうゆうこと?「菊池さん行きます!」と声をかけてもらったけど、速度差ありすぎて、力ない笑顔で見送る。この人脚相当残ってたんだね…。もはや実力差にへこむ余裕もない。

ここで菊池致命的なミス。ジェルボトルを落としてしまう。(後続の方ごめんなさい)ダンシングと補給封印!低血糖フラグはびんびん!

地獄はさらに深みと濃度が増していく。

エネルギー切れまでのカウントダウンが迫る中、ラスト3周。100kmの選手たちはゴールし、その他の選手はいつのまにか居なくなり、ついに竹谷さんと自分だけになる。TK(竹谷賢治氏)と、KT(私)の勝負。前回のしろさとで、僕(KT)がゴール手前でサイレントアタックして勝ったからか、今回は許してくれなそうだ。終盤こまめに振り返ってパックの人数を把握している様子。

ラスト1周に入る直前、計測ポイント手前の坂道直前でアタック。前回より少し早めに揺さぶりをかかる。先程の内転筋を完全に攣ってしまいつつ、止まったらマジでダサいのでカクカクしたペダリングでラスト周回へ。この周の心拍数は191。心臓バクバク。ハンガーノックでDHバーは置く肘と指先が震えている。視線のコントロールもしずらく、真っ直ぐ前が見えない。アタックが成功したかわからない。半周前に出てるけど、10m後ろになんとなく、TKがいそうな気がする。体験したことない新しいタイプのツラさで、後々のダメージがヤバそう。けど、「あと数分で終わる」とひたすら回転数を維持。

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ゴール手前残り500mで、TK氏アタック。逃げつつも上りで交わされ「ようやくラストですね」と微笑みかけられ、KTの敗北!TK氏余裕の勝利!!!

....と思ったら、ローリングスタートの関係でKTが1秒勝利!!

地獄の終わり。バイクを立てかけてその場に倒れ込んでしまう。手の震えだと思ってたら、全身ガクガク。炭酸が体内に流れているみたいな変な感じがする。足に力が入らず起き上がれない。10分ほど横なって休ませていただき回復。これはとてもじゃないけど、IRONMANではできないな。笑

一緒に走ってくれた鬼の方々、運営していただいたLumina、KFCトライアスロンクラブ、マーシャルの方々、当日は大変お世話になりました。もう3度目はいいかなと思いましたが、ぜひ次回もよろしくお願いいたします。


....そして、レースから1週間後。今回も内臓の痛みが発生。これはお約束みたいですね。

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